講座付きメイキング
イラストメイキング
こちらのイラストの作業工程をご紹介します!
講座付きと銘打っておりますが、
知って得する便利機能のご紹介という側面が強いかもしれません。
ラフ~下塗りまでは無料でご覧いただけます。
使用ソフト
イメージ~下塗り……CLIP STUGIO PAINT
水彩塗り~厚塗り……ペイントツールSAI Ver.2(CLIP STUGIO PAINTで代用可能)
加工~仕上げ……CLIP STUGIO PAINT
イメージ
脳内のイメージを描き起こします。
何を描いたのか自分が分かれば良いので雑でOKです。
今回は場所・人物・状況が予め決まっているワンシーンの描き起こしなので、
描きたい物と構図のすり合わせだけを考えます。
・前景と遠景を収めたい→ちょっと引きの構図にしよう
・不安定な印象を与えたい→画面を斜めにしよう
・ベッドの上を隠しつつチラ見せしたい→見上げる構図にしよう
・金髪君を見てほしい→見る人の視線を金髪君の顔に誘導しよう
こんな感じで考えていきます。
視線誘導の方法については次項でご紹介します。
ラフ
下描きの下描き、ラフを描きます。
解像度は完成時に保存する予定のサイズの倍以上の値に設定して描き始めると
細かい所まで綺麗に仕上がります。
今回はでっかく5000x4600pxで描いた後、
トリミングと縮小を施して1920x1280pxで保存します。
「白銀比 フリー素材」「黄金比 フリー素材」等で検索して
ヒットしたテンプレートをお借りします。
別レイヤーに配置したテンプレートを参考にしながら、
背景→裸体の順で描いていきます。
今回は白銀比のテンプレートをお借りしました。
水色の枠内をトリミングしたサイズが完成形の予定ですが、
ゲームのOPやPVで動かす可能性があるので枠外も描きます。
背景ラフ
背景は新規レイヤーでパース定規を利用して描きます。
この定規を使って線を二本作ると、それを元にした消失点が形成されます。
以降、自動的に消失点に向かう線が引けるようになるので便利です。
消失点を無視した線を描きたい時は再度新規レイヤーを作って描くか、
メニューの「表示」→「特殊定規にスナップ」のチェックを外しましょう。
人物ラフ
人物を描く際は、テンプレートの交点に主役(目・手)を配置すると
視線を誘導しやすくなります。
目→左手→ベッドの上の手→左腿→右手→目
という流れを意識して体を描きました。
主役を中心とした流れを作る事により、
主役が目立つイラストになります。
見えなくなる所も描いてポーズを修正します。
上体を範囲選択して編集→変形→メッシュ変形でたくましくしたり、
シチュエーションの都合上、足を緊張させたりしています。
背景も大雑把に描き込んでラフは完成です。
下描き
ラフレイヤーの不透明度を下げて、
新規レイヤーに人物の下描きを描いていきます。
ラフの線に従ったり逆らったりしつつ、なるべく丁寧に服を着せます。
何も見ずに手なんて描けないので自分でポーズを取ります。鏡も活用します。
衣服はパリッとした素材と厚手のゆったりした素材の物のみなので、
シワは引っ張られている所・たるんでいる所に少しだけ描き加えます。
これがフリフリのドレスだったりすると地獄を見る事になります。
背景下塗り
下描きレイヤーの下に新規レイヤーを作成して背景の下塗りをします。
ブラシ設定はシャープな線が引ければ何を使用しても大丈夫です。
くっきりと境界線を分けておくと後々楽になります。
ちょっと不気味な雰囲気のイラストにしたかったので
赤枠で囲んだ部分(彩度)が0~30の値になるように塗っていきます。
明るい雰囲気のイラストにしたい時は80付近の値で塗りますが、
加工時に部分的に鮮やかにする楽しみがあるので100までは上げません。
緑枠で囲んだ部分(明度)は0~100まで大きく差を付けて描くと、
コントラストとシルエットの印象的なイラストになります。
手近にモデルに丁度いいタオルがあったので右下だけ先に描き込みました。
白黒でくっきり塗り分けた後、油彩平筆で濃淡を描きます。
明度と彩度だけでなく色相もずらしながら描くと自然な仕上がりになります。
線画
背景と下描きレイヤーの不透明度を下げて、
新規ベクターレイヤーを作成して線画を描きます。
最終的に厚塗りでなぞったり塗り潰してしまうので、
ペン設定はGペンでも丸ペンでもお好みで大丈夫です。
金髪君の線画作業中のスクショを撮り忘れてしまったので、
ベクターレイヤー解説のみ全く関係ないイラストで失礼します。
ベクターレイヤーの便利な所①
はみ出した線だけを1秒で消せます。
この設定の消しゴムではみ出した所をちょんちょんと叩くと
他の線に影響を与えずに綺麗に消せます。
ベクターレイヤーの便利な所②
離れた線を綺麗に1秒で繋げられます。
線修正ツールの「ベクター線つなぎ」でちょんちょん叩くと
良い感じに繋いでくれます。
上手く出来ない時は単純化や線つなぎのパラメータを変更すると
大体なんとかなります。
ベクターレイヤーの便利な所③
線を1秒で自由自在にずらせます。
「ベクター線つまみ」でずらしたい線をドラッグします。
分かりにくいですが翼と尻尾のダイエットに成功しました。
ベクターレイヤーの便利な所④
線幅を1秒で変えられます。
「線幅修正」で好きな線をなぞると
薄い顔のまま輪郭だけたくましくできました。
他にもベクターレイヤーで出来る事は沢山あるのですが、
今回は以上のツールを活用しながら線画を描いていきます。
頭上の翼のような霊の線画と人物の線画は、
それぞれ個別で塗っていく予定なのでレイヤーを分けています。
アウトラインや線が重なる所は太く、服のシワや髪は細く描きます。
※先述した通り線画は厚塗りしてしまうので、
そこまで厳密に太さを調整しなくても大丈夫です。
人物下塗り
線画ベクターレイヤーを参照レイヤーに設定し、
その下に人物下塗り用の新規レイヤーを作成します。
塗り潰しツールを「他レイヤーを参照」に設定して色を置いていきます。
ツールプロパティの値は様子を見ながらコロコロ変更します。
ここでも彩度は0~30の値になるように塗っていきますが、
アクセントになる色は30~50の値にします。
このイラストの場合は黄色い目と赤いネクタイです。
人物と頭上の霊のレイヤーは分けて塗り、
霊のレイヤーはしばらく邪魔になってしまうので非表示にします。
イラスト全体の下塗りが終わったので、細かく塗っていきます。
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