PaGu/筋肉企画 2015/03/05 00:21

TRPG系同人誌の作り方:InDesignのスタイル使用法

みなさまお久しぶりでありマッスル!
最近は艦これアニメで兄貴と私! リズムよくハッスルマッスル!




てなわけで今回は「同人誌の作り方」派生記事

「InDesignのスタイル使用法」

で、知っている人はわかってるんですが、以下の内容はこれから始めようという人が対象です。(InDesign CC 2014版使用)

まずInDesignの「スタイル」は段落、文字、表、セル、オブジェクトスタイルといろいろありまして、小説等の文章系コンテンツでよく使用されるのは

・段落スタイル
・文字スタイル

の2つ。
これをちょちょっと使えるようにするだけで格段に本の中身が綺麗になり、作業効率が上がるのですよ!
ではどのような使い方をすればいい? の解説をさっそく。

1 「段落スタイル」
「段落スタイルはその名のとおり段落全体を制御するスタイルです。いくつか作っておくと作業効率が上がります。
主に使われるのは次のタイプ

・本文
・大見出
・中見出
・小見出

本文用のスタイルと見出し用をいくつか。デフォルトで基本段落がありますが別に作ったほうがよいでしょう。
シンプルにざっくりとスタイルを作ってみますと、こんな感じ。(注:各スタイルのパラメーターは長くなるので次回紹介します)




ちなみに冬コミで作成したFate TRPGのスタイルはざっと画像の通り。



リプレイ本文用と見出しが2つずつ。複雑になりそうなものはグループでまとめて区分けし、文字スタイルは必要なものを作成しています。

本文と見出しについては見出しから説明します。
例示した見出しタイプは「大>中>小」で行取りとサイズを変えていき、用途を区別します。
考え方として(見出しの分類、TeX、HTML)

・大見出し(章、chapter、H1)
・中見出し(節、section、H2)
・小見出し(項目、subsection、H3)

とし、大見出し内に中見出しの文章、中見出し内に小見出しの文章とするようにします。
これはいわゆる構造的文章という考え方で、意識して作ることでまとまった文章に仕上げやすくなります。また、本を作った後にHTML等への展開が非常に楽という効果も。

んで本文の段落スタイル。なぜわざわざ「本文」のスタイルを作るのか? というのは画像のように本文の派生パターンを作りやすくし、用途を区別するためです。Fate TRPGではリプレイパートとルールパートで本文体裁を変えており、それぞれ段落スタイルがあります。

というように段落スタイルを作っておき、素早く段落ごとにスタイルをぽちぽち指定するのがよいのですよ(またショートカット登録でさくっと)。




2 文字スタイル
文字スタイルは段落ではなく選択した文字だけに適用させるスタイルです。
段落スタイルと同様に、よく使う、変更が起こりうる体裁を登録しておき、適宜使用していっちゃいましょう。



上の画像では「キャラクター名」の箇所に小塚ゴシBのスタイルを当てています。


後に体裁の変更をしたくなった場合はスタイル内容を調整するだけで終わります。
逆にそれぞれフォントや体裁を個別指定していくと非常に手間がかかり、調整が不可能になるという欠点があります。

スタイルが多くなりすぎた場合、スタイル名のウィンドウにスタイルグループを作って格納します。格納する際に用途別にすると何が入っているか迷わなくて済みます。注意として、スタイルのグループ化は以前のバージョンですとできなかったかもしれません。そこは使用バージョンに沿って工夫してください。

とまあざっくりと今日はこんなところで。
DTPで面倒くさくなりがちなの作業の「体裁変更」を、「スタイル」をうまく使って早くミスなくやってみようというお話しでした。

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