中田満帆 Apr/30/2022 20:40

はじめまして

「kaze-bungaku」


 悪態の果て みずからを抱き
 黙りこくって 見送った車窓
 見知らぬ背中 降り立った駅が
 遠くかのひとの おもざしを見せる

 相づちもなくさまようがままの
 溶けだしていく 輪郭はちかい
 頼りはぜんぶ 破られてしまえ
 きみらに なにもわかってたまるかと

  冬の外気 たちむかうはずも
  冬の外気 あっさりと打たれ
  首をふった、屈辱の果ての
  そこには なにも ない

 二月のかぜの文学はいつも
 過ぎ去ってったひとみたく淡く
 二月のかぜの文学はいずれ
 孤立のなかの手のひらに溶ける

 鴎が飛んだ 質問の一羽
 回答もせずに見送っただけさ
 右へ左へと飛ばされるたびに
 ぶ厚いかぜの壁を蹴りあげる

  アベローネ もはや、きみことを
  アベローネ ぼくは書きはしない
  手をふった、むこうにはだれも
  むこうには だれも ない

https://www.youtube.com/watch?v=0tqFkmQvMkM

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