インスト曲集『黄昏のアウィナイト』を作った話&自作音楽に未練たらたらマンがDTM再開した話

二本立て!長い記事ですので、読み物のつもりで何卒よろしくお願いします。

「①先日公開したインスト楽曲集「黄昏のアウィナイト」の制作話」と
「②そもそものDTM再開した経緯の雑談」です。


★インスト楽曲集「黄昏のアウィナイト」公開先(BOOTH):
https://hokigusa.booth.pm/items/4251876
10月いっぱいまで無料DLできますので、この機会にお手に取っていただければ幸いです。BGM利用も可能です。


「黄昏のアウィナイト」制作の話

ミニアルバム制作のきっかけ

何度か書いている通り、オンラインイベント「クリエイターズ文化祭2022」に差し当たって制作を開始しました。
文化祭用のミニゲームも候補にあったのですが、スケジュール的に厳しいのと、文化祭に参加した方がなにかお土産として持って帰るものがあればいいなと思い、この形になりました。

詳しくは後述しますが、丁度今年はDTMを本腰入れて再開していたのもあり、なにか一つまとまった音楽作品を作りたい!というのがあったのも背景にあります。


収録曲の簡易コメント

01.黄昏の煙都
たそがれのえんと。作品の舞台である街をイメージした郷愁感のあるジャズワルツ曲です。
街だけでなくお店とかキャラテーマのBGMとして使えるかもしれない。

ミニアルバムの制作を開始して最初に作った楽曲です。こういう曲が好きなんだよなぁ〜〜と楽しく作れました。

茶川あくたはアコーディオンやコンサティーナ系の音色が大好きです(自己紹介)
この楽曲は違うのですが、メロディが最初の音色から切り替わってアコーディオン系になるやつとか……全人類好きですよね……? こういうやつ

02.花とねじの工匠
楽しさがありつつ素朴な感じもある工房、所謂アトリエ系っぽいようなそうでもないような曲です。
オルゴールに鉄琴系にアコーディオン&コンサティーナにちゃかぽか賑やかな打楽器と、様々な音が鳴っている工房です。

この系統の楽曲は過去に作ったことがあるので一番スムーズかと思いきや、前述の通り音色が多いのもあり、とにかくまとまらず……!ぎりぎりまで向き合っていた1曲です。

03.Hauynite Bullet
アウイナイトの弾丸。おしゃれ綺麗さと妖しさが交互に躍る、ほんのりジャズのリズムが香るピアノ戦闘曲です。
通常戦闘のイメージですが、ミニゲームや疾走感のあるイベントシーン等でも使えるかもしれない。

「花とねじの工匠」とは対照的に、素直で比較的シンプルな楽器編成の楽曲です。0:53〜の展開とピアノの掛け合いが気に入ってます!

余談ですが、アルバムの表題がアウ"ィ"ナイトなのは語感がこっちの方がよさげだったからです。

04.archive:Noah
ピアノ中心の綺麗めノスタルジック楽曲です。
古ぼけた記録を読み解いて、景色が次第に明確になり、曲が進むに連れて音色が増え盛り上がって……な曲です。

ミニアルバム制作当初は締切的にも技量的にも3曲予定だったのですが、制作終盤にどうしても入れたい……!となりこの曲が生まれました。
非ループなのもありBGMとしては少し扱いが難しそうではあるのですが、展開含めて気に入っている1曲です。

05.archive:Noah<ver.Piano>
「archive:Noah」のピアノ版です。
こちらも非ループですが、BGMとしてはピアノ版の方が使いやすいかと思います。

基本的には原曲のピアノパートのみ抜き出していますが、一部他パートもピアノで置き換えています。

ジャケット絵の話

ジャケ絵。黄昏の煙都と機工士の少女です。
背景はmidjourneyで生成したものに、加筆や加工したものです。
レタッチ以上に人物とパース合わせるのに苦戦しました。 技量……


midjouney生成 → 加工・加筆後

機工士ちゃんのキャラデザ。好きな要素と手癖モリモリガールです。
特に他に出番があるとかではないのですが、アウィンって名前がついてたりします。

今回は色々な都合で自分で拵えましたが、今後も音楽作品を作っていくなら、ジャケット絵は他の方にご依頼できればなあと考えてます。
流石に手が回らないというのもあるのですが、好きな絵描きさんに描いていただいた方が私もハッピーなので……

反省点など

・鑑賞用作品が作りたいのかBGM素材を作りたいのか曖昧だった
どちらかといえば後者のつもりだったのですが、音量バランスが前者寄りだったり、非ループ曲があったり、どちらともつかない仕上がりなってしまったかも……という所感です。
BGM素材を期待して購入された方は、使いづらかったらごめんなさい。
最初に用途を決めて、そこからブレない方がよいですね……。

・自信の無さが滲み出すぎ
これはアルバム制作と直接は関係ないのですが、制作時期のツイート読み返していたら、言葉の端々に自信の無さが滲み出ており……笑
現在は掃除済みですが気をつけます……

イベントでの頒布

試聴動画への反応から、イベント当日は30くらいDLされれば嬉しいな〜と思っておりましたが、イベント規模にも助けられ、開催期間に100以上手に取っていただけました。
今もおっかなびっくりしてますが、沢山の方に手にとっていただき嬉しいです。ありがとうございます……!
(ちなみに媒体や頒布形式にもよりますが、経験上、Twitterの反応の2〜3割あればかなり良い方だと思っています。個人差はあると思います)



自作音楽に未練たらたらマンがDTM再開した話

以下は余談、中の人の自語り怪文書です。まあまあのキモさがあります。ご興味ある方のみ閲覧ください。

今年6月頃からDTM(音楽制作)を再開しています。
後述しますが、現時点ではモチベも継続的なアウトプットも今までで最も長続きしてるな〜と思います。ので、この記事を書いています。

・ざっくりDTM経歴

2013年:midiで初作曲をする
2014年:若気の至りで友人らとのチーム名義でM3で頒布する (ほぼ初めてのMIXと迫る締切に白目を剥く)
2016年:初作フリゲの「三つ子赤ずきん」で数曲書き下ろす →SoundCloud

以降もたまーーーーにDAW(作曲ソフト)を開いてぽちぽちしては、現実を突きつけられてショボ……を繰り返していました。1〜2年に1曲完成するかしないくらい。

何故、10年近くも延々と三日坊主を繰り返していたかというと、少しでもDTMやってみようかなと思った方はなんとなく経験あると思いますが、DTMという行為がとてつもなく大変だから……
作曲だけでも難しいのに、DAWの使い方もよくわからん、それっぽく打ち込むのもしぬほど難しい、MIXも難しい……EQコンプリバーブマキシマイザ……ヌワーーーッ!!!


ちなみに最後に触って久しいですが、楽器(ピアノ、チューバ、コントラバス)経験は合わせて16年くらいです。根っからの低音演奏マンでした。絵より音楽やってた時間の方が長いです。

生演奏の音も、高品質なデジタル音楽もなまじ知ってるがゆえ、自分の作る音楽にひたすらしんどくなるやつでした。今もソフト音源より私の方がウッドベース上手いと思ってるし

ゲーム制作が活動のメインとなってからは、他の方の音楽素材に自分の音楽を並べることに躊躇するようになり、DTMという趣味も徐々にフェードアウトしていきました。

・未練たらたら

……が、それで完全に離れられたらよかったのですが、音楽鑑賞は好きなので、音楽そのものは変わらず生活の一部で。
今でもよくSoundCloudやBandcampでインスト音楽を中心に聴き回っていますが、ここ数年はAmazon music unlimitedなどのサブスクもあり、さらに鑑賞環境は豊かになりました。

ゲームに限らず絵や物語を創る人もそうかもしれませんが、音楽から刺激を受けて創作する方も結構いると思います。私もそうです。
好みの楽曲に出会うと、BGM利用可否とかは抜きにして「こういう音楽が自分の創作の世界に流れてたらな〜」みたいなことをよく考えます。

同時に「自分で作れたらな……」みたいなこともたびたび頭に過ぎってました。そして久しぶりにDAWを開いては、前述のヌワーーーッ!!!を繰り返していました。継続しないのだからごく当たり前。

・手に入れたいもののためなら人はやたら行動力を発揮する

そんな極めて面倒な未練を長年抱えてた中、今年プレイしたあるコンシューマ作品のゲーム楽曲に衝撃を受け「アッッッッこんな楽曲が『氷棘のマリオネッタ』に絶対あってほしい……」と思いました。

当然ながらプロの凄まじい精度の楽曲で、最初から自分が作れるとは露にも思わず、真っ先に外注を考えました。
しかし各コミッションサイトや、SoundCloud経由で作曲家さんのサイトの窓口も巡ったのですが、例の楽曲と作風がマッチするかつ気になった方は受注停止してたり、そもそも個人依頼は受け付けてなかったり……。
「もしや待っていても、運が無い限り誰かが作ってくれることはないのでは……??」と察したのは、探し始めてから3か月経った頃でした。ゲ制の片手間で探していたので、サーチが十分でなかったのはあると思います。

何度も書いた通り元々DTMに未練タラタラだった背景もあり、時期的にメンタル不調でゲ制が少し停滞してたのもあり、ちょっと挑戦しようか〜となったのが今年の6月でした。
(特に表立って宣言とかしてなかったのは三日坊主の過去があるからです)


目指す楽曲が明確なのもあるのか、なんやかんや現在も続けられています。
正直現在もスキル的な課題だらけで、そもそも楽曲ひとつ作り上げるのもいっぱいいっぱいではありますが……。

メイン活動がゲーム制作であるのと、時間が足りなさすぎるので、色んなジャンルの曲を作るというよりは、目的に対して足りないものを補っていく音楽制作になるかと思います。
いつも通り私のこだわりは自己満足ですが、ゲ制共々頑張ります。

おしまい。

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