作品のシナリオ内に作者を出す方法
作品は人間が作るものです。
なので、人間が作る作品には作者の思想だったり、欲望だったり何かしらが反映されていることは、自分としては何も悪いことではないと思っています。
だから作者が作品上に思っくそ出てきたり「この作品は作者そのものを表してる!」みたいな作品はオールオッケーなので、世の作者はもっとやれ。
と、そうは問屋が卸さない。
読み手はシナリオ上に作者が出てくることを嫌います。
作者を模したキャラクターが自分の願望を叶えてたり、最強キャラだったり、思想を語ったりするのはあまりよろしくないと言われています。
色々と要因はあると思いますが、自分が思うに作品を楽しみたいのに、創造主が降臨して世界観を壊されてしまうと感じるのが一番の要因なんじゃないかな?と思っています。
自分も上ではああ言いましたが、作者を出すなら出すで、しっかりと世界観に合わせ、エンタメにすることが前提だと考えています。
例えば、自分がエゴだエゴだと言い続けているRe:Bibleは、自分自身だからこそ言えるのですが作者の塊みたいな作品です。
ですが、自分を作品の登場人物である誠くん、桃華さん、澪音さん、昌也くんだけでなく、あらゆるところに分割した、いわば「X等分のあわし」状態でばらまき、設定した性格+自分のカケラを与えることでキャラクターを作ることで、作者を紛れさせる形で自分を出すやり方をしています。
こういう風なやり方であれば、読み手に作者を感じさせることなく作者を出すことができるのだと思います。
他によく言われているのは、自分の思想は敵キャラに言わせ、主人公たちはそれに反発する考えを持たせるやり方が良いと言われています。
こういう作り方をすることで、自分の思想が正しいのか、良いことなのかを主人公たちの行動やシナリオを描いていく中で改めて考えて作者自身も成長できるという一石二鳥なやり方だそうな。
とまあここまで書いてきましたが、そもそも一人で制作して作品が完成するなんてことが珍しいワケでして、自分のRe:Bibleでさえ相方の推敲が入っているワケで100%けいしきあわし-Gというわけではないのです。
なので、なかなか作者がドッと作品に入り込んでくるなんてことは、実際にはなかなかお目にかかれない……かも?
それでも作者を出して、エッセイではなくファンタジーな作品を描きたいのであれば、こうしてエンタメ液をぶっかけること!大事です。