SRRSの0812スタジオLive収録の音周りについて少し語る
https://x.com/srrs_4/status/1822482673396486407
こちらで告知している通り
8/12(月)に、配信Live的に収録動画を流すライブ(わかりづらい)があります。
バンドの演奏をコスパよく録音するために色々試行錯誤を繰り返した僕の
今考えられる最も「コスパが良い」録音方法が出来上がった気がするので、
その内容について、ここで紹介してみたいと思います。
使用機材
1.Zoom H6 essential
コア機材です。これを使って6chの録音をします。
https://n-s-lab.tokyo/archives/1578
機材自体のレビューはこっちのブログに載せているので、説明は割愛しますが
「音割れしないステレオマイクつき6chハンディレコーダー」です。
2. MacbookAir・Logic
まあ、これは収録時にはなくても良いです。
H6eの本体に録音して、後でMixするでも構わないですが
当日その場で撮り音を確認するなら、Logicで録音する方が良かったりします。
3. Sennheiser e609, behringer b906
ギターアンプ用マイクです。
マイクスタンドとレンタルマイクでも良いんですけど、このマイクたちはスタンド建てなくても適当にぶら下げてテープで止めるだけで録音できるので便利です。
音質的にもギターにマッチしていてEQが少なめで済みます。
セッティング
Zoom H6e は6chで録音できて
そのうち2chは本体のステレオマイクでの録音になります。
のこりの4chは、XLRとフォンのコンボジャックなので大体なんでも繋げます。
なので
残りのパート、ギター✖️2、ベース、ボーカル・コーラス
で4ch使います。
まとめると
- ch1,2:ドラム(ステレオ)
- ch3:ギターA
- ch4:ギターB
- ch5:ベース
- ch6:ボーカル・コーラス
というチャンネル割り振りとなります。
ギターA/Bは、使用機材に記載した通り
マイクを置いて録音します。
ただ、今回は僕はBIAS MINIを使っているので、LINEOutでそのまま接続しています。
ミックスする前提なら、キャビシミュはあとがけできるのでLineでとっても良いと思います。
ベースは、多くのベースヘッドはXLR端子のLINEOUTが備え付けられているので
そこから直接接続します。
で、最後のボーカルとコーラスですが
これはスタジオのミキサーを活用します。
ミキサーのAUXoutやMonitorOUT、
埋まっていたら最悪HeadphoneOutやTAPEOUTなどから、ボーカルとコーラスの音声をとります。
そう、ボーカルとコーラスは同じchにレコーディングすることになるので
この2つの音量バランスだけは、録音時にきちんと調整しておく必要があります。
といっても、スタジオのスピーカーから出てるバランスになるので
演奏しながら違和感なければ大体大丈夫なんですが。
逆に言えば
32bit floatでの録音であるおかげで、このバランス以外は何も考えずに
「音がとれてる」ことだけ確認すればあとでどうにでもなります。
実際のスタジオの写真です。
見づらいかもですが、ドラムの前に立ってるマイクスタンドの上にH6eがあります。
そこに何本もケーブルが繋がってるのがわかると思います。
録音時に気をつけること
ふつうにいつものスタジオリハの通り音を出せば大体とれます。
ただ、ドラムのマイキングがオンマイクではなくオフマイクとなるので
あんまりドラマーにアンプを向けて演奏しちゃうと、ドラムのマイクにガンガン音が被ります。
まあ、かぶったらかぶったで仕方ないんですが
可能なレベルで気をつける方が最終的にミックスしやすくなります。
あとは、スタジオのミキサーでボーカルにリバーブかける人もいますが
それをするとリバーブ音も録音されちゃうので、ミックスであとがけするつもりでリバーブはかけずにいた方が良いです。
ちなみに、H6eをオーディオインターフェースとして使ってLogicで録音する場合
6トラックで録音するんじゃなくて、
ch1,2はまとめてステレオトラックとして録音するのを忘れずに!
まあ、あとでバストラックに纏めても良いんですが。
ミックス
パラRecほど綺麗に録れてるわけじゃないので、
ここで1つチートをします…………
LogicのStemspliter機能です。
これは、楽曲からパートのパラ音源を解析する機能となっていますが
今回のドラムマイクのように、ドラム以外の音が被ってしまった音源にも効果を発揮します。
これを、被りが多い
ドラムとボーカルのトラックにかけてあげればマイクに被ったノイズがだいぶ消せます。
各トラックに良い感じにEQとコンプとリバーブで味付けしていきます。
Stemsplitterのおかげで、ドラムトラックにもガンガンエフェクトがかけられるので
トランジェントシェイパーとかダイナミックEQを駆使して
消えていったバスドラムの補完をしていきます……
このあたりは本当はバスドラムにマイク立てたら良いんだけど
トラック数の都合で仕方ない部分です。。。
そして、音源制作ではなく、Live配信風ミックスということで
マスターにリバーブ強めでインサートしちゃいます。
まとめ
2chのステレオマイク録音だとちょっと物足りないけど
ガッツリ録音機材持っていくのは面倒、、、
ということで、ショルダーバッグに入るレベルの機材でどうにか高音質録音ができる、
コンパクトで最大限の音質のレコーディング方法を求めた結果がこれになります。
その結果は8/12の配信で確認してください……