製図室 ~BlankMapがよく分かる?コラム~ 第一回「書記担当:サトガミ」
地図を描く為の勉強はしてこなかったが、地図を描いてみたい。
あるものはペンを持っていて、あるものはコンパスを持っていた。
しかし、誰も地図を描く為にどう使うかが分からなかった。
だがそれでも、どうしても地図を描きたい。
世の中にはそんな頓珍漢な事を考えるヤツがいて、しかもそれを実行してしまうヤツがいる。
そして驚いたことに、それを「面白そうだ」といってついてくるヤツもいる。
そんなヤツらが集まって、やがて
「地図を描いたことはないけど取り敢えず描いてみることにした不思議な集団」
が出来上がった。
未だ白紙の地図を広げる彼らは、今はBlankMapと名乗っている。
さて、ここで言う「地図」とは「ゲーム」のことで、言い出しっぺの代表、兼シナリオ担当とは私ことサトガミなワケですが。
学生の頃に漠然と思い浮かべていた夢が段々と現実味を帯びてきている事実に、驚きと喜びを隠せません。
正直社会に出てからは半ば諦めかけていたんですが、何事も言ったりやったりしてみるものだなと。私にはまだワクワクできる感性が残っておりました。
そんな少年の頃の夢を捨てきれず、あらゆる人々を巻き込んで気付けば出来上がっていたサークル「BlankMap」でございますが、今はしがない極小サークルでございます。
只今一作目となるテキストアドベンチャーゲームを鋭意制作中ですので、記憶と心の片隅に置いて覚えていてくれると嬉しく思います。
自己紹介としましてはこんな所で。今回は少しだけ、コラムっぽい話もさせて頂ければ。
この機会に折角なので、自分達が作っている物を…あくまで個人的に…どんな風に考えているのかをお話したいと思います。
そもそもゲーム作りを始めるにあたり、ゲームはゲームでも「アドベンチャーゲーム」を作りたい、というのが根底にありました。
というのも、小説のような文章での表現、漫画のようなイラストでの表現、アニメーションのような音や動きでの表現、ゲームならではの物語の分岐、この世界にあるサブカル要素がここに全て詰まっている……
昔からサブカル大好き人間の私としては、こんなに面白くて、秀逸なものがこの世界にあるのか、と思っちまいましてね。
それからはもうかなりの量のノベルゲーやらアドベンチャーゲーやら遊びました。寝る間も惜しんで、もうどっぷりでした。
ストーリーパートもあるゲームじゃなくて、活字も読みながら物語に没入出来る方がいいとも思っていたので、もう最高でしたね。
これは本読みとしての性格的な部分もあるでしょうけど。
そんなこんなで、ADVゲーにだいぶ人生を染められた私でしたが、ある時ついに自分でも作ってみたくなってしまったのだった……
第一部・完。
それからは紆余曲折を経て今に至るのですが、少なくともアドベンチャーゲームは(あとノベルゲーも)それだけ私の人生には大きく影響を与えた存在です。
ゲームばっかりしてると頭が悪くなるなんて言いますが、夢になることもあるから存外バカにできないですね!
そして、大きな影響のあった創作活動も、今ではこうして形に出来ていますし、楽しいものです。
ただ、昔に比べると自分の書ける話の傾向とかも少しずつ変わってきて……そこは人生経験とかもあるのかな?
もしかすると、皆さんにも楽しんで貰える作品があるかもしれません。興味はあるけどアドベンチャーゲームを遊んだ事が無いという方には、是非一度手に取って、遊んでみて頂きたいですね。
そして、ゆくゆくは私達の作品もその一つになればいいなー、なんて。
次回からは制作中の作品についての話にも触れつつ。また次回。