魚雷やさんごっこ 2023/09/24 00:32

ファンタジスト・ロマネスク

 若い竜が新たに本を書き始めた。
 そう自宅までわざわざ足を運んでくれた壮年の竜――竜の壮年も若輩も老年も、ヨナグ族からすれば分からないのだが――から聞かされたマクシミリアンは、そうか、と頷いた。たしかに他の竜語(ドルンノード)の翻訳者よりは竜たちから人気のあるマクシミリアンだが、自分を翻訳者として選んでくれるとは限らないから、その報告に対しては興味の薄い、さっぱりとしたものだった。

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