梅谷理花 2022/04/19 19:30

魔力過多と道具屋連載開始2周年記念・主役級二人へインタビュー!

今回の投稿では、2022年4月現在メイン連載長編にしている『魔力過多と道具屋 〜「私、詠唱が使えません!」「こちらの魔術道具がおすすめデス」「二人で儲けをざっくざく!!」〜』(通称魔力過多と道具屋/魔力過多)の連載開始2周年を記念して、主役級のエスターとアレンにインタビュー形式で色々喋ってもらいます。

ほんとうはお題を募集できればよかったのですが……もともとは別のネタを記事にする予定だったので下準備の時間が取れませんでした() そういうこともあるよね!

そんなのはさておき、さっそくいってみましょう↓



――それではまず、簡単な自己紹介をお願いします。

エスター(エ):えっと……ケミスの町から来たエスターです。19歳になってもまだ詠唱魔法が使えなくて、治療のためにアレンさんと一緒に王都へ向かっています。

アレン(ア):グランの町出身のアレンですゥ。もう23歳になってしまいましたァ……。魔術道具商と冒険者の両立で日々楽しくやっておりますゥ。

――ありがとうございます。では、おふたりのなれそめは?

エ:えっ、なれそめ!?

ア:どどどどどうしてなれそめってことにィ!?

エ:……それはさておき、出会ったきっかけはアレンさんがケミスの町で露店を開いていて、そこに私が通りかかった感じです。

ア:なんやかんやあって大事故でしたがァ、ちょっとわくわくもしましたネェ。あんな量の魔力の大暴走はそうそうお目にかかれませんからァ。

エ:あれだけの慰謝料とられて宿なしになってわくわく……? アレンさんって実はM?

ア:変態的オタクである自覚はありますが変態ではありませんヨォ!?

――えっと、じゃあ言葉を直して。コンビを組んだきっかけは?

ア:エスター専用に魔術道具を作るのって難しくて楽しいんですヨォ。その魅力にハマりましてェ、私からお誘いしましたァ。

エ:実際私も「魔術道具をたくさん作ってもらえたらたくさん魔法使えるのになー」って思ってたので、正直たまたま言い出しっぺがアレンさんだっただけですね。

――ほうほう。双方お得な話だったわけですね。

エ:私の方がお得すぎる気もしますけど……。でもこのあいだこっそりアレンさんの口座残高聞いたらすごい額貯まってて、やっぱり職業掛け持ちはすごいですね。

ア:お恥ずかしいィ……。もちろんそのぶん忙しいですがァ、充実していますヨォ。

――アレンさんは魔術道具作り、エスターさんが魔術道具を使用、という分担だそうですが、アレンさんも現場におもむくことが多いとか。

ア:試運転で見つからない不具合があったりしますしィ、なにより我々は正式にコンビを組んでいるのですからァ、別行動はおかしいですよネェ?

エ:アレンさん、そういうところ律儀だよね。

ア:当然だと思ったことをしているまでですヨォ。

エ:それを律儀って言うんだなー。

――仲良しのおふたりですが、最近エスターさんはアレンさんとの関係で悩みごとがあるとか。

エ:あー……。それはそのー、はい。

ア:……詠唱魔法が使えるようになったらの話ですネェ?

エ:うん。私は詠唱魔法も使いたいし、でもアレンさんともコンビ解消したくないし、なんだか頭がぐるぐるしてます。アレンさんはドライな反応しかくれませんでしたけど!

ア:なんでそこで拗ねるんですかァ……。私も普通の人と比べて詠唱魔法の発動可能回数が少ない人間ですからァ、詠唱魔法のありがたさはよくわかっているつもりですヨォ?

エ:そうだけどー!

――まあまあ、喧嘩なさらず。ところでこちらの世界には魔法がないので、そのへんをくわしく教えていただけたりしませんか?

エ:体の中にある魔力を声でいろんなものに変換するのが詠唱魔法です。魔力の量はもちろん、呪文の内容と、発声方法と、発音が強さの鍵です。だからなのか、魔法士の人ってめちゃくちゃ滑舌いいんですよね。旅芸人もびっくりですよ。

ア:私の作っている魔術道具はァ、……体の中にある魔力を動作によって様々なものに変換する道具、というところですゥ。コツは道具によって様々ですネェ。その点エスターは器用なので助かっていますゥ。

エ:アレンさんなんで今一瞬詰まったの? いつもの早口オタクトークは?

ア:いえェ……。魔法のない世界の方に説明するにはどうしたらいいか、と少し悩んだだけですヨォ。(『魔力を込める』と言ってもきっと通じないでしょうからネェ)

――なんとなくわかりました、ありがとうございます。おふたりはこれからも王都へ向けて旅をされていくそうですが、最後に旅の意気込みを聞かせてください。

ア:王都付近は魔物が強いと聞きますのでェ、今ある魔術道具に強化の改良を加えたりィ、新しい魔術道具も作っていきたいですネェ。「アレ」が役に立たないことを祈るばかりですゥ。

エ:「アレ」……?

ア:エスターの番ですヨォ?

エ:え、あ、うん。私はいろいろ不安なこととか多いけど、とにかく王都に着いてみないと話にならないので、これからも自慢の大きな魔力とアレンさんの魔術道具で旅を順調に進めていけたらなって思います。

――頑張ってくださいね。

エ&ア:ありがとうございます!



……いかがだったでしょうか。ちょっと急ごしらえ感が否めませんが() お楽しみいただけていたら幸いです。

まだまだ続く「魔力過多と道具屋」、これからも応援よろしくお願いいたします。

それではまた、次の投稿でお会いしましょう。

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