神楽いづち/**PetitPot** 2022/10/07 01:46

【クリア後向け】フロスパヴァーヌ後書き【ネタバレ】

はじめに

まずは、作品に興味を持っていただきまして誠にありがとうございます。
DL・プレイ・クリアとっても嬉しいです!

『フロスパヴァーヌ』は2011.5.25に公開した『pavane』のリメイク作になります。
とはいえ旧作の面影は2割くらいしか残ってないかも。ほぼがっつり新作になりました。

以下、本記事ではがっつりネタバレしていますので
未クリアの方は閲覧非推奨です。

Ci-enフォロワーさん以外でも見れるよう全体公開にしていますので、クリアされた方は興味のあるところだけでも読んでいただければ幸いです。
質問などあればお気軽にメッセージください~!この記事に追記していきます。

こぼれ話

テンポの兼ね合いでカットした部分とかを拾っていきます。

サタンって結局何者?

キャラ紹介にもありますが、元魔王です。
かつ魔王様の息子でありカナリアのパートナーです。

魔王様や白、銀に配偶者は?

居ません。
子と言っても神族はアメーバみたいに分裂するので、配偶者なしで子どもができます。
なので魔王様の子と言うより魔力を分けた分身体に近いですが、ある程度分身体の面倒を見る期間があるので親子のような関係です。魂や人格は別物ですしね。
黒の子がサタン、白の子がカナリア、銀の子が双子、金の子が黒白銀です。
とはいえ将来的にサタンとカナリアの間に子が生まれるので、配偶者ありのパターンもあります。
【追記】ver.1.1にてシナリオ補足しました。

金について

こんなお顔の人でした


銀と黒が金に甘えて、白が横目にやれやれ大変だなって感じで金に声をかけるみたいな関係性でした。金は銀を気に入っていたので、膝枕で頭を撫でてあげたりしてました。黒の頭もたまーにちょこっと撫でてました。
元々自分からスキンシップを取る人ではなく、銀がこうしてほしいと甘えてそれに応える形でした。
目が死んでるというか、あまり生への執着が無く淡々とした人です。だからこそ人間が愛おしい。

金の親に虹というキャラがふんわり居ますが、虹はずっと眠っていて死ぬ間際に初めて金の顔を見て一言話したというくらいの塩関係なので、金は親子の愛情が希薄です。白黒銀が生まれたもののどうして良いか分からずしばらく放置していました。
金から白黒銀への愛情が薄かった分、白黒銀は自分の子どもたちへそれなりの愛情をかけて育てました。ので、白黒銀の殺伐とした関係に比べて子世代は親しみやすい性格をしています。

タイトルについて

実は説明書の一番下にもありますが、
>フロスはFloss Flowerのこと。アゲラタムの別名です。
>パヴァーヌ(pavane)は即席舞踊のことです。
な感じです。アゲラタムは花の名前ですね。アストランティアもユーコミスも。
場面転換の時に使用していたタイトル入りの紫の花の画像があったと思いますが、あれがアゲラタムという花です。ふわふわっとした綿毛(フロス)のような花です。
意味としては、魔界アゲラタムに即席で作られた人工悪魔セサのことだったりします。彼女の柔らかさが魔王様にとって救いにもなっていますね。パヴァーヌは息を合わせてゆっくり踊るような感じなので、主人公と魔王様の関係にもぴったりかなぁと。
タイトル画面の楽曲にはフォーレのパヴァーヌを、本編終盤では亡き王女のためのパヴァーヌを使用させていただいております。

旧作との違い

旧作では魔王様が一人で兄姉に会いに行ってボロボロになって帰ってきますが、今作では主人公と良い感じに仲良くなれたので同行できました。主人公はあの場で兄弟の話に水を差すまいとずっと黙っていましたが、彼女が居なかったら魔王様は確実に荒れていましたね…。

シナリオなんでああなった?

魔王様の色んな顔を引き出したくて……………。
と、もともと乙女ゲームのつもりで作っていたので、魔王様を攻略するには彼の抱えているものに突撃するしかないかな★って思いました()

キャラデザ小ネタ

・親子で瞳の色が同じ。黒とサタンは赤、白とカナリアは黄、銀と双子は緑。
・サタンとカナリアの胸元にある宝石はお互いの瞳の色に合わせてる。

地球単語

「紫陽花」「麻酔」「映画」など、あえて地球ネタ入れてます。
というのも、金の世界が地球っぽかったからです。
黒白銀は地球のような環境で育ったって感じですね。

一人称の揺れ

・魔王様:基本は「俺」。勢いつけたり茶化したいとき「俺様」
・白:基本は「僕」。娘の前では「私」。ちょっと大人ぶってて面白い。
一人称の揺れってプレイヤーが戸惑うので基本は統一するんですが、でも実際リアルではみんな結構揺れません?話す相手とか話の内容によって女の人でも時々俺って言ったりしますし、普段とは違う一人称をわざわざ選んで喋るシチュエーション、結構好きです。
シナリオチェックの時に揺れの確認もしたんですが、この辺りは個人的になんとなく残しておきたい揺れでした。カナリアも使用人モードと神族モードでしゃべり方や一人称違いますね。

使用人ユラさん

ほんとにちょい役のつもりでしたが、意外と気になってくださる方多くて驚きましたw
ほとんど設定は無いですが、ふんわり設定を箇条書きしますね。
・一応城仕えなのでカナリア同様貴族の娘。
・髪も目も肌も黒いので、普通に強い。
・ただ耳は短いので魔力は低い。使い魔を使役したとしても主の魔力素養が低いと大した魔法は使えない。(主人公は生まれたばかりで耳が短いですが、これから魔力が蓄積されるにつれ耳が長くなりますし使える魔法も増えます)
・じゃあどう強いかというと、前衛型の強さ。攻撃も防御も高くて再生も早いので毎ターン自己回復するタイプ。
・なぜメイドなの?ってくらいつよいメイドさん、いいよね。

魔王様は子どもの姿が落ち着く?

子どもの姿の方が体が軽いとか小回りが利くとか理由は色々あるんですが、大きく2つ、

①子どもの姿の方が感情表現がしやすい
大人の姿であの百面相をするのは抵抗があるみたいです笑
あと大人の姿の方が感受性にも多少変化があってキャラがクール寄りに変わります。

②子どもの姿の方が相手を油断させやすい
これがですね、多分魔王様は主人公の前では言わないだろうなってなりました…笑
大人の姿であざと可愛くするよりも、子どもの姿や女性の姿の方が効果抜群なのを分かっているので、相手によって姿を使い分けるときがあります。基本は面倒なので子どもの姿ですが。
あと子どもと油断して態度がでかくなる相手をしつけるのが割とお好きなようです、魔王様。自分が子どものときに悔しい思いをした経験から、子どもが全員弱いわけじゃないんだぞって感じで相手の固定観念を覆すことで、他の子どもへの態度も多少変わればいいなぁみたいな願いもあったりなかったり。

主人公と銀

気付いた方は気付いたかもですが、髪型やカラーリングが似てる説。
暗闇で月の光とか浴びると、多分主人公の髪も銀色っぽくなる気がします。目も緑色だし。
正直まったくの偶然ですし顔も表情も性格も背丈も全然違うのですが(主人公は172cmくらいの長身イメージ、銀は165cmくらいですかね)、魔王様の潜在意識みたいなところで…っていうのはあるかもしれないですね。
主人公は紫陽花モデルですが銀は桜モデルなので、魔王様の中で混同してはいないのですが、「浄化」のイメージから銀がチラついたのはあるかもなぁと。
あと、銀は主人公に対してすごく感謝しています。魔王様が主人公を非常に大事にしているのはあの場へ連れて来た時点で明白ですし、魔王様が顔色悪いときに手を繋いで落ち着ける主人公を見たとき、銀は目頭熱くなるくらいには良かったなぁと思ってます。裏切ったとはいえその後黒が幸せであってほしい思いは強いので、黒の横に主人公のような人が居るのを見て本当に良かったねの気持ちです。もちろん直接そんな言葉を伝える資格はないと分かっているので黙っていますが。黒と主人公の今後の幸せをそっと願っている一人です。

セサの名前の由来

黒白銀には沢山名前があるんですが、白の名前の候補にセス(白、任命された、指定された、という意味)があって、でも没になったので、それをもじってセサにした経緯があったりします。魔界復興に任命〜的な。白がセサを気に入ったのは事故でs
あと初期案では主人公の性別選べて、男の顔がすごいセスって感じのクールな塩顔イケメンだったので、それをもじった部分もあったりします。

魔王様のもうひとつの顔

実は旧作では選択肢ミスって魔王様の機嫌を損ねると即死エンドでした。
という流れもあり、序盤で魔王様がメイドに話しかけると怯えられています。
現状の魔界は人口も少ない上に人材不足なので魔王様も早々無駄な殺生はしないですが、悪い子にはお仕置きしてます。魔王様は肉弾戦も魔法戦も強いですが、呪い、記憶操作、魂の扱い、人心掌握も巧いので…こう…正直敵に回すとこわいです笑。双子の魂ひとつにしてって白に言われてすぐにできた辺り、闇を感じてくれた人がいたら嬉しい笑。きっと過去にも似たようなことやったんですねっていう…。
でも魔王様がこれだけの強さを手に入れてしまったのは、それだけ悲惨な死が多すぎて、必死に自分を守ろうとしたからでもあったんだよな…。
ちなみに人口が多い時代は感覚が鈍らないよう悪魔狩りしてました。半殺しで逃がせば強くなって帰ってくるかなと期待を込めてたので全滅させることはあまりなかったです。
セサの勤勉で無垢なところを気に入った魔王様は、セサにはそういう顔を見せる機会がなかったですが(言うてまだ3ヶ月ですし)、今後はボロが出てくるんだろうな…と心配しつつ、なんだかんだセサがうまいこと寄り添いながら導いてくれそうですね。

魔界復興の動機

Q.魔王様はどうして魔界復興がんばってるの?
A.それなりに手間暇かけて育てた星の種族が自滅して終わったんじゃ自分までみじめで腹が立つから。
すごいシンプルな理由です。戦争で自滅する結末は魔王様のお気に召さなかった感じですね。
神族の中でもポリシーみたいなのがあります。自分の星に降りて自ら役者となるか、神界から見守り続けるか、みたいな。
虹も金も銀も、自分の星に降りない派です。たまにはあったかもですが。
黒は金を見て育ったので、普通神族は星に降りないみたいな感覚でいます。
白もそのはずなんですが、神界で一人で居たって退屈でしょうがないので金のポリシーは無視して天界の神様として自ら降りて政治も執り行ってます。
まあ自由な白は置いておいて、黒的には星に降りることに抵抗があるという話です。金の影響もありますが、単純に黒は本の虫なので。たまに魔界に降りて本を収集して神界に持ち帰り読みふけってます。で、たまに運動しに魔界に降りて魔族狩りとかしてました。(運…動…?)(白は色欲のため星に降りたついでに頭の体操で政治を行うので、そのあたりの黒との対比も面白いな~なんて個人的には思ってます)
そんなこんなで基本黒は自分の星には不干渉でしたが、魔界が終わる間際になって足掻いている自分を「みっともないのでは」「自分がやってることは間違っているのでは」といった不安が少しあります。涙をぬぐうイベントでセサが無意識に黒のそういう心を救ってくれたので、涙が溢れた感じでした。まじで何も知らない赤ん坊だと思ってたので完全に油断してましたね魔王様。このあたりの話も続編で書けたらいいなぁ。

銀が金を喰べてから

尺やテンポの都合で特に作中触れなかったんですが、銀はもともと聖女のようなキャラです。見た目も言動も行動も、心根までも善人でした。……でした。
が、50億年くらい経って人間の感覚に染まりきったあたりで孤独に耐えきれなくなり徐々に狂い始め、心根まで堕ちていきます。
黒は独自の記憶魔法のお陰で人間らしさを保ちつつ狂わず済みましたが(銀への憎しみが強いのも記憶を鮮やかに保存できるから)、銀は記憶魔法が無いので嫌な気持ちに蓋をしてやり過ごすこともできず…でした。白や金は虚無りながらも「生きてるから生きてる」みたいな人です。「200億年生きれば死ぬのね?ふーん。じゃあこうやって生きておけばまあいっか」みたいな。人間らしさisどこ。
後日談「奇跡の子」で戦略立てながらも「邪魔」とかちょいちょい不穏な言葉が飛び出していますね。狂い堕ちたのもありますが金を喰べて知識や経験を継承した影響で、神様らしい容赦のない性格に変貌しています。これならこれでしょうがないよね、切り捨てズバン!みたいな。
金を喰べる前の銀なら余程他者を殺すこともないんですが、今の銀は双子や金を冒涜されたら躊躇なく殺します。もしセサが下手なこと言ってたら、銀はセサのことも殺してます。まあそれは白も黒も一緒ですが。多少の失言はまだしも、地雷踏んだら容赦ないです、彼らは。息をするように人を殺せる。

星の話とか

全然なんにもわからん民なので詳しい方に教えてほしいところではありますが。
太陽の寿命が100億年で今50億歳と言われています。
恒星によって寿命も全然違うらしく、その寿命はガスから原始星として誕生したときのその星の質量によって変わるのだとか。


太陽はこれからだんだん大きくなって、次第にエネルギーが尽き始めるとガスを放出して数億年後には核の部分が残り白色矮星となります。
太陽よりも大きい質量の恒星はあっという間に膨らんで超新星爆発を起こして消えてしまいます。(天の川のあたりでは200年に1度くらいの頻度で超新星爆発起こってるらしいです)
太陽が放出したガスや、超新星爆発で飛散した鉱物が寄り集まってまた新たな星が生まれるわけですね。
なので、魔王様の寿命=魔界の太陽の寿命=魔界の寿命と思うとあと10億年といえど生命が住めるのは5億年も無いわけで、しかもその5億年のうちに太陽はどんどん大きくなって生命は住む環境が無くなっていく…と思うと、魔王様も最後の悪あがきで魔界復興をしているとはいえ、「これからセサと繁栄させた都市もすぐに滅んでしまう」と思うと何とも言えない気持ちになるわけですね。それが魔族の黄金時代で都市映像のときに魔王様が押し黙った理由です。
あとほかの神族も存在はします。大量に。出会えないだけで。孤独ですね…。でも出会ったらそれはそれで厄介そうですね。壮大なる遠距離で会うのも大変だし、お互い核兵器みたいな存在なので。太陽の核の中では核融合が起きているわけですが、その中に神族の本体が居ます。作中の彼らは分身体です。
ちなみに彼ら神族の本来の種族名は「ホシウミの民」です。
星を生み、星海をひろげる民。
この名前気に入ってるんですが、作中混乱しそうなので分かりやすく神族に統一しました。彼らの認識としては、神様の一族なんて偉ぶってるわけじゃなくて、宇宙に数多存在する種族のうちの少数部族みたいな感覚なんでしょうね。

SF?


上図の通り実はがっつりSFです。
フロスパの舞台は今から約150億年後の未来です。
金が太陽で、地球が存在していて、黒白銀は地球へ降りて転生を繰り返していました。
とはいえ微妙に世界線が違う気もするので、パラレルワールド的な地球だと思います。
ちなみにビッグバンから100億年後くらいに太陽が誕生したらしいので、金の親の虹はビッグバンの時に生まれた感じです。原初の神はビッグバンの前から宇宙に居ましたね、きっと。
そう考えると宇宙ってまだまだ若いですし、神族の共喰いとか金が事前に伝えられなかったのもなんかしょうがないところありますね。
1000年前の魔界の映像がありましたが、地球育ちの魔王様だからこそ自分の星である魔界に街並みが影響されたところあります。まあ正確な画像は用意できないので実際はもうちょっとファンタジーな街だったかもしれませんが。
蛇足ですが写真はドバイでした。ちょうどドバイの人と仕事で絡んでたので、そういえばと思って探したらいい感じの写真素材があって非常に助かりました。
魔王様地球で生きてた頃、中東に住んでること多かったんじゃないかなって勝手に思ってます。エジプトやロシア、中央アジアにも住んでそう。

「ぎん」って呼んじゃう。

安心してください。作者もコガネとシロガネを「キンとギン」って時々呼んでます。
黒や白は銀のことをちゃんとシロガネって呼んでますが…笑
黒白に合わせて銀には「ろ」の音が欲しかったのと、それなら金も銀に合わせて「がね」の音にしようって思って名付けたので、意味的には金と銀で合ってます。

解釈について

感想読ませていただくとプレイヤーさんの解釈がどれも興味深くて、私自身納得してしまうことも多かったです!なので私の解釈が正解というわけではないですが、せっかくなので後書きな感じで書いてみますね。

白がこわい

感想でめちゃめちゃ言われましたwww私もそう思います!!!(力強く)
シナリオ書いてる間、私も「ひ~!!え、ちょっこれ世に出して大丈夫!?大丈夫かな!?白ドS過ぎん!?」となっていました。そして主人公が赤ちゃん過ぎてツッコミ不在のボケ流しが発生しました(謝罪会見)
神族は数え切れないほど転生している=数え切れないほど死や苦しみを味わっているので、痛みに鈍いわけではありませんが経験として「こういう対処をすれば何とかなるから、これくらいなら大丈夫だろう」と閾値が高くなりがち…なところはあるかもしれません。何度も気が狂って心がボロボロになりながらも永い時間をかけて快復して…を繰り返している人たちなので(銀だけでなく白も黒も金さえも)、やっぱりどうしても感覚が「人ではない」んですよね。
ちなみに私のイメージ的にはこんな感じです。
 神様寄りの感覚 金>白>黒>銀 人間寄りの感覚
割り切ってしまえるのが神寄り、割り切れない感情を抱えてしまうのが人間寄り…な感じです。
【追記】ver.1.1にてシナリオ補足しました。
【追記】2022/10/12のツイートより
ネタバレ…ではないけど考察。
白は頭が良い上に理想が高いので、多分誰よりも早く理想と現実のギャップを理解したし、その上で自分の心よりも理想を取ったんじゃないかな。心を捨てた方が早く理想を実現できるから。彼の理想は彼の良心から生み出されたにもかかわらず、良心は理想のために死んだ。だから漫画で「彼はずっと前から泣いている」って台詞がある。
と考察したところでホンマか?となってしまうのは、良心が生きてた時間があまりに短く、心を殺して生きてた時間があまりに長いからなんだろうなぁ。もはや本当の彼を誰も知らない。という、白を攻略する乙女ゲー?を作りたいな…案外銀の世界の住人であれば可能かもしれない。

銀を赦してあげて

感想でいただいたんですが、いやほんとな~~~~と思いながら、シナリオ中に黒と白に確認してみましたが、答えは皆さんご存知の通りNOでした。。
「同情の余地はあれど、行動だけ見れば銀がやってることは全て自分勝手だし、今回の会合も銀の願いを叶えるためであって白と黒を尊重しているわけではない(純粋な謝罪であればもっと早くにできたはず)。いらない時は切り捨てて、都合の良い時だけ利用する。だから銀はクズ」というのが、白と黒の共通認識ですね。。。(ここもうちょっと本編で分かりやすく書けばよかったかもしれない)
そのうえで、「銀を姉として、そしてある種の神聖なものとして慕っていた黒は、銀に切り捨てられて憎しみに変わった」んですよね。もし銀が金を喰べたタイミングで事情を説明していれば、お前はほんとにばかだなって泣きながら銀を赦してあげたかもしれないし、あの日の後でも、日が浅ければ赦せていたとは思います。最悪のタイミングで最悪な理由で謝りに来たから赦せないんですよね。とはいえ真相を話してもらえたので、もう少し時間が経てば少しずつ憎しみを手放すことができるかもしれませんが。主人公に支えてもらいながらw
白は正直なところ家族に対してルームシェアみたいな感覚でいるというか、結構我関せずなところがあります。銀の裏切りも黒ほど気にしていないので、今回あの提案をしました。彼としては「銀が謝ってるけど黒は赦せないし何なら双子諸共葬りたいみたいだな~。まあでも事情が事情だしねぇ。そんな怒ることなくない?命くらいは助けてあげようよ~。と言っても黒は言うこと聞かないだろうし、折衷案としてこんなのはどうかな?ついでに僕好みのリクエストも…」という感覚でした。(最後の一文が致命的)
【追記】ver.1.1にてシナリオ補足しました。

双子に救いはないの?

フロスパ本編では決定的な瞬間(銀が死ぬ)までは描写していないので、なんだかんだ助かる可能性はあるんじゃないかな~と思ってます。
ver.1.1の追加テキストで、白が「呪いは祝福と似たようなものだし」と言っていたので、呪いは双子の得意分野ではありませんが祝福ならば訓練次第で使いこなせるようになるかもですね。銀の魔力を得て、さらに双子が1人になって、魔力は誰よりも強くなってそうですし自力解呪可能な気がします。
さじ加減が難しいですが、この辺りいつか後日談でExtraとかに入れ込めればな~と思います。
【追記】ver.1.3にて後日談追加しました。

ハッピーエンド?

ハッピーエンドです!(目をそらしながら)
主人公が居なかったら、双子はそのまま呪いで死んでたので。
全員生存の道を掴めただけで奇跡的だなぁと思いながら書いてました。
主人公が居なかったら多分銀の話を最後まで聞くこともなく魔王様が手を出して乱闘に持ち込み、興味を失った白は途中でしれっと一人で帰って、魔力の無い銀は瀕死状態、魔王様優勢と思いきや激高した双子が本気を出してお互いボロボロになって解散し、銀は怪我の影響で早めに死んで双子も一緒に死にます。へたすると黒白が「親を喰べないと子が死ぬ法則」を知らないまま、サタンとカナリアが死んでたかも。まあそこは頼れるイケメンサタンさんがなんとかしてた気もしますが。
あと作中何度か登場した「死期」についてですが、白黒銀は皆寿命が一緒で100億年なので、全員もう衰弱しかけのおじいちゃんおばあちゃんです。で、作中だと残り10億年か20億年くらいです。多分。精神年齢200億年でもう180億年くらい生きてるわけですね。つまり、銀の裏切りから80億年くらい経ってるわけです。まじで今更すぎて魔王様のお怒りもごもっともなんだよな…。
ただまあ双子がペナルティ受けてるので、大団円ではないのが後味の悪さの原因ですね。
もし今後魔王様が時間をかけて憎しみを手放すことができたなら、双子のペナルティ取り下げの未来もあるのかも。さすがに銀の話を聞いて二つ返事で赦せる状況ではなかった感じですね。
主人公の役割は魔王様の心の支えであり、それは前半で達成できているので後半は見守るだけでした。表立って活躍はしていませんが双子の命は主人公が救ったようなものですね。主従おねショタなのに色々関係が逆転しているので(①お姉さん=赤ちゃん②ショタ=おじいちゃん③主人=ショタ④従者=お姉さん⑤主従ながらお互いがお互いの心を支えている)、そういう視点でも楽しんでいただけたらなと思います。
こそこそ話)ノベコレ感想嬉しすぎて、実は今おまけシナリオ執筆中です。主人公も案外魔王様必要としてる…みたいな添い寝シナリオです。ぽしゃる可能性も高いですが年末年始に実装できたらなという感じです~。DL版でクリア済みデータも配布予定ですので、もし未クリアの方がいらっしゃったらおまけシナリオの実装タイミングは気にせず本編遊びたいときに遊んでいただければと思います。

魔王様は双子の呪いを解く?

後日談2つとも読まれた方はもしかしたら「将来魔王様は憎しみを手放して、銀のことも赦して、双子にかけた呪いを解いてあげるかもしれない」と思われた方も居るかと思いますが、私個人としては多分答えはNOな気がしています…。
セサと魔王様の関係が今後どうなるかで多少考え方に変化が生まれるかもしれませんが、基本的に赦すことはないです。双子が解呪をがんばるのを見咎めることはないだろうと思いますが、自分から解呪することはないです。結局銀と仲直りできてないですし、悲しいほどに今後仲直りできる可能性も無いので。なんなら銀の死に際に会いに行ったとき、そのまま黒が銀の息の根を止めてしまうこともあるかもしれないな…と。爪を立てたいんですよね。エモいな……。えちょっと、書きたくなってきた……。
銀もアスルを安心させるために「セサがいるから黒の気が変わるかもしれない」のようなことを言っていますが、正直期待はしてないです。自分がやったこともよくわかってるし、黒の執念深い性格※もよくわかってるし。※黒は仲直りして解決したことなら根に持たないですが、仲直りできなかった場合は根に持ちます。また騙されたり傷つけられたりするのが心底嫌なので。用心深い性格です。
全然仲良くないのにお互いのことよくわかってる黒白銀、とてもエモい…。

昔描いた漫画

手書きブログで描いたやつが残ってたのでURL貼っておきますね~!
サイトの方にもいろいろ絵があるのでよければ。

『愛しの緑児』 金銀/本編のシーン
『花冠』 黒銀/明るめ
『独白』 銀/設定が古いですが彼女のイメージ漫画
『彼らの食卓』 黒白銀金/コメディ
『悲しみの臙脂1』 白/天界主従
『悲しみの臙脂2』
『悲しみの臙脂3』
『悲しみの臙脂4』
『悲しみの臙脂5』

Q.女魔王様が見たいです

A.どうぞ

制作ふりかえり

自分用の覚書みたいな感じで書いてみます。
制作ツールは吉里吉里2で考えてましたが新PCでエラー解消できなかったため急遽ティラノスクリプトへ。せっかくならティラノフェスに参加しよう!と相成りました。吉里吉里と似たツールなので何とか間に合いましたが中身のコード見ると結構無理やりだったりします笑
有休7日くらい使いましたが、根を詰めた分同じ日数だけ熱出して寝込んだのでそこまでしなくてもよかったかもしれないな…と思いつつ、長めに取ったGWやお盆の創作合宿楽しかったです笑

2020年12月着手~2021年3月中断(4ヶ月)

4ヶ月の間に並行作業で以下立ち絵完成。
 主人公(3ヶ月) 魔王様(2ヶ月) サタン(1ヶ月)
iPad買ったばかりだったので慣れてからは描き上がりが早いですね。
主人公はシュッとした美人ゆえに難産すぎてずっと修正してました笑
急に仕事が忙しくなってその後丸一年手つかずです。

2022年4月~9月(6ヶ月)

ようやく定時で上がれるようになったので制作再開!
以下実際のスケジュール。

4月:再始動+制作ツール勉強+制作環境整備(新PC購入)
5月:シナリオ+システム
6月:シナリオ完成+立ち絵+スチル
7月:組み込み+立ち絵+スチル
8月:組み込み+ティラノフェス提出
9月:ブラッシュアップ(スチル/イベント/双子立ち絵追加)+公開

作業時間

▼絵作業(8キャラ分)の内訳
 ・立ち絵120時間
 ・表情差分40時間
 ・スチル40時間
ですね~!? うわ、イラストだけで200時間超えてる……狂気の沙汰だ……爆笑
シナリオ、素材収集加工、組み込み、テストも含めると400時間は超えてるんじゃないかな。2.5ヶ月働いたのと同じって…コト…!? ちなみに活動期間だけ数えたら合計10ヶ月でした。旧作は3ヶ月。
…働くよりも、クリエイター活動で食って行けるならその方が楽しいのかもしれないと一瞬思ってしまいましたw 潰れた時を思うと趣味と仕事は分けた方が良いとは思うんですけどね〜
いやでもこういう好きなことに熱中してる時間が「生きてる~ッ!!」って感じして最高ですよね。こういう時間が無いと人生やってられないですよ。ええ。というか私元々絵描きマンなのに仕事に集中しすぎて全然絵描けてなかったので、久々にがっつり描けて満足しました。楽しかったです(良い笑顔で)

絵作業について

終盤は描き慣れてきたのと締切に追われてたのもあって、立ち絵1週間、ミニスチル1日、キャラデザ2日、表情差分は1日6パーツくらいの作業ペースでした。
ちなみに今まではペンタブ使ってたんですが、今作からはiPadでの制作でした。iPadはいいぞ…めちゃくちゃ作業が捗るぞ…。PCを起動する必要も無ければ繋ぐ必要も無いので、お布団の上でごろごろしながら描けるしカフェで作業もできるし何なら通勤時間に電車で描いてました。すぐ起動できるし、ペンの充電切れてもあっという間に充電完了するので、描きたい時にすぐ描ける。お絵描きのハードルがぐんと下がりました。神。
環境はiPad Pro 11インチ 第2世代の128GBを使ってます。Clip StudioのiPad版を年単位でライセンス購入してたかな?と思います。

シナリオ作業について

作業開始の5月くらいはモチベを上げるために作業スペースに通ってました。ネカフェみたいな感じの。
あとはStoryEditorというソフトを使ってました。イベントごとに青いのを作って、上下移動できるのですごく楽でした。


とりあえず書きたいイベントをリスト化して一個ずつ書いていって、詰まったら別のイベント書いてまた戻って推敲みたいな感じで。
最後の方にシナリオの並びが綺麗になるよう調整して、Atomっていうスクリプト書く用のソフトへコピペして組み込んでました。

まじめにシナリオ書いたの初めてなんですが、思った以上に良い感じにまとまった気がします。後半で伏線を一気に回収するので、クリア後にもう一度読み返してみるとまた見え方が変わるかもしれません。
そしてご覧の通り、探索パートとか城下町イベントとか、没シナリオも結構あります笑 雑談のサブイベなのですが、ティラノフェスの締め切りに間に合いそうになかったので全部カットして本編だけにしました。
続編作ることがあれば探索パートとかのサブイベも盛り込みたいなぁ。

ブラウザ対応

ブラウザ版にあたって直したところ(v4
・セーブ形式
・oggとm4a(BGMとSE)
・バックログやセーブ画面のレイアウト(PCだと スクロールバー だけどスマホは矢印ボタン出ちゃう)

こんなとこでした。v5はもっと楽だと思いますが備忘録として。


一旦こんな感じです~!また追記とかするかも。
イラストとかもまた載せたいですね~

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