R-ion/要餅 2024/05/23 21:58

【灰の底から】本編に盛り込めなかったあれこれ

はじめに

こんにちは。見てくれてありがとうございます。この記事は拙作【灰の底から】のネタバレを含みます。プレイ後推奨です。

※いろいろ怒られそうなことが書いてありますが全てフィクションです。素人が書いています。細かいことは気にしないでください。

相変わらず作者の私情だだ洩れですがお付き合いいただけたら幸いです。

▼作品ページ(ノベコレ)
https://novelgame.jp/games/show/9807

制作のあれこれ

公開記事でも書きましたが、
人権のない共依存カプが!見たい!!!!!
それだけです。本当にそれだけの理由で作りました。なので私が見たいシーンしか描いてないですしなんなら後半追い詰められすぎて 「もう誰に刺さらなくてもいいや…」 みたいな気持ちで作ってました。つまりはヤケクソです。

というかセキソウ自体が「他の創作(健全)のキャラたちで共依存カプがが見たい…でもこの子たちの関係は執着とか依存にはしたくない……あっ、似たような属性の他カプ作って発散すればいいのでは?」というクソみたいな理由で作られたのでもうなんでもありです。後述する世界観などがやたらややこしいのは 「せっかく共依存カプの話描くなら人権はないほうがいいな…」 と思ったからです。もう本当に何から何までひどい。

まあでもこいつらが完全に他の創作の子たちで構成されているわけではなくて、シナリオを書くにあたって「この子たちで見たい話」 を突き詰めた結果残ったのはたぶん三分の一くらいですね。発散になったのかはわかりませんがまあまあやりたい放題できたので結果的には楽しかったです。あと普段絶対描かないようなシーンとか描いたのでめっちゃ新鮮でした。恥ずかしかったけど。

勢いで作りすぎて語ることあんまりないのでとりあえずひどすぎる見たいものリストとエンド案でも見てってください。↓

▲実際のプロット。ひどい。

終わり方は★をつけた一段目と三段目の折衷案みたいな感じになりました。書き始めは一段目の要素のみで 「地獄の関係性に進化して終了!」 みたいな感じだったのですが、いろいろ書き進めていくうちにセキが暴走しまして… あれ、これハッピーエンドいけるのでは…?となり、三段目の要素を足してああなりました。死体埋めてないけど。まああれに加えて死体埋めたら大変なことになるので…

世界観の補足

世界観についてはまあざっくり言うと 「食糧難で今まで倫理的な理由でセーブされていた技術(クローン技術・遺伝子組み換えなど)がフルオープンになった世界」 です。いわゆる近未来。だから人造人間とかのフシギ存在がいます。重要なのは今まで抑えられていたものが解放されただけなので世界は何も進歩していません。 むしろ食糧難で「より統率の取れた世界」が求められるようになったので多様性とかはたぶん無視されているんじゃないですかね。そういうのは余裕あってこその概念なので。いつも夜みたいなのはふたりのいる地域がめちゃくちゃ大気汚染されているからです。人造人間が多く暮らす地域なのであんまり管理されてない。たぶん。

食糧難が本当にやばいので倫理はないです。そんなこと言ってる場合じゃない。…だからといってその解決法が 「水だけで生きていける人造人間作って食糧生産させようぜ!」 にはならんやろ…とは私もめっちゃ思いましたがまあ細かいことは気にしない。

基本的に人造人間は施設で飼い殺しです。本来は適正のない個体は処分されるのですが、まあなんでもそれなりに普及したら杜撰な管理をするところも出てくるよね…処分にもお金かかるし…ということで二人は普通に生きてます。たぶんこういう境遇の『ツクラレ』(人造人間を指す差別用語)がたくさんいます。だいたいみんな汚れ仕事してる。今のところ面倒なので黙認されてますがそのうち社会問題になって一斉に処分されそう。世知辛い。まあそうなっても二人は普通に生きてそうですが。

…とまあ、それなりにややこしい設定があったりします。本編ではほとんど出しませんでしたが。
なんで出さなかったのかというと、ここがメインではないからです。私は共依存カプが見たいだけなので…このへんの設定はあくまでふたりに人権が無いことに対する理由づけなんですよね。なのでほとんど説明しませんでした。ほんとすみません…我ながらわかりづらかったと思います。

キャラについて

セキ

「掃除屋」の実行担当。メンタルはソウのことが絡まなければ比較的安定しています。(そもそも病むほど繊細じゃない)
それはそうとソウには依存している。たぶんこいつの方が重いです。厄介。

基本的に他者に対しては興味がないし悪いことも平然とできます(やる理由がないだけ)が懐に入れたやつはとことん甘やかすタイプです。依存させるし依存する。厄介。
自分が悪いことをするのは全然いいけどソウには手を汚させたくない。そんな感じです。

ソウのことは最初はうまいこと引っ掛けて利用するつもりだったのですがなんかかわいくなっちゃって今に至ります。こいつにも情はあるんだなって…(ソウ限定ですが)

違法的に人造人間を増やす計画の『培養元』として生み出されたという謎の設定がいちおうあります。元の計画が頓挫し公共団体に引き取られるはずだったのですが、生殖能力を持たなかったため捨てられました。ちなみに本当に培養のためだけに生み出されたので早死にします。 たぶん製造から30年も経たないうちに死ぬ。そもそも人造人間自体が早死にするようにできています。ほら…年取ると手間の方が多いので…(あくまでこの世界観での価値観です。作者がそう思ってるわけじゃないのであしからず。)

社会的な性は無性別に近いです。性別のない性を持っているというイメージ。自分が女子であることに嫌悪感はないけれどちょっとした違和感がある…という感じです。でも身体的な性は普通に女性です。たぶん結構スタイルいいと思う(余計な情報)。

ソウ

「掃除屋」の会計担当。特異な体質のせいでメンタルが不安定です。つまりはメンヘラ。
セキがいないと生きていけない。でもセキには自分がいないとダメだと思っています。かわいい。
基本的に引きこもりです。たぶんセキの稼ぎの計算とかハッキングとかしてるんじゃないんですかね。

食糧にするための生物(『肉』と呼ばれる。人ではない。)を生産する『役割』を持って生まれたため行為がなくても子供(人ではない)を産める(というか産み続ける)体質です。

ちなみに生まれてくるものは脳と消化器官のない遺伝情報は限りなく人間に近い何か…という感じです。脳は単純に食べられないしいらないから、消化器官は処理が面倒だからですね。倫理くん息してないよ。

無精の『肉』よりも有精の『肉』のほうがおいしく高く売れるので基本的に飼われている人造人間は交配されます。まあ交配といっても体外受精だと思いますが…その方が確実ですしね。あ、でも人工的なものが蔓延する世界では自然なプロセスで作られたものが尊ばれる傾向にあるのでやっぱりなんかあるかも…というかこの辺はあんまり考えないようにしていました。また軽率に地獄が生まれてしまうので…
ソウは交配を拒んだため捨てられました。普通はこういう個体は処分されるのですが、ソウが管理されていた施設は管理が杜撰な施設だったので処分面倒だしどうせ何もできないから野垂れ死ぬだろということで捨てられた感じです。

社会的な性(話し方など)は男性です。(身体の性が女性であることは理解している。)そのため一人称は「おれ」なんですね。ここで「ん?」と思った方いたと思います。すみません…でも「おれ」以上に合う一人称が見つからなくて…「あたし」なども考えましたが何か引っかかるな…となってしまい悩んだ挙句結局「おれ」にしました。本当に最後まで性別迷ってた。

というかこのふたり、身体的な性別は女性ですが中身は無性別と男性(半分くらい)なので本当に百合と言っていいのか…?といまだに迷っています。でも明確なジャンルがあった方が宣伝しやすいので思い切って『倫理のない閉塞百合ノベル』と銘打ちました。まあ言うて倫理のほうも崩壊度かなり怪しいですが…

さいごに

ここまで読んでくださりありがとうございます。完全に癖と共依存カプ見たさで走り抜けた10日間でしたが、けっこう楽しかったです。最近いろいろしんどかったのでちょっとすっきりしました。引き続き花束の制作がんばろうと思います…

記事の感想についてはネタバレにならない範囲なら好きにつぶやいてくださって大丈夫です。

はいそこの宣伝したいのでたぶん5月も月報出します。はいそこ10日間マラソンのせいで花束の進捗ほぼありませんがお付き合いいただけたら幸いです。

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