投稿記事

インタビューの記事 (3)

【制作講座】「催○音声の作り方、知りたいニャン!」Part3

今回の記事は3部構成となっております。
part1はこちらから
part2はこちらから

催○音声のクオリティを高めるためには、何を勉強したらいいの?

知識を身につける

催○音声と催○術は別物といえど、催○術の基本は頭に入れておいた方が良い、という話でしたね。具体的な教本はありますか?

それもへっぽこ術師さんが紹介している……こちらのページにあるものとか。

至れり尽くせりですね……!あっ、この林貞年さんの本はお見かけしたことがあります。Amazonで催○術で検索すると大体上の方に出てくる……

林貞年さんの本は、知識として一通り読むといいと思います。古いので今は違うなって所もありますけど、最初読むのにはいいかなと。
特に『催○術のかけ方』シリーズがいいかな。

あと、私はミルトン・エリクソンの催○療法入門っていう本を……今日持ってきたんですけど。

わー、ありがとうございます!分厚い……

僕も読んだことありますけど、現代催○なんで、訳わかんないと思いますよ(笑)
古典催○をベースにした作品を5作くらい作った後にこれ読んだら取り入れようってなるかもですけど、一発目に読むと多分パニックになります。

古典催○と現代催○……?(パニック)

簡単に言うと直接暗示(古典)と間接暗示(現代)ですね。
直接は熱かったとか催○にかかった感覚を認識させる、間接は本人が自覚してない所で身体が動く、とかなので、現代催○は催○音声には相性が悪いですね。かかったという実感を得にくいので。

両方をうまく使えるなら有利ですけどね。たまに両方使われてる作品もあるので。

なるほど~……今日の話をずっと伺ってて思いましたが、催○って一枚岩じゃないというか、これが正しいというのが無いんですね。

解釈によって変わりますね。人によっては「催○なんて存在しない」って結論出してる人もいますし(笑)

逆に、こういう教本ってリスナーさんが読む事によるデメリットはありますか?

リスナーさんはあります。つまりマジックのネタ明かしを知る事になるので、 「ああ今あのテクをやろうしてるな」って理解しちゃうと、素直に催○にかかれなくなっちゃうかも。

私も基本的にはオススメしないですね。
私はレビューブロガーなので、催○技法を知ってないとまずいので、多少は勉強しましたけど。
リスナー専門だったら知る必要はないと思います。
ただ「2年、3年催○音声聞いてるのに全然かかれない」って人がたまにいて、そういう方にはこういう解説書は勧めてますね。知れば少し前進できるんじゃないかと。

そうですね、そういう状況なら僕も良いと思います。

なるほど、じゃあ100作聞いたけど無理だったよ!って人とかだったら是非教本を……

100作はさすがに言い過ぎです(笑)もっと早い段階で何かしら間違ってることに気づいた方がいい!


丁寧に作る

では、他にクオリティアップのために気を付けた方がいいことは……

うーん…間の取り方のセンス。

センス!センスとは……?

呼吸をさせたりするシーンがあると、僕も悩むんですけど吸って吐いてのペースとか。

確かに、たまにペースが遅すぎて呼吸苦しくなる時あります。
吸って……スゥーッ……(間)……まだ吐かないの?こっち息止まってます!みたいな。

そうそう。催○音声は現実の身体に働きかけるものなので、そこをより丁寧に、対人間でやっている意識を持つといいんじゃないですかね。

間の意識はすごく大事ですよね。
普通のシチュエーションボイスでも、キャラがリスナーに質問を投げかけたのに間を開けずにすぐ次のセリフを喋り始めちゃうと、生々しさが薄れて勿体なく感じたりします。

あと、僕も人の台本「チェックしてください!」って言われて見せてもらったりするんですけど、セルフで3回も4回も連続で射精させるシーンがあったりするんですよ。
エロゲーとかシチュエーションボイスみたいなファンタジーならいいですけど、催○音声だったら現実の身体でそんなことするの無理じゃないですか。

なるほど。エロさを求めてそういうのを入れちゃうと、それは催○音声ではなくシチュエーションボイス寄りの作品になっていくんですね。

多少の暗示には身体が呼応しなくてもいいんですけど、射精みたいなここ!って決めどころについては、現実の身体がそうなるものとして作るのがいいと思います。

リスナーさんの身体と聴き心地を考えながら丁寧に作る、という感じですね。
ちなみに、効果音やバイノーラルなど、音の調整をするツールのスキルについては……?

自分が作る催○音声にそれが必要なら要るし、無いなら不要。
普通のシチュエーションボイス作ってる人の方が、よほどスキルあるんじゃないですかね?


人気作の研究

催○術と催○音声は別なので、催○音声を作りたいなら催○音声を聴き込んで見様見真似で作ってみるしかない、という話でしたが……

僕は一切聞かないですけどね。影響されたくないので……

それはエロトランスさんがプロ催○術師としてのスキルを持ってる、かつ決断力が強いからですよ……!(笑)
普通のシチュエーションボイスを作っていて、次は催○音声を作ってみたいという方であれば、既存の作品を参考にすることもあるのかなと。
ただそれは、パクりにはならないように。創作全般に言えることですが……

そうですね、パクるのではなく、作品が何をやってるのかの意図を理解するのがいいですね。
理解しないまま見よう見真似で模倣すると、リスナーも違和感を感じると思いますし。

双子のい・い・な・り」から双子催○が流行った時があって、追従した作品は増えましたけど、そもそもの催○が成り立ってなくて爆死した作品も多かったですからね。

双子のいいなりさんは、独特のバランスで作品が成立ってたんですね……

僕だったら作れない。あの作品は、催○の勉強をしてたら逆に作れないんですよ。左右で違うこと言ったりするので。
そういう型破りな事をしつつ、ベースはちゃんとしているっていう、すごいバランスのいい新しい作品で、僕は勉強になりましたね。

なるほど~……。沢山お話してくださってありがとうございました。
催○音声、頑張れば作れそう!という気持ちは高まってきました(嬉)
1作目では自分はどんな作品を作ればいいのか、まではまだ思い描けてないのですが……(悩)

1作めでいきなり成功しようと思わない方がいいですよ。3作くらい試行錯誤していいと思います。
お金とかリスナー受けを優先するとちゃんと創作できないので、作りたいもの作ってほしい。

確かに。なんかこう、一人で考えてると「コケる作品を作ってはいけない……!」みたいな強迫観念に駆られてきてしまうんですよね。
こうやってサークルさんやレビュアーさんと話していると、すごく気持ちが楽になってきます。

あと、作る際に考えるのは自分がかける体で書くか、かけられる体で書くか、ですかね……。
僕はかける体で書くんですけど。
自分がどうなりたいかを催○音声で表現するといい。
催○音声を作ること自体を目的にして考えるより、催○音声で何がしたいのかを考えた方が楽しいと思います。挑戦でいい。お金目当てで催○音声を作るのは大変ですよ~。


これからの催○音声業界について

では締めに入りますが、お二人から、「今後催○音声業界がこうなっていったらいいね」というご意見をお聞かせいただけたら幸いです!

僕は……現状のままでもいいと思ってますが(笑)
変に盛り上がると、催○音声じゃない催○音声が増える懸念があるので、真っ当にあってほしいですね。

実力で勝負して売上を出すならいいですよね。
騙しやハッタリで売るのではなく、純粋に良い物が売れる業界であってほしいです。
だから私は、良い物なのに売上数が振るってない作品を少しでも救いたくて、レビューブログをやっているので。

良い物なのに売上数が振るわないっていうのは……

売り方ですよね。

難しいですね。先ほども話しましたが、初動で多くの人に手に取ってもらうためには、音声作品は作品以外のところでも工夫しないといけないっていう。
作品の見え方しかり、サークルの知名度の上げ方しかり。
自分のために作るとはいえ、良い物が作れたならより多くの人に聴いてもらいたいですもんね~……!(苦悩)

私も悩みます。売れてる作品や人気サークルさんの記事を書くと、楽だしアピールしやすいし需要もあるんですよね。
でも、そうじゃない作品をピックアップするっていうのは、私のブログでこそ出来る事なので……。

素敵ですね……!
催○音声って、やっぱりサークルさんもリスナーさんもマニアックな方が確かに居てくれているのが、良いですよね。
作品がハマればリピートで聴いてもらえるものになるし、作り甲斐ありますよね。

そうですね、催○音声って技術の世界なので。

昔の作品でも、記事で取り上げるとお客さんがちゃんと買ってくれて、反響よかったりします。

あとこう……最近のシチュエーションボイスってブームの移り変わりが激しいので、それに比べると催○音声界隈はゆったりですよね。
ブームの波に乗るのに疲弊した方とかは、催○音声でゆっくり一息つけるかもしれません。
本当に趣味の世界って感じでいいですね。趣味の世界であってほしいですね……!


~完~



【ばぶー!DLsiteクリエイター学園】
○おはなし
DLsite音声編集部
○さくが
ふぁっ熊


DLsiteクリエイター学園では同人創作活動に役立つ情報をお届けしています。
ご意見、ご要望がございましたらニャン作Twitterの質問箱へお寄せいただけますと幸いです。


【制作講座】「催○音声の作り方、知りたいニャン!」Part2

今回の記事は3部構成となっております。
part1はこちらから
part3はこちらから

催○音声の作り方、教えてください!

台本ってどう書くの?

いわゆる普通の催○術のかけ方の教本って沢山ありますけど、音声作品の台本にするにあたっての特有の書き方や、注意点はあるんでしょうか?
どうやって勉強するのが正解なのか、わからなくて……

いわゆる催○術と催○音声は全然別物です。教本を読まずとも、催○音声を聞きまくれば催○音声の台本は作れるっちゃ作れます。
僕の知っているサークルさんはほぼほぼ催○術師出ではないですし、最初は見様見真似でやる所からスタートする人が多いかなと。

なるほど。ただクオリティを上げていきたいなら……

同音さんとへっぽこ術師さんのブログ見ると良いんじゃないですか?

うちですか?うちは作り方という点からはズレる気が

いやぁ、書く人間として、ユーザーさんの聞き方は理解しておくべきと思いますからね。
同音さんのこのページは、サークルも読んでおいた方がいいと思います。

ありがとうございます(照)
私も、へっぽこ術師さんの催○講座はもちろん良いと思いますね。

初めて知りました……!催○音声業界では有名なお方なんですか?

DLsiteには作品出されてないですけど、無料時代にすごく影響力があった方です。
催○音声としてのベースをしっかり書いてくれているので、僕的にはとりあえずここを読め!って感じです(笑)

本当だ、読むと自分も理解しながら台本書ける気がしてきますね……!?モチベが上がる……!

ちなみに、やってはいけない事の注意点はありますか?

危険回避的なところですね。
催○って、支持された暗示をすべて忠実にこなしちゃう人もいるので、傷つけたり怪我をさせたりしないように。「力が抜けます」と言われたら、椅子から落ちて頭を打っちゃうとか。

やっちゃいけない事は普通の催○術の教本にも書いてあります。

なるほど。催○解除がない作品とか、批判されることがありますもんね。

催○解除がないのはダメですね。究極、僕は催○音声で人を殺せると思ってるので、リスナーさんに危険が及ばないように作りましょうねって思います。

作品全体の尺はどのくらいが適切?

僕は60分がベストだと思ってます。
ただ最近は収録時間のボリュームの多さが売りになってる作品が増えたので、ビジネス的には90分くらいまで増やしてもいいかも……って感じですね。

私も60~90分が好きですね。短すぎると満足感を得づらいし、逆に2時間以上の通し作品だと集中力が切れてしまったりもするので。

短すぎる、ってどのくらいでしょう?

うーん、催○音声で20分ない作品とかは無理でしょと思います。
効果のある作品として形にするためには、40分以上は欲しいんじゃないですかねぇ……

R18作品の場合、どうやってエロさを高めればいい?

僕が聞きたいかも、苦手なので(笑)

あんなに沢山R18作品出されてるのに!

僕の催○音声はエロくないんですよ。催○音声界のヒカキンを狙ってるので(笑)

なるほど!?あー、なんかわかる気がします……!

リスナーさんの層を狭めない、ってところに注力してるので、尖ったことしてなくて。
逆に、狭い所に当てたい人は好きに作っていいと思いますけど。

ぶっ飛んだプレイでエロのインパクトを出している作品はありますよね、自分の精液を飲ませるとか。純粋なエロとはちょっと違うけど、陶酔感を高く得られるプレイ。

なるほど…私はエロくしようと思うと、イコール催○をかけてくるキャラとのセックスを濃く書くといいのかなと思ってしまうんですが

それはシチュエーションボイスになっていきますよね(笑)

ああ~!そうですよね……でも催○誘導をしてリラックス&性的興奮を高めた上でキャラとセックスをさせて、より深い性的快感を得てもらえるならすごくいいなと思うんですが……。
つまりそれは【エロい音声作品として良くても、催○音声としての質とは別の話】ってことですよね。

そうですね。催○音声をしっかり作れれば、セックスしなくてもエロく出来るので。
リスナーがキャラとセックスするのではなく、リスナーが性的な目に合っている情景をキャラが朗読で想像させて導く形なんかは、古典的な催○音声として充分エロく作れます。

ですね、僕も催○音声という点では、直接的なエロい場面って必要ないと思ってます。
作品の世界観を構築して、丁寧に催○誘導をやれば充分ドライで気持ちよくなれるので。

あとエロくしたいなら、焦らしの技術が要るかな。

それはどうやって習得すれば……

う~ん……センス?

そのセンスの習得がわからない……!(笑)

センス自体の良し悪しというよりは、作り手のセンスとリスナーのセンスが合うかどうか、って意味ですね。
だから最初はリスナーの好みに合わせようとするより、自分自身が良いと感じるものを作った方が実になるし、評価されると思いますよ。初心者は特に、万人受け狙ってもコケる可能性の方が高いので。

そうですね、大手のサークルさんってどこも自分の世界観を確立してますもんね。

なるほど、では催○音声をエロくさせる方法については、作り手自身がどうしたいか。
・催○の技術で気持ちよくさせることを追求したいのか
・催○音声としてのニュアンスが薄まってもセックスするシーンを入れたいのか
を立ち返って考えるのがいいですね。確かに催○音声に限らずエロ創作全般、作者のドロッとした性癖がにじみ出てる作品は迫力がありますもんね~……!

催○音声に適さないプレイ内容

リスナーが体を動かす必要があるもの。腰を振るとか。
催○音声の王道はリスナーが受け身で聴く構成になるので、その状態から逸脱しないものがいいかなと。

なるほど!男性向け作品の挿入なら、正常位より騎乗位で女の子が動いてくれる方がいい。
女性向け作品はその逆…という考え方ですね。
や~、これも意識しなければ、うっかり普通のセックスやって催○の度合を妨げちゃいますね……

催○をかけてくるキャラの口調について

「フランクな女友達」と「敬語のプロ催○術師」ならどっちがいい?喋るテンポはスローな方が良い?

同調でかかるのか、権威性でかかるのかの違いですね。コンセプト次第かと。

なるほど、そこに優劣はないという感じですね?

優劣をつけるものではないですね。ただ、バコーンとハマッたら権威性の方が強いと思います。
あとは、序盤フランクだけど、催○にかかったであろう所からは口調を強くしたりっていうのもテクニックですね。

あーそうですね!最初は親しみやすい彼女だったのに、途中からミステリアスな顔を見せてくる迫力とかもすごく惹かれますもんね。

喋るテンポも、まぁ早口はないと思いますけど……

テンポ早くなる作品はありますね。

追い込みの時とかですね。催○誘導はゆったりめで、追い込みで早口になるとかは、使い方としてはありかなと。


リップノイズは頑張って取るべき?

僕は徹底的に取る派です。これも人それぞれだと思うんですけど、
・催○をかけるキャラがガイド役の役割が大きければ、綺麗に整音した方がいい
・催○をかけるキャラとセックスする事が目的なら、生っぽさを大事にした方がいい
という傾向はあるかもしれません。あくまで僕の意見ですよ。これが正解というわけではなく……

同人音声って全部正解がないですよね(笑)
リップノイズ自体、好き!という人と嫌い!という人が分かれますし……。
ちなみに同音様のお好みは?



僕はリップノイズも環境のノイズも全然気にしないタイプです(笑)
なにぶん古いユーザーなので、ノイズはあるものだという認識なので。
逆に、静かすぎると気が散っちゃうかも。作品よりも自分の鼓動の音とかが聞こえてきちゃって。

これからノイズ残します全部!

(笑)

いや嫌いなんですよノイズ取る作業、面倒くさいので……。
僕は気になるとええい全部取ってしまえ!ってなるんですけど、まぁ最近のシチュエーションボイスはほぼ残しなんじゃないですかね。

効果音は入れた方がいい?入れない方がいい?

入れないで、リスナーの内側から音が聞こえてくるのが理想ですね。
入れるのは、リスナーの想像と合致すればいいですけど、合致しないと催○の妨げになっちゃう。

初心者のサークルさんはどう決断すれば……(悩)

これ効果音って、どういうものを指してます?

水音、衣擦れ音とか?

であればシチュエーションボイス寄りの作品なら、入れていいんじゃないですかね?
本当の意味で催○を楽しむ・楽しませるという意味であれば効果音なしでリスナーさんの想像に委ねたいですけど、作り手が欲しいと思うなら入れたらいい。同音さんはどうです?

私はエロに効果音は要らない派。頭の中に映像と音が浮かんでくるので

それがベストですね、没入って意味では

なるほど……お二人は圧倒的になし派なんですね。や~、でもお二人って催○音声かける&かかるのに長けた方じゃないですか。効果音なしで作るのはやっぱ怖くて……
あっ、効果音ありver、なしverの両方作るのはどうです?

ありなんじゃないですかね。ただそれも作品のコンセプトによると思いますけど。
例えば『このベルの音を聴くと催○にかかります』という意味を持った効果音であれば、無くさない方がいいでしょうし。

た、確かに……!


環境音は入れた方がいい?入れない方がいい?

これも効果音と同じように、無い(リスナーの中から湧き出てくる)のが理想的ですか?

そうですね。で、作品自体が環境音で魅せることをコンセプトにしているならあった方がいいですし(アンリアルヒプノのような)

私も、環境音は癒し効果という意味で、あっていいなと思います。

なるほど。で、環境音を入れるならただし整音はしっかりめにやった方がいいですよね?
普通のシチュエーションボイス以上に、催○音声は環境音に変な点があったら意識が逸れちゃいそうなので……

どうせ入れるならしっかり綺麗に整えた方がいいですよね。
例えばアンリアルヒプノは実際海辺で収録しましたけど、子供の声とか車の走行音みたいな、波音以外の雑音は徹底的に取りました。

あの作品、本当に環境音美しかったですもんね……!
でも、もし鳥の声など、どうしても録りきれない音があった場合は……?

それは台本中で「鳥の声が聞こえてきます」と言わせた上で、その音を聴かせるとか。
工夫でどうにか出来ると思います。


催○音声をバイノーラルで作るメリット・デメリットは?

まず、モノラル作品でも充分に催○音声は楽しめます。
ただ、同人音声界隈自体がバイノーラル収録が当たり前という認識になってきてるので、バイノーラルで出した方が手に取ってもらいやすいのが実状かなと。



バイノーラルで催○を見せる場合、音の位置によって催○効果を高められたりはするんでしょうか?

急に近づくことによって驚愕の効果とか出せますけど、効果が良い方に作用するかどうかは……作品の作り方によるとしか……。

左右から同時に語りかけてくるとか、落下するとか、下手にやるとよくないですか?

僕、ぐるぐる回すのもやったことあるけど、酔うんですよね。

なるほどぉ……ではこれも、作品の描きたい情景としてぐるぐる回っている、落下しているなどのイメージを物理的に聴かせたいならやればいいし、自分が要らないと思うならやらなくていいだろうという感じですかね。

催○音声をDLsiteで売る際の注意点は?

う~ん……僕は、とりあえずリスナーさんを騙さず、誠実にやってくれれば。

ご自身の作品が【催○技術を用いた催○音声】なのか、【催○技術は用いていない、催○音声風のシチュエーションボイス】なのか、自覚している範囲で記載する……とかですかね。
もちろんそこの境界は曖昧ですが、サークルさんの認識を記載いただいた方が、催○音声マニアの方からは誠実な作品に見えそうですね。

あと僕は、聴いてもらう前に余計な情報を入れたくない派なので、昔は極力作品の内容は書かず、シンプルな販売ページにしてましたね。
ただそれも最近の売り場として考えると……

最近は販売ページ盛り盛りですよね。画像とかで。

そうですね、特に最近の若い子はわからないものをわからない状態で楽しもうとしない傾向があるので、説明はした方がいい時代になってきてますよね。
ただ全部出しちゃうと、作品がつまらなくなるでしょうけど。

ですね……そこも、販売ページを盛って見せたいか、シンプルに見せたいかは、自分の好み次第ですよね。

私の好みでいうと、催○音声に限らず、同人音声全般で
・どういう属性のお客さんに向けた作品なのか
・どういうスタンスで聴いてほしいのか
は明記するといいかな?と思ってます。リスナーさんが、自分の気分に合わせて作品を選びやすくなるので。

あ、あと催○音声なら「ドライかセルフか」は書いた方がいいかと。

ドライだけの作品がいいって人、割といますもんね。

催○音声とはこれぞ、っていう所ですからね、ドライは。
セルフは催○かかりにくい人への最後の砦なので(笑)

part3へ続く



【ばぶー!DLsiteクリエイター学園】
○おはなし
DLsite音声編集部
○さくが
ふぁっ熊


DLsiteクリエイター学園では同人創作活動に役立つ情報をお届けしています。
ご意見、ご要望がございましたらニャン作Twitterの質問箱へお寄せいただけますと幸いです。


【制作講座】「催○音声の作り方、知りたいニャン!」Part1

お姉さん、聞いてほしい事があるニャン~。
ニャン作は去勢手術によりちんたまが無くなっちゃったニャンけど、

唐突な告白ですね……

催○音声には「ドライイき」って現象があるって聞いたニャン!!
ちんたまに触らなくても絶頂できるって、ヤバいニャン!?
ニャン作、催○音声のことを詳しく知りたいニャン~~~!!


ということで、今回は【催○音声】というミステリアスな世界を探るため、
・催○音声サークルの巨星「エロトランス」様
・レビューブログの巨星「同人音声の部屋」様
・催○音声の販売&購入なら「DLsite」
の3者による座談会を開催!

これを読めば、理想の催○音声と出会える&作れるようになること間違いなし…?
永久保存版の特濃記事です!


今回の記事は3部構成となっております。
part2はこちらから
part3はこちらから


Youtube動画版

この記事の内容は下記動画からでもご覧いただけます
https://youtu.be/2RbxYPMZJ4k

自己紹介


代表作品
明晰淫夢
ヒプノマルチレ○プ
アンリアルヒプノ


レビューブログ
同人音声の部屋


代表作品
温泉宿に二人きり。イッても止めてくれない濃密いいなりセックス-新田星矢-
ボイスドラマ・リーマンラブホ男子会出張ラブホ旅~ビジホで密着ひそひそエッチ&ラブホで大胆生ハメエッチ~
【ボイスドラマ版】隙あらば彼氏の性癖を歪めたい!


それでは本日はよろしくお願いいたします!
催○音声って、普通のシチュエーションボイスを作り慣れているサークルさんでも「作るには知識が要りそうでハードルが高い…!」となかなか踏み出せないイメージがありまして、今回の企画を立てさせていただきました。

よろしくお願いします~

よろしくお願いします~

まずは自己紹介で気になるところから……
私、普段は女性向け音声ばかりを聴いているのですが、エロトランスさんの作品は男性向けであっても、体の感覚的に『催○音声ってこういう事なんだ』って実感できて。
サークル様としての人気も確固たる地位を築かれてますし、どうしてこんなに催○に長けているんでしょう……?

ありがとうございます。僕はもともと催○術の教室に通って、催○術師として催○ショーのステージに立ってました。関西の方で。

本職の方なんですね……!

それでその中で催○音声というものを知って、何作か聞かせていただいたら、おこがましい話ですが「これは僕が作るともっと良い物が出来る」と思って作り始めたのがスタートですね。

なるほど。エロトランスさんが初めて作品をネットにアップされたのは……

2008年ですね。当時は2chの催○スレに上げて、そのURLがwikiとかに集約される文化で……

あっ、2chで……!?

まとめwikiですよね(笑)僕がリスナーとして入ったのもその時期からです。

そうですそうです(笑)したらばとかも。

だから催○音声の制作者さんって、その時の番号で呼ばれることがあるんですよね。

それでいうと僕は221でした(笑)

なるほど、その無料アップ界隈から活動を始め、翌年にはDLsiteでの有料を始められたと。本当に催○音声文化の黎明期からいらっしゃるんですね……

ちなみに、ご自身で一番思い入れのある作品ってなんでしょうか?

ん~……大変だったのは、最新作の『アンリアルヒプノ』ですね。
新しい事の挑戦ばかりだったので

催○音声って、最新の技術も取り入れながらやらないといけないんでしょうか……?
いやでも古典的な催○音声も効果はありますよね?

僕が新しいことしたい性格なだけですね。催○音声自体はすごくシンプルに作れますよ。

なるほど、では制作についての話は後々よろしくお願いいたします!
では次、同人音声の部屋様の方は……まずお名前は「同人音声の部屋」さんでいいでしょうか?

固有名詞は存在しないです(笑)

そうですよね……こう、概念っぽいというか、すごいミステリアスな雰囲気を放たれていますよね。で、2013年の同人音声専門のレビューブログ開設から9年間、ほぼ毎日レビュー記事を投稿されていらっしゃる?

ほぼというか、もうずっと365日毎日ですね。それを9年間やってきたので、視聴歴は3600本ほど。そのうち催○音声は1200本ほど。毎日3~4時間使って作品一本聴いて記事を書く生活をしています。

すごいですね~……(笑)

朝活ですか?夜活ですか?

夜です。仕事終わって、そのあとにやってます。

取り溜めとかはされない?

やらないですね!(即答)

ストイック……!ちなみに、同音さんはすごいフラットに作品を評価されてるイメージがあるんですが、その中でも個人的にお好きな性癖って

こ、個人ですか?う~ん……乳首作品、好きですね。乳首オナサポ作品が今すごい勢いで出てて、良い時代になったなと。

なるほど。ただ乳首オナサポ描写があるから、ブログのレビュー評価を加点するということは……

それは無いですね(笑)それを贔屓しちゃうと、レビュアーとしてはダメなので。
たまにサークルさん企業さんから「レビュー書いてください」って案件が来ることもあるんですけど、それも全部断ってます。

レビュー書く依頼……!あるんですね……

ありますあります。でも僕はフラットに公正に作品を評価することが心情なので、そういうのはやらないです。

それでいうと僕が今まで同音さんと直接コンタクト取らなかったのはそこで。忖度疑われるのが嫌で……

今日が初めましてですよね。私は勿論エロトランスさんの存在は存じてましたが、逆にすごい方すぎて、恐れ多くて近づけなかったです(笑)

なんかそういうイメージあるみたいですけどね、実際会えばこんなちゃらちゃらした感じなのに(笑)

(笑)やっぱ催○音声に関わっている方ってミステリアスというか、とっつきづらい印象ありますよね?

僕はそういう風に見せたくてやってましたね。今はラフになってきましたけど、昔は個性出さないように意識してました。変な先入観つけたくないので。

私も事務的ですね~……

それでいうと、そもそも同人音声サークルって、SNSの運営に熱を入れるかクールにやるか、ちょっと迷ったりしちゃいますよね。

今はSNS時代ですからね、故意に知名度上げるのも大事かもしれないけど、各々のサークルの方針次第なんじゃないかなって思います。
事務的にやるのも自我を出すのも一長一短かなと。

いままでの催○音声業界について

ちょっとグラフを用意させていただきました。DLsiteで販売中のボイス作品全体と、催○音声の作品数の推移です。

歴史としては、2000年代初頭から個人サイトや2chの催○スレで催○音声を無料配布する文化がじわじわ広まってきて、2009年頃からDLsiteで有料販売する流れになった……という感じですかね。

で、2012~2013年に「耳かき音声」がニコニコで流行って。

あと「M向け音声」も出てきて、その3本柱で同人音声文化が構築されていった流れですよね。

なるほど。で、2015~2016年あたりで「催○オナニー中毒になって精液が止まらなくなったワイ」的な投稿が広まって、DLsiteでも万ヒットする作品が増えて『同人音声がアツい』となった感じですね。ニコニコ百科の「催○オナニー」の項目も2016年に出来てました。
さらに2019年頃からはyoutubeなどの動画コンテンツ発のASMRブームや、Vtuberなどの配信者ブームも相まって……音声市場というものが、かなり戦国時代っぽくなってきましたね。その中でも、催○音声はやはりコアというか、ミステリアスな立ち位置のジャンルという印象ですが。

そうですね。ただ今ほど同人音声業界が大きくなる前は、わかる人だけがわかる世界だったのが、今はリリースされる作品数もライト層のリスナーもすごく増えたので、『個人個人が見る目を養う』というのがあるといいなと思います。押し付けるものでもないですけど……

そうですね、音声作品って作品の良し悪しが目に見えないぶん、売上を追おうとするとついついイラストのエロさ・タイトルの過激さ・人気声優さん起用などの目に見える要素で作品を売ろうとしてしまいますもんね……。
今回はそういうビジネス的な制作ではなく、あくまで「催○音声が好き!自分でも作りたい!」という、個人の中から出てくる創作衝動をサポートできる座談会になると嬉しいです!

そうですね、なので僕も今回の話受けさせていただきました。

私も同感です。

ちなみに、催○音声界って最近は新しいサークルさんが入ってきている感覚はありますか?

もちろんあります。良いサークルさんも結構いらっしゃいますよ!
昔から居る人、新しく入ってくる人、どちらもいることが業界の発展のためにすごく大事だと思うので……

わ~良いですね……!(作品沢山教えていただきました)
ではこうやって新しいサークルさん、リスナーさんがピュアに催○音声を楽しめる業界であるように、引き続きお話していきましょう!


Part2へ続く



【ばぶー!DLsiteクリエイター学園】
○おはなし
DLsite音声編集部
○さくが
ふぁっ熊


DLsiteクリエイター学園では同人創作活動に役立つ情報をお届けしています。
ご意見、ご要望がございましたらニャン作Twitterの質問箱へお寄せいただけますと幸いです。


記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索