麻木ななみ 2023/12/30 00:33

GC談、お疲れさまでした

急になんぞやという記事ですが、前記事で紹介、先日(日付にして、これを書いてる昨日か一昨日)

ナナシクリエイティブ様の開催による
『Game Circles Talk』
へ所属サークルからお邪魔させて頂きました。


インディーズゲーム制作者が集まられる会として、色んな作品やお話が聴けて面白かったです。


私は正直、緊張もしてたので自分が話す番になっても

「 どうしようこれ。どうすんだこれ!? 」

とテンパってたので、もはや何を喋ってたのか記憶が定かでは無いのですが……。

制作総指揮とかいう変な肩書きなんですけど、やっぱりいちイラストレーターでしかないので表舞台へ出て喋るとかは、かなーりヤバかった。

会社に勤めてたときとかならともかく、5年もニートみたいなことしてるわけなので……もう忘れたな、ああいうの……。

今回は、そんな感想や反省を綴った記事です。


と言っても、書くことにこれといった意味を見つけられるものでなく、いつも通りの長い長い独りごとが続きますが。




まず思ったことが、

「 スペース聴きに来てくれてる人、多くない!? 」

ってとこでした。各サークルの関係者さんや、そのファンやユーザーさんたちがいらっしゃっていたのでしょうけれど、80~100人以上が参加してるスペースなんて初めて入りました。

これだけの人がリアルタイムにインディーズ、同人ゲームに関わったり楽しんでいるんだと思うと、この界隈はまだまだ盛り上がっているんだなぁ~なんて、勝手に感じたり。



各サークルのご紹介が済んだところでディスコードのサーバーへ移り、フリートーク (意見会?) に移行したのですが、これがなかなか普段「 ゲーム創り 」という面を識ることが出来ない側として面白く、感心も多かったです。


自分の本業がイラストレーターでしか無いので、企画やシナリオなどから携わってる人たちの意識や意見、経験などを聞けるのは貴重で……。終わったあとは、ほんとはもっと聴きたかったなんて思うばかり。


あと、企画、シナリオやってる人たちは喋りが上手い。なんだあれは、と。みんな頭良さそうだな……いや良いんだろうな。

国語成績1の絵を描いてた私みたいな人間がシナリオ書く側に回ったなんて、出る幕なくて普通鼻で笑っちゃいますよ自分で嗤います。

それでもまさかに話題としてお話を振って頂けたりして、ありがたかった……(お話を聴きながら絵を描いてたのでビックリしてた)


そのときの話した話題をもう一度、裏話として掘り下げながら、ココで書き残しておきます。本来その場で話せよって感じですが、ご察しです。あと聴いていなかった人向け?




うちのゲーム創りはもともと切っ掛けが「 美少女ゲームプレイヤーの絵描き 」で結成されてるサークルから出来たものでした。

当時の代表が「 メンバー交流企画 」として出していたりして、そのひとつ。

それが『 サークルからエイプリルフールネタを出すために、架空の美少女ゲームの体験版とホームページを創る 』という企画だったのです。

前述した通り、絵描きのサークルなので全員が絵描きなのですが、プログラムが本職だったりホームページ作れたりする方たちがいたので、これはできるなと企画が進みました。

私は当時サークル内で身内ネタの小説もどきを書いてたので(?)、代表の指名からシナリオの担当になります。

架空とはいえ、どういう作品を創るかは企画した代表が『 こういう要素でやりたい 』を考えていたので、タイマン会議。

出されたのが

「 大正時代が舞台 」
「 屋敷もので閉鎖空間 」
「 ドロドロしてて暗くて人も死ぬ 」

でミステリー調がいいのだとか。

当時の私はミステリーなんて全然知らないので (今も全然知らないのですけど)「 イラストレーターがそんなシナリオ書くなんて無茶が過ぎる~ 」と想いながら、色々考えてシナリオ案を出していく……とりあえず目標が5~10分の体験版と登場人物の設定作りだったので、最初はなんとなくでいいかのつもりだったのですが、「 その物語のルート構成とか最後までも構想考えて 」という指定を受け「 5分しかないゲームのためにそこまでするのかぁ 」なんて思いながら、その日凄く考えた。

あとあと、その物語と設定を記載して、サークルからオリジナルのエイプリルフールネタ設定集として出したかったのだとか (後述が理由でこの話は消えます)

「 こんな感じはどうですか 」って案をいっぱいだして、採用や却下を繰り返して頑張ってお話考えたのを、今でも思い出す……のは置いといて、煮詰めた物語と登場人物が決まった。


そのときはやってやったぜ徹夜テンションもあり、一部メンバーさんに『 こんなストーリー作りました 』なんてペラペラ話していたところ「 こんなに考えてるのに最後まで作ってあげられないのは勿体ないですね 」とか言って貰えていたのが嬉しくはありましたが、このあと、ああなるとは……というフラグ。

余談ですが、そのときお話聴いてくださったメンバーさんは物語のラストをめちゃくちゃ気に入ってくださって、大絶賛してくれた。今でも制作の心を保つ支えであり、シナリオ相談役になってくれています。



さあ準備はできたし、これをカタチにしていこうエイプリルフールのために……となったところで問題が起きます。

代表さんがゲーム制作(エイプリルフールネタ)を発信でお漏らししてしまいます。さらにX(当時はTwitter)の専用アカウントまで作って「 ゲーム制作しています 」と宣伝してしまうのです。

「 あれ!? これエイプリルフールのためじゃ無かった!!? 」というメンバーたちの困惑。

色んな絵描きさんが居るのもあって、ありがたい各々のユーザーさんが沢山見てくれていたのですが、ここから始まる疑念。


「 今ここまで話大きくなっちゃったら、当日に『嘘でしたゲーム出ません』って言えなくない……? 」


フラグを回収開始。ここから本気のノベルゲーム作りが始まってしまいます。確かに物語の大筋とある程度の素材は決まってる……やってやるしかという思いで―――




経緯の濃度を25%くらいまで希釈したお話でした。むしろ跳んでる部分多し。最後も駆け足ですね。

ここまで読めだ / 聞けた方は察しているかもしれませんが、このサークルの制作経緯は明るく、前向きなものだけでは無いのです。

『Game Circles Talk』でお話を聞いていて、制作者さんそれぞれ真剣にやり遂げてやるぜ!な意志のなか、見切り発車と行き当たりばったりがすぎる弊制作現場で、とても色々と申し訳無くなる意識でした……。

いや、けしてウチが不真面目というわけでは無いので、制作に参加してるスタッフさん、楽しみにしてくださってるユーザーさん、他サークルでの製作者さんたち、各方面に失礼な言い方だったんですけど、それほど周りが眩し過ぎるように見えてしまう。


少なくともちゃんとした企画書というものも存在しなければ、シナリオのプロットも存在しない当サークルの企画と作品。その時点で体制も意識も、歪で欠けている気がする……。

これが同人ゲーム制作の本場か~と、いい経験とお話でした。


こんなに好き勝手書いてますが、今は少なくとも麻木ななみは「 本気で今のゲームを創ろう 」となっています。経緯はどうあれ、産まれたものはちゃんと作ってあげたい気持ちが強いです。最初は遊び感覚だったりするかもですけど、遊びこそ真面目にやりたい性分でもある……なにより、美少女ゲームの制作に携わるのが夢だったのもあり、なんなら作る機会があるなら願ったり叶ったり。


他もトークを聴いていて混ざりて~って話題は沢山あったのですが、私が消極的すぎるので入り込む勇気が無かった。以下抜粋



●サークルの代表がトんだお話

やっぱり同人ゲーム界隈あるあるなんだな~って話題。

表向きは黙っていてこのシエンでしか書いてませんが、当サークルも企画された代表さんは既に制作メンバーから離脱されました。

制作規模が当初の想定から膨らまざるを得なくなったんですけど、代表として制作を進行しきれなくなったというのが主な理由です。今はサークル代表者さんも変わり、私もディレクション・シナリオから制作の総指揮という肩書きになってる次第。

……単純に抜けるだけなら良かったのですが、普段から他制作メンバーさんへの人格や対応への悪態が裏垢であったり、抜けたあとに個人の配信で被害者的虚言をかましてしまいメンバーさんたちの加害者的な風評被害バラまいたりだったので、後の対応が大変だったり……うーん思うことはあるけど、ある程度決着はしているので愚痴は程々に……。



●R18というジャンルでやる意味

全年齢とR18、表現を分ける、創る理由など、その他いろいろ話題。

弊サークルの作品もR18となるのですが、それは舞台、物語の設定上を理由に避けられない。娼館とか娼婦とか出て来るしな……グロテスクな意味もありますが。そもそも私が、エロティックやグロテスクという18禁の表現からは離れたくないという気持ちもあり、いまに納まってます。

「 商業的に出来ない表現ができるから同人でやる、やれる 」なんてお話も出ていたのですが、うちの『 繭イのカランコエ 』(以降 マユカラ)は今の時代で商業作品じゃあまり見かけないだろうし、まず見向きもされないでしょうから、同人でやれてユーザーさんからも見て貰えるのは有り難いですね。

変な釈明なのですが、別に私個人はR18Gが特別に趣味とかいうわけでは無いです。ホラーは大好きなのですけど……。



●制作ノベルゲームのプレイ、クリア時間

ノベルゲームを作って頒布していると、「 このゲームはどれくらいでクリアできるか 」を訊ねられることが多いらしく、へ~と思いました。

今は読むこと、プレイすることに長い時間がかかることは善しとして貰えないんじゃないか?という話題。

制作者さんの中には100万字のシナリオ書かれた方とかもいらっしゃって、制作もだけど一気に触るコトになるとプレイにどれだけの時間がかかるんだ……と。

うちのマユカラは制作途中ですが、できあがった部分としてシナリオは10万字ちょっと、ゲームとしてのプレイ時間は4時間程度です。

10万字というのが想像し辛い場合、大体薄めなライトノベル一冊くらいの文量と思って下さい。多分もう暫くはシナリオの執筆が続くので、もう少しだけ文量もプレイ時間も伸びると思いますが……。

しかもルートごとの分割作品予定なので、ホントはこれで終わりじゃない……でもとりあえず制作中であるこの章を丸ごと体験版として頒布したいので、小まめな目標まで頑張っていきます。


というかこの記事書いてる暇あるなら、ゲーム作れって感じなのですが、はい……頑張ります。





そういえば解かってはいたことなのですが、やはりシナリオ書く方が代表を努めたりや企画を立てたり、進行を管理したりと役職を兼任されることが多いのですね、この界隈は。

一番いろんなセクションとやりとりする立場でしょうから、当然といえば当然ですね。

今回の企画であるナナシクリエイティブ様のところからして

・副代表
・プロデュース
・ディレクション
・シナリオ
・広報

とか、他にもされていた気がしますけどめちゃくちゃに肩書きがあったような……。

メインシナリオ担当の方に「 自分の功績ばっか増やしやがってよぉ~ 」とか言われてる遣り取りがなんだかツボってしまった。

私も肩書き分割表記して功績増やしてみようかな……。

・プロデュース
・ディレクション
・シナリオ
・スクリプト
・演出(素材作成)
・キャラクターデザイン
・原画(立ち絵、CG)
・CG彩色
・背景グラフィック
・広報

みたいな……



……いや。

こんなに細かく書いてたところでスタッフさんが上げてくれる素材一つで私のやっていることなんてかき消えますけれど。

常々言ってる通りに、現時点でのの制作現場は私のワガママの産物であり、スタッフさんたちにお付き合いして貰っているので、自分の苦労なんて当たり前に受けるもの。功績とも大変とも思いません。


関わってくれているスタッフさんや、制作中なのに見守って下さるユーザーさん、こんなしょうもない記事のこんなところまで読んでくれているフォロワーさんか見知らぬ方、感謝しかありませんね。



毎度に雑なのですが、こんなお礼の言葉で今回も締めさせて頂きます。

今の制作も結構な佳境かも……! 頑張ります……!!!


いつもは画像挟んで緩和しているのですが、今回は本当に文字だらけで申し訳ない限り……今回のトークイベントの最中、裏でこそこそ描いてたラクガキで濁しを赦してください。


(制作中のマユカラから、砂羽村 千代ちゃん)

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