Clairvoyanceボツ原稿１－①②

はじめに

これは非常～に因縁深い作品でした。
まず『Clairvoyance』製品版は2017年の夏、C92で刊行しています。
この最初に公開するボツ原稿１のほうは（これから何回かに分けて投稿しますが）、2012年9月に書かれています。
なんと、作品が発刊されるまでのあいだに５年の歳月がかかっているのです。

そして、『Clairvoyance』にはボツ原稿２があります。
ボツ原稿２のほうは2016年4月25日で止まっています。
ここから丸一年以上かけてやっと、『Clairvoyance』が世に出ることとなったのです。

お分かりいただけますでしょうか。
タイトルに二人分の意味がこめられていたものが、一人分だけになっています。
（なお、かつて書評の達人の友人からは「『千里眼』のことを『Clairvoyance』と表現するのは不適切」とご指摘いただきました。当時の私は不勉強だったことをお詫び申し上げます）

ボツ原稿のときはかなり姉妹百合推しだったんです。主人公の水瀬葵と、その妹の水瀬晶の。
それでは実際にその軌跡を追っていきましょう。

なお、次回分の記事は2019年10月11日（金）19:07に投稿されます。