【感想】映画『カラオケ行こ！』観てきました

綾〇剛さんの股下が5kmあるという事前情報と原作愛だけを手に、映画を観てきました！
女性が多いかと思いきや、親子で来ていたりカップルで来ていたり男友達と来ていたり、老若男女問わず賑わっておりました。
隣に座っていたおじいちゃんもすごく笑っていて、楽しんでいるご様子だったのを見てオタクは勝手に鼻が高かったです。

原作を知らなくても楽しめる、とてもいい映画でした！
この記事は大いにネタバレを含む可能性がありますのでまだ見ていない人は、映画館行こ！

『カラオケ行こ！』とは

シュール&エモの神、和山やま先生原作の一巻完結の漫画作品です。
⇒漫画の紹介ページ
⇒映画の紹介ページ

『女の園の星』もおもろいよ。

さて

以下、

ネタバレ

含みます

…よろしいか

いくぜっ

感想

本当によかった！！！！！！！！！！！！！！【完】

まず、一本の邦画としてとてもよかったです。

わたしは家にテレビもないから映画も俳優さんも詳しくないので、基本的に狂児以外の役者さんは顔見ただけじゃ誰かわからなくて、それが個人的にとてもよかったです。
俳優さんに対する先入観なく観られたうえに皆さん本当に演技が自然で軽妙で楽しく観られたの物語だけに集中できて本当にさいこ～！

本質はそのままに、映画館でも映えるような構成・演出になっていて、会話劇なのに大画面で観た満足感がすごかったです。
本当…本当に良い改変…まじで…ありがとう…オタクは…嬉しい…。

そしてこの、＜演出＞…
開始直後からウワァ～～～～～そうきたかァ～～～～～めっちゃかっこいいじゃん～～～～～ってなりました。

雨に濡れて背中いっぱいの刺青が透けたワイシャツの男が、丸まった背中で中学生の合唱コンクール会場に吸い込まれていく場面から始まるという…
原作ではほぼモノローグの、たった3ページで済む導入のシーンが、映画に、物語に組みかえられていてめちゃくちゃ良かったです。

わたしがこの作品で大好きなポイントは、変声期を迎えようとしているボーイソプラノの合唱部部長・聡実くんが、この心身ともにちょ～～～繊細な時期に地元893の狂児に目を付けられ、まだまだ自分のことでいっぱいいっぱいな小さい世界を無理やり広げられるところ、なんですけど、全体的にこの変化がめちゃくちゃ丁寧に段階的に描かれていて大満足なんだよなぁ。

オリジナル設定で登場する『映画を観る部』がところどころで登場して都度物語を整理してくれるし、空気感もとても原作の雰囲気…。
こういうシステマティックで分かりやすい作り大好きなんだよね～～～…！

キャラクターのモノローグは一切なく、オリジナルの展開やキャラクターを取り入れながらも、すべてが、この作品の”妙”を映画という土俵でしっかり伝わりやすくするための変更で、とても愛を感じる。

原作を読んでいても、知らなくても、同じように映画を楽しめる工夫をたくさん感じました。

そぉぉぉぉんでさぁ～～～～～～～～～～～～～～～

綾〇剛！！！！！！！！！！！！！！

恐ろしいことに、わたし綾〇剛さんの演技初めて拝見したんですけど…
めちゃくちゃ狂児！！！！！！！！！！！！！！
オールバックでも太眉でもオッサンでもないのに、魂が狂児！！！！！！！
こんなのオタクめちゃくちゃになっちゃうよ！？！？！？！？！？！
いいのか！？！？！？！？！？！
天然の、人好きのする、もう…カリスマ？？？カリスマ性がさぁ…はぁ～～～……

あと、全場面が絵画すぎて、サイゼリヤの絵を全部これに差し替えても誰も気づかないと思う。

晴れた日の、中学校校門前にやばそうな黒塗りの車を泊めて、カラフルでデカイ亀のイラストが入ったダサ傘を差した、股下3万kmのスーツの男がさ…一人の男子中学生が見つけてくれるの待ってるの、マジで、かわいすぎん？？？？？？
てゆうかこの状況が絵になるのまじでなに？？？？？？

表情も距離感も最高に狂児だし、原作でもファンの多い（と思われる）かったいカバンで知り合いの頭を間髪入れずにぶん殴るあのシーン、まじでスローで観ないとなにが起きたかわからなさすぎるくらい野蛮で華麗でたいへん美しかった。
わたし毎朝あれで起こしてほしい。
もう一回観たくなってきちゃったな。

そして何より聡実くん、クライマックスの、魂の歌声すごすぎる。
マジで声変りの瞬間をがっつり捉えてくれたって感じで、え？どうなってるどうなってる？？？？どうやって歌ってる？？？？？？
すごかったんだけど、まじで声変りのときのやつじゃない？？？？？？
え？

ほんとに、しっかりドラマチックで、厨二心をくすぐるような要素も満載で、とてもロマンチックに仕上がっていて、非常に芸術だと思いました。
DVDとか出たら買っちゃうかもな。

大丈夫？これまとまってる？

おわり

続きの話『ファミレス行こ。』も上巻が発売しております。

わたしは心のオタクが震えてまだ読めないでいますが、BL要素があるそうなので、大丈夫な方は是非読んでみてください。
わたしは完結してからまとめて読みます。
心が、なんか、耐えられないと思うので。

散文ご覧いただきありがとうございました！
以上、解散！