Circle-AY.Info 2024/09/16 06:06

【水ヨナ祭り】JASRACに楽曲利用許諾申請をした話。(短縮版)

 どうも、U.G.M.です。

 実は今回の記事、最初はかなり長文だったのですが、寝落ちしている間に書きかけの記事が飛んでしまったため、新たに書き直しています。Ci-enの記事書いてる間に寝落ちすると大変なことになる、今回はそれだけ覚えて帰ってください。

 さて、JASRACに楽曲利用許諾申請をおこなった話です。今回Unityなどのテクニカルな話はありません。あらかじめご了承ください。

1)なぜJASRACに?
 端的に言いますと「ゲームのBGMとして、オープニングテーマであるヨナヨナ~yoke of night~が使いたかったので、JASRACに楽曲利用許諾申請をすることとなりました。

2)事前に用意しておくことは?
 頒布価格・頒布枚数・ゲームタイトル・アレンジ曲の長さが必須です。
 また、今回は実際に楽曲の権利を持っている、株式会社セントラルミュージック(以下JCM・文化放送の番組楽曲などの管理を行っている会社)との合意書(1枚あたり何円でこれだけの枚数を頒布することに合意しました、という契約書)が必要となります。紙ベースで、現在郵送で送っていただいたものが移動中です。郵便局の中の人がんばえー!

3)実際に許諾を得るまでの流れを教えて
【注意】今回は1曲だけのミニマムな申請なので比較的簡単ですが、複数曲の許諾を得たり関連会社が複数に渡ったりする場合などは、かなりめんどくさくなる可能性もあります。最終的には自分でやってみてください。

3-A)利用する楽曲の権利者を調べる
 JASRACのサイトには、楽曲権利元検索システム「J-WID」があります。
 まずは(権利元が他社であっても)ここで楽曲の検索をして、どこにコンタクトすればいいかを調べます。(本当は画面などが見せられればいいのですが、直リンやスクショ上げが禁止されているので、今回はご勘弁を) 今回は、楽曲名「ヨナヨナ」作者「鷲崎健」で検索して一発で出るので、皆さんも試してみるといいです。
 ここで困ったことが。今回はゲーム利用なのですが、この場合の許諾を得る方法がわかりません。これは推測なのですが、許諾を得るための判例が「積み上げに積み上げを重ねて、法律用語なみにわかりづらくなっている」のです。今回はスペシャリストに聞かないとわかんないなぁ。

3-B)プロフェッショナルにコンタクトを取る
 誰にコンタクトを取ったか。この時点では頼れる人が、今回のイベント主催者「水曜ヨルナイト」さん(以下水ヨナさん)しかなかったため、現状これこれこうで困っている旨を伝えます。
 返信では「株式会社セントラルミュージック(以下JCM・主に文化放送の番組OP/EDなどの著作権管理を行っている会社。浜松町の文化放送ビル7階にある)の許諾が必要だが、ゲーム利用の方法は水ヨナさんもわからないので、JCMの人に聞いてみます」というお返事が。なるほど、まぁそうなりますよね。

3-C)今回の許諾を得る方法を教えていただく
 中2日くらいで返答が返ってきました。
「今回の場合は『映像(動画)を伴うゲームの場合』でJ-RAPP(楽曲利用申請システム)に登録を行ってください。1枚あたり〇〇円掛かります。(ここは伏せさせてください) あとは合意書(簡単に言うと「この条件で了承しましたよ」という契約書)を作成して完了です」
 ここで、合意書の作成を行うプロフェッショナル、JCMのCさん(イニシャルではありません)が登場します。合意書の作成は以降、Cさんと行うことになります。

3-D)まずはJ-RAPPに必要事項を入力する
 とまぁそんなわけで、J-RAPPに必要事項を入力してゆきます。
 まずはJ-RAPPのアカウントを作成します。これ自体はそんなに面倒ではありません、必要事項を入力して、メールで存在チェックをして終了です。
 ここで注意。今回は突貫で作業を行う都合上後回しにしていた「タイトル」「アレンジ楽曲の長さ」が、ここで必要となります。それはそうなんですけど、聞いてないよー!
 結局、いろいろ考えていたタイトルは頭から吹っ飛んでしまい、いちばん無難な「タケちゃんゆーちゃん モアベターゲーム」となりました。実際は「大放屁ヨナヨナブラザーズ」とか考えていたんですけどね。(元ネタは、わかる人だけわかればいい)
 同様にアレンジ楽曲の長さも、原曲を聴いてみて「じゃあゲームアレンジはこれくらいかな?」というさじ加減で、だいたい1分半(実際の長さではありません。申請時にはキッチリとして長さが必要です)と登録します。

3-E)合意書を作成する
 あとはCさんのメールに添付されていた合意書を作成するだけです。
 こちらは既にテンプレが用意されているので、作成そのものはJ-RAPPほど面倒ではありません。ただ、Wordが必要なので、持っていない人は面倒かもしれません。(俺氏はLibreOffice Writerを利用しました。このような互換ソフトを使うのもアリです) また、当然ながら法律に基づいた契約のため、ここでも前出のJ-RAPPでも、本名が必須です。(J-RAPPのところに書いとけばよかったね)
 合意書は契約書、いわゆる「甲は乙に云々」の文章を作成するので、慣れてない人だとちょっと怖いかもしれませんけど、まぁアパートなどを借りる時にも使う文章様式なので、覚えておいて損はないですよ。
 あとは作成した文章をメールで返送します。現在、ここまで終わっています。

3-F)郵送で送付されてくる合意書に捺印・返送などを行う(まだ終わってない)
 あとは通常の契約書の流れと同じで、2枚の契約書に捺印して1枚をJCMのCさんに返送、コピーを取ってJASRACに送付……という流れになるのかな?現状まだ終えていないので、ここから先は経験則です。

3-G)JASRACに支払いを行う
 これで最後、JASRACに規定の利用料を支払います。それほど法外な額ではないので、サクッと気持ちよく払っちゃいましょう。(消費税が掛かります。要注意!)

 ……とまぁ、ざっくりこんな感じです。
 正直、思っていたほど法外な金額ではなかったので(まぁ相場を知らないのでアレなんですが)、みんなも軽率に利用許諾を得て鷲崎さんの曲をガンガン利用するといいと思いました。

 あ、そうだ!鷲崎さんと言えば……!
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