再掲:悲しい出来事と、私にあの日起こったこと(2023年5月30日)

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お友達のVtuberさんに、悲しい出来事がおこりました。

恐らく今回に関しては、とあるリスナーさんによる【推しへの恋愛感情が実らなかったから、死んで責任を感じさせ傷つけてやろう】という趣旨のものだと考えています。まずは心からお悔やみを申し上げます。

真偽のほどは不明ですが、このようなことが起きることが本当に本当に悲しいです。
近頃は父母を名乗る人物からの「●●は旅立ちました」ツイートのあと、「Twitter乗っ取られていました」というPV数稼ぎも流行っていますね。

皆様は、私がクイーン・ロゼ名義での活動を終了した理由、現在メンヘラという側面を強く押し出して活動するようになった理由をご存じでしょうか。

それは少し前、2月の頭までさかのぼります。
現在もシスター・ロゼッタには6名のスタッフがおりますが、クイーン・ロゼ活動時はスタッフの人数は7名でした。そう、1人減っているのです。

このスタッフというものは、私がVtuberになるずっとずっと前から親しくしていた、お友達の善意で構成されています。
長い人ですと、その付き合いは5年以上にも及びました。
もはや社会人サークルのごとく、和気あいあいと、時に(私にの活動に対してw)厳しく、活動の様々な面を分担して一緒にクイーン・ロゼを運営してきました。

このスタッフの中でもひときわ付き合いの長かった1名が、2月に虹の橋を渡ったのです。理由は現実面での悩みも含め様々ですが、最後に助けを求められたのは私だったにも関わらず、私はその手をつかんでさしあげられませんでした。
その結果、私に対しての謝罪と思いの丈を綴るメッセージと共に、私のASMRを聴きながら、彼は長い長い眠りについたのです。

私が「それ」を知ったのは【警察】からの連絡でございました。
彼が私に「遺言で遺したもの」についての確認でした。
もちろん、受け取りは辞退しましたし、警察のほうからも「それではもう用はないので忘れてください。」と電話は切られました。
私は、最後にSOSを受け取ったこの世でただ一人の人間なのに、彼が結局どこのダレかも知ることはなく、死ぬまで墓前に手を合わせることすらできないのです。
クイーン・ロゼは、彼が心から愛した存在でしたから、スタッフとの相談のうえ、せめてもの弔いとして彼と一緒に葬ることにいたしました。

私は悔やみました。そして、どこかで恐怖しました。
彼は現実で孤独だったようで、最後に残していたのは私とスタッフへの言葉のみ。
もし、彼の周りの人間が私を特定し、私が彼の手をつかめなかったことに激怒し、復讐の刃を向けたならば。その復讐の刃が、私ではなく家族に及んだならば。

私にとっては、もはや何年間もそこに居て当然の存在だったので、彼が旅立ったということにショックを受け、震え、事実を受け止められないながらに、
自分の身やスタッフの身、そして家族の身を、万が一から守るためにもその日のうちに弁護士を手配しました。
しかし、現在に至るまでその弁護士の出番はありません。
現実の友人と繋がっているSNSも、足跡を辿られることがないようにすべて削除しました。

私は、罪悪感に苛まれました。仕事柄「死」にとても近く、他人の体温を感じるたびに「彼の死」を連想してしまい職場に幾度となく迷惑をかけては、すぐに仕事は休職となりました。
寝ても覚めても、「彼の死」は私に大きな十字架となって、私を追い詰めました。

やがて鬱病・PTSD・適応障害と病名がつき、仕事を辞めた私に「実家に帰っておいで」と母は言ってくれましたが、先に書いた復讐の刃という脅迫観念から逃れられず、実家に帰ることはできませんでした。
そして、現実の知人との関係をすべて切り、家族にだけ「何県へ行きます」と告げ縁もゆかりもない地へ逃げるように引っ越しました。

今は、そこでも息をひそめるように、誰の目にもとまらないようにと生きつつ、平穏な心をとりもどせるように療養に励んでいます。
しかしきっと、私が再び医療の場に立つことは無理でしょう。
そして、正しい形で社会復帰をすることも…難しいと考えております。

実は、クイーン・ロゼを引退した際にVtuber自体もやめるか迷いました。
こちらのTwitterやYoutubeチャンネルはご家族が容易に発見できますから、私が元気に活動をしていることはご家族に対して色々な思いを抱かせてしまうのでは、という気持ちと特定を恐れてです。

まったく違うアカウントで、0からVtuberをするべきかとも考えました。
でも、私の中では彼も含めてスタッフみんなで、そして本指mateみんなで紡いできた時間を無に帰すことはできなかったのです。
彼を含むスタッフと「あと少しだ!」と楽しみにしていたチャンネル登録者1000人という景色を、彼はもういないけれど、彼が応援していたこのチャンネルで、本指mateの皆様と一緒に見たいと思ったのです。
そのような気持ちをスタッフと共有し、相談を重ね、このアカウントで活動を続けることのリスクを背負う覚悟で今、再び私はシスター・ロゼッタとして歩み始めました。

しかし、まだまだ心境も体調も万全ではなく、「メンヘラ」であることを隠したりごまかして活動をするにはリプライや活動にムラがあり皆様に不満を抱かせてしまう可能性があります。
ですので、今現在は「メンヘラ」を包みかくさず公表することにより「あ、ハイハイ、メンヘラ期間ね」とご理解いただけるようにという打算がございます…(すみません)

どうかもう少しマトモになるまで、今暫し気を長く見守って頂ければと思います。
今現在の私が活動を続けられているのは、これを今読んでいるあなたのお陰です。
本当に本当にありがとうございます。

とりとめがなくなってしまいましたが、「人の死」はたとえネット上での関係と言えどこれだけ他者の人生を変えてしまうほどの大きな出来事であること、軽々しく痴情のもつれの腹いせに、匂わせてはいけないものであるということを今一度考えていただければと思います。

時間をかければ、お金をかければかけるほど引っ込みがつかなくなることが【推し活】であることも、理解しています。
ですがどうか、これ以上悲しい出来事が繰り返されませんように、寂しく燃え尽きる命がありませんように、このようなことで、心や居場所を奪われる活動者さんが生まれませんように。

私どもVtuberの活動が、あなたにとっての心の闇ではなく、あなたの明日を照らす光でありますように。

2023.05.30 シスター・ロゼッタ

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