鹿児島に電気バスは厳しい?
中国のBYDが席巻している電気バス業界にヒョンデ(韓国)が殴り込みをかけて来ました。
https://twitter.com/trucknakanohito/status/1735225225686720658
鹿児島にも過去に電気バスがいた
鹿児島にはヒョンデの輸入代理店があるため、鹿児島で投入出来るか考察をしてみたいと思います。
https://twitter.com/selegala1021/status/1732588617707782179
鹿児島市営バスが入れていたCNG車は路線移譲に伴う余剰廃車ようですが、南国交通が入れていた三菱重工製の電気バスは2019年に運用離脱の上で非常用電源として活用されることとなりました。
https://twitter.com/naki_amazo_ne/status/1134755345178406912
https://twitter.com/naki_amazo_ne/status/1441369434031988747
しかしながら2022年に非常用電源としても引退してしまいました。
一番の理由は故障頻発だったようです。
https://twitter.com/yosh_kudou800/status/1280016151263637505
厳密には部品が中国製で、それを輸入して韓国で組み立てる「ノックダウン生産方式」だったようです。
事例を踏まえての考察
鹿児島の地形には少なくとも対応できるように設計されていると思いますし、充電設備は投入時に対応するものと思われます。
一番のネックとも言える車体の長さですが、高齢化が叫ばれる中で小型化が進まないどころか大型のバスが増備され、まだまだ活躍している鹿児島市内では9m車の活躍出来る路線が大幅に限られます。鹿児島県内や離島に目を向ければまだ活躍の機会はあるでしょうが、したがって、日本で正規販売されても岩崎産業は導入を躊躇するでしょう。
鹿児島市内でも永吉などは9m級が投入されていますし、地方でも薩摩川内市や姶良市などで活躍していますが、少なくとも南国交通は以前の経験からBYD車もヒョンデ車も入れたがらないでしょう。
鹿児島市営バスは公営企業である以上、入札制で決めているため参加することは現時点で考えられないでしょう。
鹿児島交通は鹿児島交通観光も含め親会社のいわさきコーポレーションがヒョンデの輸入代理店のため、必然的に高速バス・貸切バスの新車はヒョンデ車が選択されています。したがって、一番投入の可能性が高いところになります。しかしながら、前述した通り車体の長さがネックのため導入には躊躇するものと思われます。種子島・屋久島交通はグループ内移籍で置き換える傾向のため新車で導入される確率はとても低いと言えます。
上記を踏まえた上で鹿児島のバス事情を考慮した場合、総合的に判断して電気バスは現時点でBYDに軍配が上がるところでしょう。
しかしながら、電気バスは脱炭素の手段の一つとして研究が進められている分野でもありますから、既存の企業はもちろん、新規で参入する企業が現れることが予想されます。これから先のバス事情の変化を眺めていきたいと思います。