超短編 怖い話「廃線跡」
廃線跡に立つと、深夜の静けさが響く。汽笛の音が遠くで聞こえ、列車の影が現れる。しかし、乗客はあの世の者ばかり。窓から覗く顔は白く、目は深く血走り、彼らは無言で手招きする。無念の死を遂げた彼らの怨念が、今も彷徨う。恐れるべきは、彼らが一緒に連れて行きたがることだ。
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眞名井蒐集堂 2024/05/26 17:32
廃線跡に立つと、深夜の静けさが響く。汽笛の音が遠くで聞こえ、列車の影が現れる。しかし、乗客はあの世の者ばかり。窓から覗く顔は白く、目は深く血走り、彼らは無言で手招きする。無念の死を遂げた彼らの怨念が、今も彷徨う。恐れるべきは、彼らが一緒に連れて行きたがることだ。