ティラノビルダーで複数の条件を満たした場合のみ分岐させる方法の備忘録。

今回は、ティラノビルダーで複数の条件を満たした場合のみ分岐させる方法の備忘録になります。

元々ビルダーのジャンプ機能では、「実行条件を指定する」にチェックを入れると発動条件を指定出来ます。

が。

ビルダーでは、一度に一つの条件しか指定出来ません。
ので、
「全てのエンディングを見た場合のみ分岐や表示を変える」場合とかだと、
「end1を見た場合に次のフラグに飛ばして、その後end2を見たかどうか判定してさらに飛ばして……」
とかやると、end数が数十もある場合、コンプリート後にタイトル画面を変えるとか、かなり力業で面倒くさくなります。

逆に見ていない場合に通常のタイトル画面に飛ばす設定にして、全て引っかからない場合全て見たということで、コンプリート後の画面を出すことも出来ますが……。

ここではティラノスクリプトの力を借りて楽をしようと思います。

まずはコピペ用にテンプレートを書いておきます。
今回は[if](もし~の場合)を使ってみます。

テンプレ開始

[if exp="変数名と条件"]

[ここに当てはまる場合の処理を書く]

[elsif if exp="変数名と条件"]

[1番目の条件に当てはまっていなかった場合で、また条件を指定したい場合は[elsif]で指定する]

[else]

[それ以外の場合の処理を書く]

[endif]

テンプレ終わり

で、次に条件の書き方。

条件

A && B and条件。AとBの両方にあてはまっているとき
A || B or条件。AとBのどちらかがあてはまっているとき

A == B  AとBは等しいとき
A != B  AとBが等しくないとき
A > B  AがBよりも大きいとき
A >= B  AがB以上のとき(Bも含んだ値)
A < B  AがBよりも小さいとき
A <= B  AがB以下のとき(Bも含んだ値)

では、実際に「end1、end2、end3、end4全てを見た場合に分岐する」をやってみましょう。

①ビルダー左上のプロジェクト>変数管理でend1、end2、end3、end4を作り、「システム変数」にチェックを入れます。


②シナリオ内のend1、end2、end3、end4を通過する所でそれぞれ変数設定で変数がtrueになるように指定します。

③それぞれのend後(分岐させたい場面)に、「end1、end2、end3、end4全てを見た場合に分岐する」ティラノスクリプトを記述します。


[if exp="sf.end1 =='true'&& sf.end2 =='true'&& sf.end3 =='true'&& sf.end4 =='true'"]

[jump  storage="secret.ks"  target="*start"  ]

[else]

[jump  storage="title_screen.ks"  target=""  ]

[endif]


※個人的注意事項
条件全体は「"」(クォーテーション)で囲みますが、
値であるtrueそのものも「'」(シングルクォーテーション)で囲む必要があります!
'true'

AとBが等しいときは「==」とイコールを二つ書くこと。「=」ではないので注意。

プレビューしてみると……。

分岐した画面が表示されました!(画面は開発中のものです)

出来た!!

ティラノスクリプトは覚えるのが(ビルダー民には)少し取っつきにくいかもですが、覚えると楽ではあるので、役に立てば幸いです。

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