おもらんど工房 2024/01/09 21:17

スメハラ社長とお下がりマゾ-あやの社長の前日譚-

尻に敷く
普通は相手を軽く見て、勝手に振る舞うことを言うだろう。

私は違う
文字通り尻に敷いているのだ。
男の気持ちの悪い鼻息が静かな部屋に響く

気まぐれに放屁してやると、えづいてでも吸い込みに行くようだ。
唾が床に垂れたらどうするのだろう、気色悪い……

こうやって部屋に招いては、仕事中に我慢していた「ガス抜き」をするのが密かな楽しみなのだ。

「んっ…」

我ながらいいのが出た

ぶ〜くぶくぶくッ…!

と水気をたっぷり含んだ、泡立つような汚い音…
少し遅れてやってくる…
これは…

「ふふっ…」

笑うしかなかった。
うんこと遜色ない、それ以外に例えようのない匂いだ。
むせながら嗅ぎ続ける男をよそに、今日の夜食を考える。
1企業の社長である以上、食べる「量」には気をつかうが、食べるものまで控えめにする義理はない。

ラーメンにニンニク餃子セット
今日はこのくらいでいいだろう。
明日あたり嗅がせに行くのも悪くない。

とりあえず男のことは「変態」と読んでいる。
名前は…覚えてないが、彼はゲップも守備範囲内だろうか…

……どうでもいい、気にすることでもなかった。
そもそも、私は社長なのだから彼に拒否権はない。

それに、この部屋にきて私の相手をしている以上、使える人材ではないのだから。

変態の背中に腰掛けるのも飽きてきたので、少し体勢を変えてみる。
四つん這いになっている彼の肩に座り、首を足で軽く締める。
こうすると、太ももの肉感と、蒸れた足の匂いを両方楽しめるらしい。

ぅふ…♡

気持ちの悪い声…
いい歳の男性社員がよがっている
それもこの…足の匂いで

1番近い匂いは…と言われたら…
発酵しかけ…だろうか。
酸味を帯びた匂いなのでなんとなくこれが想像できてしまう。

じっとりと汗ばんだ足…
匂いで相手を言い聞かせていると思うと、たまらなくゾクゾクするのだ。

犬や猫の躾は、芸ができるようになった時・自分の指示を理解した時が楽しみのひとつだが、相手は人間…

指示が守れて当たり前
私が変態にするのは
「嗅げ」・「舐めるな」・「射精するな」

この3つくらい、それなのに…

顔を近づけて少しでも足を堪能しようとする

「ねぇ…舐めるなって言ったでしょ」

ピシャリというだけで、この場は収まる。
これも日常茶飯事だ。

いい歳の大人が、指示と欲求の間で勝手に悶える様子を見る
これが私流の躾。

一日中履き潰したパンストを脱いでから座り直す。
男の息がさらに荒くなり膝裏がこそばゆくなってきた。

私は「情けない姿」を見るのが好きなだけなので、こういったことは願い下げだ。

帰宅用のパンストに足を通して、古い方は…
そこのアヘアヘ言ってる“ゴミ箱”にでも突っ込むことにしよう。

「それじゃ、私もう帰るから」

消臭しておけ、とだけ伝えて帰ろうとすると一本電話がかかってきた。

秘書から。
変態どもは「秘書」の肩書きをつけて遊んでいるが、彼女は違う。
私が1番信頼しており、いわば本命。

使えない社員を見繕って、私に流してくれている。
今日の電話も新しい「秘書」についてだ。

ひとしきり話を進めると、
マゾがこちらを物欲しそうに見ている。
こういう時ばかり察しがいいのも気に食わない。

「新しい秘書が入荷したから、もう来なくていいわよ、……ふっ…」

ふがふが、と鼻を鳴らしながら必死に首を振っているのが面白い。
口の中のものを出せばいいのに…

「秘書……続けたいの?」

ふがふが

「そう、仕方ないわね。条件付きでいいなら」

ふがふがふが

「あなたはこれから“お下がり”よ」

「新しい秘書が舐めた後の足でもいいなら嗅がせてあげる。
その子が見向きもしなかった匂いでいいなら、それもあげる」

「あ…もしかしたら、おならが贅沢品になっちゃうかもねぇ…♪
本当にそれでいいの?」

ふがふが、ふごっ…ごっ…ふが…

「なら、決まりね。また連絡するから」

体からこみ上げてくる
新しい秘書への期待?胸の高まり?
そんなわけがない。

とりあえず、最低限の優しさで
鼻呼吸を続けているマゾに顔を近づけて…


ぐえぇぇっぷ……♡


「ばいばーい」

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