OKOME Sequencer 2023/10/25 14:54

制作において「3」という数字が好き

「3」

そんな多すぎず、少なすぎない数字。
制作をやっていると、いつもいつもこの3という数字を意識するようにしています。

例えばキャラクター。

学園青春モノを描くとして、主人公以外で主要人物(攻略可能なキャラクター)を何人用意するか。
自分なら3人です。

主人公を除く3人(含めると4人)という組み合わせは非常にバランスが良いと思っていて、
読み手からは覚えられるキャラクター数であり、カップリングとしても様々な組み合わせを想像することが出来る。

作り手から見ても、キャラクターの掛け合いはそれくらいがやりやすいし、シナリオの選択肢の幅が広がるのも主人公を除く3人だと思っています。
多すぎたら風呂敷が広がりすぎるし、少なすぎるとスケールが小さくなるので。

また、シナリオの描き方として三幕構成というものがあります。

アニメやドラマ、特に1本モノである映画で多用されている構成なのですが、どういうものなのかというと、物語を3つに分けてそれぞれ役割を与える構成方法です。

第一幕では設定。
主人公の目的や世界観の説明を行い、何を目的とする物語なのかを描く部分。

第二幕では対立と衝突。
主人公や主要人物に葛藤や試練を与えて、その試練に立ち向かう部分。
二幕の途中で、主人公は立ち向かった結果、敗北や挫折を味わうことが多いです。

第三章では解決。
第一章で提示した問題を主人公が解決出来るのか。目的を達成できるのかという答え合わせの部分。
ここで大事なのは、物語がハッピーエンド・バッドエンドどちらにしても、読み手を満足・納得させること。

ざっくりとした説明でしたが、この三幕構成の素晴らしさというのは、物語に必要な目的設定(セントラルクエスチョン)を設定しやすいこと。

主人公を身の回りを脅かす事件(ターニングポイント)や、作品内で最も重要なイベント(ミッドポイント)の明らかな設定タイミングが自ずと生まれる作り方が出来るので、起承転結形式で作る際に割と曖昧になりがちな「承」の部分が作りやすくなるメリットもあります。

ちなみに不格好な形になりますが、Re:Bible ~ぼくらの世界想像~もこの三幕構成を参考にして物語を書いています。

元々は起承転結で書いていたのですが、三幕構成に変えてからだいぶスッキリ書けるようになったと感じています。


他にも色々理由があるのですが、制作で「3」が好きな理由はこんな感じ。
機会があったら他の理由についても書いていこうかなと思います。

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