石語り#002 タンザナイト
だいぶ前に書いて下書きのままになっていた記事を発掘したので続きを書いてみました。
石語り タンザナイト
石語りコーナー?をシリーズ化しようかしないか迷ってましたが、石語り#002の記事を書いてしまいました。
シエンの場で扱う内容としてはもう少し創作に役立つような情報の方がいいかなーと、投稿しつつ内容を試行錯誤していけたらと思います。
今回は宝石にもなるようなちょっとだけ有名な石
タンザナイトについて軽く書いていきます。
自分のコレクションのタンザナイト原石(非加熱処理・多色性効果あり)
産地:タンザニア メレラニ鉱山産
あまり青くないタイプのタンザナイト(左)
こちらも非加熱標本。結晶が薄い面を正面向きにして見ると青色が消えて見えます。
タンザナイト / ブルーゾイサイト(灰簾石)
『タンザナイト』は宝石になるようなきれいな石で
主な産出地は 『タンザニア』
現時点ではタンザニア以外の産出地はありません。
名前の由来も産出地のタンザニアからきています。
鉱物学和名は『灰簾石(かいれんせき)』
一般的な灰簾石は英名で『ゾイサイト(zoisite)』と呼ばれていますが、
その中でも とくに鮮やかな青色のもの を
タンザナイトだったりブルーゾイサイトと呼んでいます。
創作の世界観にこだわりを持っている方向きですが、
異世界ものの舞台でタンザナイトをアイテムなどで登場させたいときは、
『ブルーゾイサイト』 または 『ゾイサイト』 を代わりに使うといいかもです!
タンザナイトの特徴あれこれ
多色性
結晶に入り込む光の向きによって結晶の色が紫から青に変化して見える現象があります。
この特性を 多色性 と呼びます。
タンザナイトにはこの多色性効果がよくみられることが大きな特徴です。
多色性について書くと長くてだるい内容になるので
詳しく知りたい人だけググってね!
ちなみに、タンザナイトと呼ばれる石が全部 この多色性を持っているわけではないで注意
宝石のタンザナイトは加熱処理済み?
自分は宝石分野が得意ではないのでこれは憶測ですが、
宝石にされた青みの強いタンザナイトのほとんどは加熱処理がされているかもです。
※非加熱品のものにはわざわざ非加熱と表記されている。
自然の色で鮮やかな青色のタンザナイトもありますが、青みを帯びていないタンザナイトは加熱処理されると鮮やかな青紫色に変身します。
きれいな宝石として販売されているうちの一部は加熱処理をされている場合があります。
タンザナイトのなかまの石
先ほども書きましたが、
タンザナイトは 鉱物学和名は 灰簾石(かいれんせき)で
英名は ゾイサイト zoisite です。
灰簾石は緑簾石グループの仲間に入る石のひとつです。
緑簾石グループに属する主な石には、
- 緑簾石 エピドート
- 緑簾石 クリノゾイサイト
- 紅簾石 ピーモンタイト
- 桃簾石 チューライト
- 紅簾石(ケイ質片岩) シリシャスシスト(パワーストーン名)
以上のものがあります。
タンザナイトから連想されるなにかのアイデアの参考にどうぞ!
今回はタンザナイトについて石語りしました。
なにか他の石ネタが出来次第時々このコーナーの記事を書いてみたいと思います。