くろあめ工房 2024/09/16 21:45

結闇のナルカ 設定解説(ナルカ公開後対応その2)

ナルカが公開されて一ヶ月半
皆様の感想の中に、既存作をプレイされた方々の
「つまりはこういうこと?」という推測を
沢山、目にすることができました

そんなわけで、今回は
「ナルカと過去作の繋がり」を中心に
結闇のナルカの設定周りを解説していこうと思います!

尚、今回の記事は原則
ナルカからのご新規さんを、あまり考慮してません
「屑鉄まとうデモナ」か、「ジャンクリラに光あれ!」のどちらかと
本作と関りの深い、くろあめ工房の処女作
「だいちのちから」をプレイしている前提で書きますので
ナルカには出てこないけど、上記作品では出てくる
専門用語のフォローはしません
この記事で興味を持った、過去作未プレイの方は
デモナかジャンクリラをお手に取って頂けると幸いです。

※解説の理解には、だいちのちからのプレイは任意です
 デモナかジャンクリラを遊んでいれば、だいたいわかります。


では、能書きはこれくらいにして、いってみましょう!

はじめに

上でも少し触れましたが、本作「結闇のナルカ」は
くろあめ工房の処女作「だいちのちから」と大きな関わりを持ち
それ以外の作品とは、ゆるい繋がりしかありません。
(世界観の繋がってない「だいちのかけら」は盤外です)

これは、この次の項で開設する
本作の時系列的な立ち位置から、そうなっています。

ざっくり言ってしまえば
殆どの作品は、ナルカ本編に対して未来の作品なので
深く関わりようがない、ということになります。

本作の時系列

というわけで、全作品のざっくり時系列をご覧ください。

途中に入っている水色の線は
その間に、それなりに時間が空いたことを示します。

つまるところ、現在の呪界の物語は
「だいちのちから」の時代
「結闇のナルカ」(と、天使の模造品)の時代
「灰色の衰退世界日記」の時代
「サラマンドラのおまじない」以降の時代
という、大きく分けて四つに区切ることができるというわけです。

サラマンドラ以降は一応、サラマンドラ&ゴースト組が先で
ジャンクリラ&デモナ組が後ということになりますが
これらは、それより前の作品ほど時間が空いていません
だいたい同世代の、先輩後輩ってことですね。
(それでも、我々の感覚で言う数世代は開くかもしれませんが)

尚、サラマンドラ以降の順番に関しては
ナルカ本編の内容から、推し量ることは出来ませんが
ナルカの立ち位置(だいちかより後、それ以外より前)については
各作品を遊んでいる方は、なんとなく気づいたのではないでしょうか
この理由については、後で語る「竜毒」に関する説明を
ご覧ください。

「ナルカ」という世界の立ち位置

これまでの作品に触れている皆様にとって
今回の「異邦」という存在は
混乱の元になったかと思います。

本編の説明にもある通り
作中のナルカは、元々ひとつの世界だったものを
始祖竜が分割し「ナルカと、それに連なる異邦」としたものです。

つまり、呪界に遍在するひとつの世界としては
連なる異邦もひっくるめて、ナルカとなるのです
劇中で言及のあった、異界守りの殻も
ナルカと異邦を纏めて覆っています。

後に、ナルカ固有の理が芽吹くのであれば
それはナルカと異邦全てを連ねる力となる事でしょう。

ナルカとゴーストの「霊糸」

ナルカの世界のマナ・魔力は「霊糸」と呼ばれています
これは、「ゴーストたちのねがいごと」にて
風の理の根源たる力の呼称
つまりナルカと同じ用途で用いられる言葉です。

では、両者の間に関係があるかというと…
答えは「なくなった」になります。

ざっくり説明すると、制作初期のナルカは
だいちのちからではなく、ゴーストと深い関りを持っていました
コトレッタとリンデンの雰囲気が、どことなく近い理由もこれで
コトレッタ達の騎士装束は
リンデンの術衣に寄せてデザインもしています。

ですが、竜関連の設定が出てきたあたりで
皆さんご存じの今の設定に舵切りを行い
結果として、マナ・魔力を指す単語だけが残った形になりました。

じゃあその時点で、単語も変えればいいじゃん?
と、思われる方が大多数だと思いますが
次回の同様の単語に「糸」の字が入る予定があることと
当初は、雷火の理の世界がもう少し噛んでくる予定だったことから
名称続投という形で落ち着きました。

もっとも、次回の設定も仮決め状態ですから
最終的には、何のかかわりも無く
ただ過去作と名称が被ってるだけ、になるかもですね
深読みしてくれた皆様には、申し訳ないです。

大地の魔女と黒き地竜

ナルカ本編内で、始祖竜を想像した存在として語られる
大地の魔女と黒き地竜は「だいちのちから」の主人公である
ロンドとレマ、その人たちです。

後の時系列の作品で、伝説の稀人として語られる彼女たちは
ナルカ本編よりもはるか昔に、故郷であるゼーティアを発ち
呪界を巡る旅へと身を投じていました。

そして、劇中で語られる通り
旅路の中で、呪界進出に至る可能性の低い世界を見つけては
彼女たちの理、地術の粋たる「竜の種」を蒔くことで
ゼーティアと同じ、地の理を持つ世界として造り変えていきました。

始祖竜やナルカリアが語る、彼女たちの目的に関しては
その多くが推測であり、真意を射ているとは言い難いです
大地の理のもと、強き力を宿さない世界を再編する
彼女たちの旅路が、救済なのか、開拓なのか
あるいは、もっと複雑な意図の元に行われたのか……

現時点でそれは、彼女たちのみぞ知ることです。

ナルカの竜たち

ナルカの竜たちは、竜の種から芽吹いた始祖竜によって作られた
始原の竜たちを祖とする生命体です。

元を辿れば、これらは
ゼーティアにおける、地の理の体現者「クレイドラゴン」です
クレイドラゴンたるレマに作られた始祖竜もまた
大地の力を宿す、クレイドラゴンであり
そこから生まれたナルカの竜たちも
クレイドラゴン、ということになります。

では、ナルカの竜も
地の理の体現者かというと、そうでもなく
始祖竜が作り出した、ナルカの竜たちは
必ずしも地術に精通しているわけではありません。

大地の魔女と黒き地竜は
竜の種から芽吹いた、世界再生の竜たちに
力の揮い方以外は、多くを伝えませんでした
彼女たちは、力無き世界に芽吹いた種から生まれる
様々な可能性を、知りたかったのかもしれません。

竜毒(後の呪界にナルカが遺したモノ)

ここまで、だいちのちからの世界(ゼーティア)と
ナルカの関係について説明してきました
では、他の作品とナルカの間に関係が無いかというと
そんなことはありません。

本編、特に最後に解禁されるTIPSで
ほぼ答え合わせをしているようなものですが
こちらも一応補足しておきましょう。

エンディングでは、いつか彼女たちが紡ぐものに~
と、聖竜に言われるわけですが
このへんの会話は、次回作への伏線である一方で
過去作とのつながりを明示し
ナルカの時間的な立ち位置を明確にするものでもあります。

サラマンドラ以降の、どこかの呪界を旅したことある皆様は
もう、それを見ているんですよね
作品次第では愛用していた方も、いらっしゃるんじゃないですか?


つまるところ
ナルカは、ディアブロシスが出てくる作品よりは
過去に位置していなければならず
だいちのちから本編よりは未来に位置しないといけません
よって、先に説明した時系列図になるというわけです。


万毒(竜毒の成れの果て)は、グラムガルアの稀人によって
呪界の各地にばら撒かれることになりました。

ナルカの竜毒は、いかにして万毒へと進化したのか
なぜ、ナルカではなくグラムガルアの稀人によって齎されたのか
万毒の蔓延は、何を意味しているのか…という部分については
現時点では、次回のエクストラのネタに出来ればいいなと思ってます
方針変わったらごめんね!

「あなた」と「雷火の理」

ナルカ本編にて、あなたが演じることになる
式神灯の中の人は、ナルカとは異なる
「雷火の理」を宿す人です。

雷火の理は、次回の呪界奇譚第二部(ジャンクリラ以降)の
〆となる予定の世界に息づく
呪火とも、闇火とも、鋼火とも異なる、火の理です
つまるところ、本編終盤~エクストラでちょいちょい出てくる
雷火の理がらみの話は、すべて次回作への伏線です。

ナルカリア撃破後のシーンが、一番わかりやすいですね
ナルカとは異なる、雷火の理を紡ぐ「糸」の物語
デモナと同じくらいの時間で作れたらいいなあ!

ちなみに、オオヨロズの親玉戦後の会話は
「現代社会に生きる貴方は知ってますよね?」という
メタ要素的な側面もあるので
今提示されている雷火の理の話が
すべてそのまま、次回作に出てくるものではないことはご了承ください
なにせ、本編時点では理を芽吹かせていないナルカの民が
桁違いの力を持つ火の理を、把握できるはずもないのですから。

そもそも、次回作の設定といっても
現時点では、あくまで予定ですからね
全然違う話になっても、悪しからず!

おまけ

各作品の強さ比べ

先日マシュマロに
「歴代主人公達で強さランキングするとしたらどうなりますか?」
という質問が飛んできてました!
小学生か!私もこういうの大好き!!

というわけで
各作品のエクストラシナリオクリア時の実力順
実力ランキング、作ってみました!

なんだこれ!作者のお気に入り順かよ!
…と、言いたい方もいらっしゃるかと思いますが
そうだったら、ユーディアたちが
もうちょい強い寄りになりますからね?
というわけで、以下解説です。

デモナ・ゴーストの両名は
稀人との戦いで、勝利を収めているという時点で
他の主人公たちとは一線を画しています。

デモナ>ゴーストの順なのは
単純にサラとフォルマの稀人としての格の違いにあります
呪火炉心が傷ついていることを加味しても
サラはフォルマより遥か上の稀人には違いありません。

次点の団子になってる組は
稀人の力の一端を紡ぐ、各裏ボスの実力的には
そこまで大きな差がありませんが
まず、基本となる理の強さ的に、サラマンドラ組が頭一つ抜けます
そして、灰色日記の時代から洗練され続けた術式を紡ぐ
ジャンクリラの魔女部隊は、本編当時の灰色の魔女様よりも
強い力を紡げて当然、ということになります。

そして、下位のだいちか組とナルカ組ですが
一応呪界浅域(だいちか裏ダンジョン)に足突っ込んで
強敵を倒したことがあり
かつ、ゼーティアの地の理を宿すロンドたちのほうが
本編当時の実力としては上、となります
コトレッタ達は、ナルカという世界の外の力に
殆ど触れていないので、本編当時の力は
他の主人公たちに比べて、かなり低いのです。



ちなみに、現時点で最も未来にあたる
デモナ・ジャンクリラの時点で
最も強い力を紡げるのは、ロンドとレマの二人になります
伊達に始原の稀人なんて呼ばれちゃいないのです。

次点は灰色の魔女様、と言いたいところですが
これを言ってしまうと
テミナたち、リンデンたち、コトレッタたちが
本編後どうしているかの言及に繋がるので
その辺はご想像にお任せします!

最新の時系列で、今まさに稀人として開花しつつある
ロダネたち、ユーディアたちは
この形式だと、下位になっちゃいますね。

模造品の方のアシュレイは、どっちにしても最下位です
他の作品に比べて、理そのものの力も
敵のレベルそのものも、低いのです。

オルヴェン君

数あるサブキャラの中でも、きちんとした理由があって
命名された唯一のキャラ、それがオルヴェン君です。

コトレッタと同じ孤児院出身で、幼馴染のオルヴェン君は
料理から名前を貰っているコトレッタ(コートレット)と同じく
調理器具のオーブンの読みをもじって
「オルヴェン」と名付けられました。

つまるところ、ふたりとも食事関係の名前であり
お似合いのふたりなんだな、と
思うプレイヤーさんも多いでしょう。


ですが、コートレットの調理に
オーブンは使いません。

作者としては、オルヴェン君は
コトレッタとは親しい仲ではあるけれど
最終的に道が交わる事は無い、という暗示を込めて
あえて、少し外したところから名前を貰っています。

立場は少し違えど
令和版のロンドとベルター君みたいなもんですね。


というわけで、いかがでしたでしょうか!

なんだかんだで、呪界シリーズもこれで7作目
だいちかは後から組み込んだだけだけど
しまい込んでる設定も結構あるので
この辺の話が聞きたい!とかあれば
お気軽にご意見をお寄せください
特定の作品のアレ、とかでも大歓迎です!

来月は、ぼちぼち票が溜まってきて
プレイヤーの皆さんのご意見傾向が見えてきた
プレイ後アンケート集計結果記事を書く予定です!

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