おぞまし王決定戦（レビュー：『ゲーム・オブ・デス』）

**オススメ度：★★★★☆

表示された数だけ人を殺すか、さもなくば、自分が死ぬか。死のゲームがスタート！酒とドラッグとセックスにまみれたパーティーを楽しむ若者たち。退屈しのぎに部屋の片隅に埋もれていたレトロな見た事も無いボードゲームを始める。ボードゲームに表示された24という数字。ルールは簡単、制限時間内に表示された数だけ人を殺せばクリア、殺せなければ死ぬのはプレイヤー。カウンターが0になるか、プレイヤーが全員死ぬまで終わらない死のゲーム。最初は信じていなかった若者たちだが、突如、仲間の頭が吹き飛び、現実のゲームであることを思い知る。無差別な殺人に追い立てられる彼らだが、それぞれ生き残りを賭けた決意と覚悟を決め、走り始める。果たして、ゲームクリア出来るのか・・・それとも。**

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　本作は明確に好き嫌いの分かれる作品だろう。なにせやってることは若者たちによる無差別大量殺人である。特にどんでん返しや鮮烈なオチがあるわけでもなく、筋も非常にシンプルだ。普通に胸糞悪く、救いのない話なので、人によっては「見る価値がない」と思っても、まあ仕方ない。個人的には星４評価だが、星１や星２を付ける人も多くいるだろう。

　私が本作を評価する点は、一つにはゴア描写をかなり頑張っているところだ。「グロくて残酷な絵面を作るぞ！」という強い気持ちを感じた。若者たちを過剰に血まみれにする演出にはサム・ライミ的なノリを感じるし、人体破壊描写もルチオ・フルチを彷彿とさせる。なぜか第三者が若者たちの返り血に全く突っ込まないとか、人体破壊描写をするために人体の耐久力が突然著しく低下するなどはご愛嬌だ。

　だが、それよりも私が本作を評価したのは、