フリーゲーム作品のsteam進出一周年報告【哀哭竜のメモリア】

この記事の概要

本日（2024/7/21）をもちまして、steam版「哀哭竜のメモリア」の配信が1周年を迎えました。
1年間steamにフリーゲームを置いてみた結果についてまとめようと思います。
正直なところ自作品は万人向けではなく、且つ同時期にsteam進出している他の作家様よりイマイチな結果っぽいので最低ラインはこれくらいかな程度の気持ちで見てくれればと思います。

哀哭竜のメモリアのsteam配信結果（2023/7/21～2024/7/20）

（※steam版配信の3か月前の2023年の4月頃にふりーむ及びフリーゲーム夢現にて配信しているので、前作品から追ってくれている既存ユーザーではなく純粋にsteam関連情報からDLしてくれた新規ユーザー層を期待しています。）

主に注目するべき数値

・生涯総ユニット数（※購入ゲームのリストに入れた数）
・初回ダウンロード数（※DL＆起動数で同じユーザーの重複を含まない）
・ウィッシュリスト（※事前のブックマークみたいなものの数）
・平均プレイ時間

閲覧数は抜群

無料作品なのもあり、生涯総ユニット数が24,593と取り敢えずゲームのリストにいれといた人がかなりいる感じですね。閲覧数みたいなものだと思えばsteamの影響力の大きさが分かる内容です。
閲覧数が見えるサイトといえば、他に国内サイトのフリーゲーム夢現がありますが、現在（2024/7/20）時点で閲覧数4108なので圧倒的です。世界は広い……。

初動の重要性

それに対してDLや起動までしてくれたユーザー数が283であり、ざっくり計算で86分の1くらいの数になります。まぁ自分もよく積む人間なので分かりますが積まれているのが現実のようです。
正直なところ100分の１くらい起動してくれたらいいな～と思っていたので個人的には好成績なほうだと思っています。
ちなみに最もＤＬ数が多かった日は配信日当日の2023/7/21であり、19回ダウンロードされていました。その約10日後ほどまではDL数にやや動きがあり、それ以降は大体1～3を右往左往しているので埋もれている日々を過ごしていることが伺えます。

ウィッシュリストが239で初日DLが19、9日間で61でしたが、この初動以外はほぼ動きが無いのでやはり事前の準備は重要だったかなと実感しています。
有償作品だとサマーセールなどで浮上するタイミングがあるのですが、無料作品だとそういう機会もないのも大きな特徴ですね。

英語版と中国語版はあったほうがいいかもしれない？

国別にDL先を見てみると日本語表記のみなのにアメリカと中国ユーザーがいるのがとても意外で、もし本格的に参入したい方は英語版及び中国語版は用意したほうがいいと思います。

プレイヤーのクリアまでの生存確率は１７％

プレイ時間については平均13分となっていて、最初の10分以内に脱落する人が50％を超えていました。まさにマブラヴ（※世界観が地獄すぎるアレ）の新兵初陣生存率たる「死の８分間」よりちょっとマシなくらいですね。
レビューにも書かれたのですが容量重めで最初の起動に時間がかかるので、そこで不良品と思われた可能性も否めないです。

クリア想定時間が３～５時間くらいなのでクリアまで遊んでくれた方は17％くらいといったところでしょうか。というか20時間も遊んでくれている２％が猛者すぎて感謝しかないです。ありがとうございます。

そういえば少年ジャンプの漫画家をテーマにした内容の作品「バクマン」では「連載されて読者10人中２人が気に入ってくれたら上出来」みたいなことを言ってたような気がするのでクリアまで遊んでくれたユーザー数はDL数の20％は欲しいところですね。

ちなみにレビューは８件ほどありましたが半分は恐らくbotで純粋なプラス評価は３人、マイナス評価は１人でした。

……少なくとも２万人には閲覧されて約200人にDLされてクリア人数は約40人。なおかつレビューくれた人は４人ほど。

webコンテンツにおけるインプレッションにおいて、１クリックごとに100～200分の１くらいまで見てくれる人は減っていくみたいな話もある（ソースは忘れた）ので見つけてくれてから遊んでクリアまでしてくれて、尚且つ感想までくれる人との出会いって数万の卵から成魚になって故郷に戻ってくる魚並の希少な確率だと改めて実感します。感謝を忘れないようにしたいですね。

ちなみになんですがsteam公開による弊害もある。

いつもふりーむやフリーゲーム夢現くらいにしか公開したことが無かった自分にとってsteam公開で少し不満に思った事は、steam公開と同時に変な謎のサイトが大量に検索に引っかかるようになってしまってエゴサした時の邪魔になる検索汚染が酷くなることです。どうもウィルス感染サイトや違法サイトっぽい危険なものもある無法地帯化するのでそこには気を付けたほうがいいかもしれません。