広川なつき 2022/02/25 14:14

鑑賞記録 2021年1月-1

こないだ、ゲームを遊んでると実際に冒険した思い出が残るような時がある、という話を書いたけど。実際のところ映画を観ても同じように感じることがある。これは本当に映画によってそういう感覚があるのとないのがある。
でもゲームを長い時間遊ばなくても映画を一本観てそういう感覚が味わえるなら、かなりコストパフォーマンスが良いっぽいね。最近は本当にそういう映画ばっかり観たいな~と思ってるんだけど、実際観てみないと分からないこともあるからなかなか狙って選べない。
こないだ観たノラさんおすすめの『グランド・ブダペスト・ホテル』はすごくそういう感覚の強い映画で、本当に冒険したな~という気持ちが残る映画で良かった。

それはそうと去年観た作品の話です。
1月のいちばん最初はホラー映画を観る!という謎の習慣があるので、じゃあどのホラー映画を観ようか、、、と考えてた。
そこで、前月の12月に観た『フッテージ』の続編『フッテージ・デススパイラル』を観ることに。ホラー映画の続編というもの自体そもそもお祭り感がある。前作で登場した殺人鬼がまた登場!したりとか、純粋に怖いだけじゃなくイベント性がある感じがするから。なので、新年は必ずホラーを観よう、という自分自身のイベント感にもぴったり。しかも前作もかなり面白い映画だったし。

映画『フッテージ・デススパイラル』

というわけで観た映画。原題は違うんだけど、この邦題がまたお祭りホラー感があってある意味良い。
実際観てみると単なる続編ホラーなだけじゃない名作だったと思う。

前作が、最初は心霊ホラーを期待させておいてサスペンスのようになりつつ、最終的に両方の要素があるような映画で素晴らしかったんだけど、それをちゃんと踏まえた上で面白く作られた続編。
だいたいこういう人が死ぬホラーって、死のメカニズムが解明されると謎が無くなってしまうという弱点があるけど、そこがむしろうまくできてた。たとえば『リング』みたいに呪いのビデオを観て一週間後に死ぬだとか、その回避方法だとかが解明されてしまうと、その後どう話を展開させるんだ~ってなるけど。
この『フッテージ・デススパイラル』は前作で解明された仕掛けをしっかり頭に入れて観るのが楽しい。死ぬことが分かってるからこそのサスペンス性が強くてハラハラしたり。もともと前作もサスペンス的な要素があったので違和感なく楽しめる。
作中の設定が分かっているからこそ物語に入り込める作品は、ハードル高いけどそのぶん素晴らしいと思う。ゲームシステムを理解してゲームを攻略していくようなもの。

肝心の殺人ビデオ「フッテージ」も前作でネタ切れということはなく、今回もすさまじく悪趣味なビデオがどんどん登場するので胸糞悪いのになぜか期待通りで嬉しいね、、、、、
なので普通にお祭り的続編ホラーとしても期待に応えてて欠点が無いので最高。

ゲーム(PS4)『アンアーシング‧マーズ』

PSVRのゲーム。良くも悪くもPSVRのゲームという感じ。
惑星探査SFとしてひと通りそれらしいバーチャル体験ができるので、最低限の面白さはあると思う。
それも単純に宇宙船を操縦したり機械を操作したりというだけで終わらず、SFらしい異常なビジョンとかスケールのばかでかい展開があったりしてこういうのは好き。しかもそれをバーチャル映像で体験できるわけなのでそこはとても良いです。

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