やっち 2024/09/04 00:00

個人的お世話になったRPGツクールMVプラグイン紹介


 ニコニコ静画のかつてのサービス、「ゲームアツマール」があった際に私は数作、作品を制作し投稿しています。ゲームアツマールはKADOKAWA様のサービスであったため同社から販売されているゲーム制作コンストラクションツール(ゲームを作るためのツール的な意味らしいです、wikiによると)のRPGツクールからはいとも簡単にゲーム投稿が出来ました。


 私はRPGはあまりやらないのですがこのRPGツクールはRPGだけではなく色々なゲームが作れるというところが気に入り愛用していました。おかげ様でゲームを完成させることが出来、私の作ったゲームを気に入ってくださった方がいてクリアまでプレイして頂いたり、なんとゲーム実況までして頂いたこともありました。(たとえば「しゃもじ豆」様👉️https://www.nicovideo.jp/watch/sm41064805)。プレイして頂いた皆様、動画にして頂いた皆様まことにありがとうございました!重ね重ね御礼申し上げます。

 私の制作したゲームの完成に伴い、あとがきも兼ねて使わせて頂いたプラグインのご紹介をさせて頂いていたのですがゲームアツマールのサービス終了でゲームがプレイ出来なくなったことと、個人的諸事情もあってそのページは非公開になっていたのですがしかしあまりにも素敵なプラグインだったためこちらにて紹介させて頂きます。

 以下から過去にご紹介させて頂いた当時の文章をほぼそのまま転載致します。なお制作時に使用していたRPGツクールは「MV」でしたので基本的にMVでのお話だと思って頂ければと思います。

RPGツクールMV プラグイン

 RPGツクールMVを使ったことない方にご説明しますと、ゲームを制作している時にどうしても「かゆいところに手が届かない」ということが出てきます。そこで「プラグイン」というシステムがあります。RPGツクールMVの会社の人じゃなくても、RPGツクールMVの機能を拡張するツールが制作出来るようになっていて、その制作されたツールを簡単に導入出来るようになっています。
 制作中に「ここでこういう機能があったら」と思うことは多々あります。例えばプレイヤーが動かないように固定させっぱなしにしておく、だの、移動速度を上限を超えさせてスゴイ速度にさせる、だの。そんな時はだいたい「RPGツクールMV プラグイン 移動禁止」とかで検索すると、大体すでにプラグインを制作してくださっている神様のような方がいらっしゃいます。

 そしてこの時の、「トリアコンタン」様の名前を、まー、よく拝見致します(笑)大体ポピュラーな「こういうのが欲しい!」から「流石にこんな機能を欲しがるのは私だけだから、プラグイン無いかな?」というものまで、トリアコンタン様は制作されています(笑)まるで私の行動を見透かしているように!本当に汎用性の高いプラグインをたくさん作っていらっしゃいます。もはやRPGツクールMVで制作をしている全ユーザーがお世話になっているのではないかと思います。私もその一人としてここで心よりお礼申し上げます。トリアコンタン様、素晴らしいプラグインの数々を本当にありがとうございました。

 そして個人的に、次にお名前をよく拝見するのが「フトコロ」様です(笑)FTKRと表記されていたりもしますが、この方のプラグインもかなりお世話になりました。併せて心よりお礼申し上げます。

 そして今回のゲーム制作に欠かせなかったプラグインにつきまして、以下にご紹介致します。

プラグイン紹介1 MV3D

2022年夏~秋にはRPGツクールMVにてゲームをいくつか制作し公開致しましたが、3Dということに皆様に驚いて頂きました。
 しかし、実は、ゲーム制作者である私の手柄ではなく、これもプラグインの導入で簡単に使うことが出来ます。RPGツクールMVを簡単に3Dにしてくれる夢のようなプラグイン、その名もズバリ「MV3D」。既にMZ用の「MZ3D」も誕生していますが、私の環境ではMZ3Dでテスト制作したゲームはニコニコゲームアツマール上で動かなかったため、MV3Dで制作致しました。

 このプラグイン、通常導入・使用は無料です。(2022年7月の情報)。有料版が25ドルくらいで私も無料版を使用した後、有料版も購入して導入してみましたけども個人的に「ああ、有料版でよかったなぁ」と思ったことは、実は無いです(笑)有料版は3DCGのobjが使えるのですが、objって1つあたり少なくとも2~3MBほどのサイズがあるので……スマホとかで動かそうとするとちょっと負担になっていくかなと懸念して、結局、objファイルは使用しませんでした。無料版で問題ないかな、と思います。どうしても3DCGを使いたいという場合は有料版も良いと思います。3DCGのobjのblenderでの制作手順がyoutube上で公開されています。
 プラグインの導入は、「サンプルプロジェクトをダウンロードしてきて、それをコピーして使いまわした方が色々楽です」……と言われたので、そうしてます(笑)1回、バグで、視界が10マス程度しか表示されなくなったのでまたサンプルプロジェクトをダウンロードして、コピーしたところに画像フォルダとかを上書きしていきましたが、そのあとは問題なく動いたので……やっぱりサンプルプロジェクトをダウンロードしてきてそれを元に作るのが楽だと思います。もちろんはじめはサンプルプロジェクトのゲームをプレイ&マップを見て、どういうことが出来るのか、どういうスクリプトが組まれているのか遊びながら把握していきましょう。

 もともと2Dゲームのものを力技で3Dゲームにしているので、制作に少しのコツはいりますが、基本的には画面のシェイクとか、色調変更など、RPGツクールのシステムとかプラグインは大体使用出来て意外に自由がききます。また、反対に「え、これは出来ないのか」と意外なところで自由がきかなかった思い出もあります(笑)しかし個人的にはunityでの3Dゲーム制作よりもずっとずっと楽ですんなりと制作に入っていけました。まだまだ私は理解していないところが多いのですがそれでも遊べるゲームを作れるのでスゴイプラグインだと思います。このプラグインがもっと進化すればRPGツクールもまた新たな可能性が広がると思います。例えばRPGツクールの2Dホラーゲームの金字塔「青鬼」もこのプラグインで再現制作されたものが公開され話題になりました。
 MV3Dを使う上で、私から把握しておいた方が良いと思うことは……

・マップ設定(マップの明るさや見通せる範囲、影の出来る位置などを指定出来ます)
・タイル設定(3Dになった時の屋根や側面の画像などを設定出来ます。またぬいぐるみ等、好きなタイルを地面の絵ではなく、立体画像にも出来ます。)
・ライト・照明設定(照明や懐中電灯などの演出が出来ます)
・イベントの側面設定(窓や扉、案内板や張り紙など、カベにイベントを表示させます)

あたりは、完璧とは言わなくても、「ああ、こういうことが出来るのか」くらいは把握しておくと、制作の幅が広がると思います。私も全然把握はしていませんが、やりたいことがあった時はヘルプページ(全部英語なのでディープルで翻訳してそれを)見ながら、試してみて、作っていた思い出があります。
 それに加えて、3Dだけでなく、イベントシーンは2Dにしたい時などは

mv3d disable
mv3d enable

 プラグインコマンドで切り替えましょう。(※上はMV3Dを無効化。下は有効化)。いつも念には念を入れて有効化したあとは一人称視点のコモンイベントを実行していますが、しないと斜めビューになるのではないかと思います。
 MV3Dのmemo欄で設定出来ることは、大体プラグインコマンドで変更出来ます。部屋の明暗や視野距離の変更など。よく使うプラグインコマンドはコモンイベントに登録してしまいましょう。サンプルプロジェクトから制作するとコモンイベントで「一人称視点に切り替える」等が初めから入っていますね。

 MV3Dを導入、また、制作をするにあたっては下記サイト様を大変参考にさせて頂きました。

ツクツクほうし 様
https://tktkhoushi.fc2.net/blog-category-3.html
オタク女子のゲーム&IT入門 様
https://pd-present.moo.jp/PC_otaku/archives/2884

 大変に助かりました。本当に素晴らしい情報をありがとうございました。

プラグイン紹介2 ExternMessage バイザン様制作

 今作は私の想像以上のテキスト量になりました。私自身、ひいてます。こんな文字なくても……って。

 私はRPGツクールでの本格制作をはじめたばかりでわからないことばかりなのですが、一般的にテキスト量の多いゲームの製作者の皆様どうやってテキスト部を制作されているのでしょうか。私ははじめた時に会話のやりとり部分の制作に絶対に苦労すると想ったのでまっさきにcsvを読み込むプラグインを探しました(笑)
 unityをはじめ、色々なソフトにcsvで管理されたテキストをロードするという機能があって、私がExcelでcsvの書き出し方法を覚えてからはすごく重宝させて頂いてます(笑)
 こんな素晴らしく便利なものは、きっとRPGツクールのプラグインにもあるのではと思いました。

 そしてやはり調べたらあっけなくありました。↓
ExternMessage ツクールフォーラム

 はじめ使い方がわからなかったのですが、文字色変更や改ページコマンドとかセル内で書いておけばそのまま使えちゃうので、説明不足というよりも、説明不要で使えてしまいます(笑)。てはじめに改行コードを調べようとして、書いてないのでわからなかったのですが、結局csvのセル内の改行がそのまま反映されるということには本当に驚きました。(ExcelでAlt + Enter)。
 ただクォーテーションマーク( " とか ’ )がExcelではCSVのルールで使用出来ないので台詞内のSEの操作だけは指定出来ませんでした。。。解決策はあるのかもしれませんが、私にはちょっと解決出来ませんでした。なので音声を鳴らすという時は流石に手作業で「SEの演奏」をやっています。が、たまにですので、まあ、そんなに苦じゃないです。
 ……ああ、そうだ。台詞内で強調したい単語の時はクォーテーションマークを全角にしています。全角と半角の区別はcsvさんも出来ますので、そこは大して苦労していません。

 さて使い方ですが、例えばセルA1に台詞番号”A001”から入れていって……a10までの”A010”の、つまり、行10までの会話シーンがあったとします。その際、RPGツクールMVの文章にはもちろん\M[A001]と入れて、また文章の\M[A002]...とやっていても大丈夫ですが、1文章コマンドに\M[A001]\M[A002]\M[A003]...と入れても問題なく作動します。もっと言うと、CSV側でA11に、「\M[A001]\M[A002]\M[A003]...」とA1からA10をつなげておけば、文章コマンドには\M[A011]とだけ書いておくと、実行時にA001からA010までちゃんと読みこんでくれます。
 これがかなり便利でした(笑)もっとも、効果音とか、キャラクターの向き変更や移動とかがあって、ずっとずっとは続けられませんが、それでもバーっと長い会話をいくつかのセル番号の指定だけで済むというのは……もう便利で便利で。もう、普通の会話シーン作成は私は出来ません(笑)

 一つエラーを気をつけないといけないのは、このプラグインでは顔グラフィックの指定も出来ますが、ここで指定しておいてもゲーム中に顔グラの画像を1回も使う設定にしていない場合はゲームビルド時に「使用してないファイルは含まない」にチェックをした際に、画像を含まずビルドされて、ゲーム実行時に「画像が見つかりません」エラーを起こす可能性があります。「含まない」チェックを入れるゲームビルドをするゲームは、手動で顔グラフィック画像を使用する会話をビルドされるマップのどこかに設定しておきましょう。その会話事態は実行が不可能な状態でも大丈夫です。とにかくRPGツクールMV側に「この顔グラフィック画像は使っているんだよ」ということを教えてあげることが大事です。

 このプラグインを作ってくださいましたバイザン様には心より感謝致します。

   


以上をもちまして、今ページをおしまいといたします。
語り忘れたこと・補足説明したいところなど、バンバン出てくるような気がしますが(笑)
皆様が楽しんで頂けたり、また、参考にして頂けたら幸いです。
これからも何卒よろしくお願いいたします!
2022年11月5日

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