広川なつき 2022/09/20 23:22

鑑賞記録 2021年2月

映画『赤い影』

内容をよく知らないのに4K修復版のBlu-rayを買ったんだけどそうして良かったなあと思った。ニコラス・ローグ監督の映画はデヴィッド・ボウイー主演の『地球に落ちて来た男』しか観たことなかったのだけど、意外なほどサイケな雰囲気の画面がとにかく印象残っていて。久しぶりにそれを思い出したので、観れるやつは全部観てみよう~という感じ。

ベネチアの町のす~ごい嫌な感じの印象で撮ってるのが印象的で良い……
ウェンディ―とヘザーの姉妹のキャラがすごく気になる。なんか好き。

映画『フランコフォニア/ルーヴルの記憶』

この映画を観るのは初めてではないのにあんまり話が理解できなかった、、笑
一回観終わった後、もう夜中だったけど続けてもう一回観るということをした。間を空けずに連続で同じ映画を観るのは初めて。
アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品は、なんとなくイメージ的なもので明確なストーリーとかは無いのかなあと思うと実はちゃんとストーリーがあったりするし、そのおかげで見ごたえがあったりもする。
監督自身が登場したり、ルーヴル美術館の歴史を振り返ったりっていう特殊な要素がありつつフィクション的なストーリーもあるが独特。

前作『エルミタージュ幻想』がタイトル通り監督の祖国ロシアのエルミタージュ美術館についての映画だったんだよね。エルミタージュ美術館と同じように大戦でドイツ軍の侵攻から美術品を守るために戦ったルーヴル美術館に対して、監督が思う色んな感情が感じられた(ルーヴルに対する羨望のようなものもあった気がする)
美術館は人類の文化とか歴史を未来に残すための方舟みたいなものだという哲学が二作品に通じて存在していることになんかぐっときた。
この映画を観た当時には想像もできなかったことだけど、だからこそ当のロシアがウクライナの美術館を攻撃したという事実は本当に悲しい。元々ソクーロフ監督はプーチン大統領とあまり仲良くない感じだったみたいだけど、もう一生和解することはないのだろうなあ。
もう本当に絶望的な内容にしかならないかもしれないけど三作目も撮ってほしい。

ドラマ『予兆 散歩する侵略者』

これはかなり面白かった。映画版は観たことがあったのだけど、また少しテイストが違ってどっちも好き。どちらかというとこっちのほうが黒沢清監督らしいホラーの雰囲気もあって好き、というか分かりやすい。
映画版もそうだったけど、意味深ですごく気になる感じのあらすじで、ちゃんとその期待通り面白いの素晴らしいと思う。良い。

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