シトラス 2023/12/18 08:22

長編短編問題・2023

この記事は、ツクール界隈で毎年行われている
アドベントカレンダーの記事です。
若干の重複はあれど、全日程が埋まりました。
皆様、ありがとうございます。

ゲーム制作クラスタでは、定期的に

「初めて挑戦する作品は長編と短編。
どちらがいいか」

という話題が持ち上がります。
私は「短編から始めるべきだ」という派閥で
理由の9割は以下のサイトを根拠としています。

絵師ノート・漫画を完成できないと起こる
4つの弊害と完成させる秘訣7つ

これは漫画の書き方についてのコラムです。
しかし小説・作曲・そしてゲーム制作など
創作関連においては全てのジャンルで共通する
要素があると考えています。
そして今年は、さまざまな知見を得たことで
この考えがより強化されました。
当記事ではそれを紹介したいと思います。

1.作品の感想に対する耐性をつけられる

あなたが思い浮かべる作品は、長年アイディアを
温めてきた世界一素晴らしいものであると
自負しているでしょう。
しかし、どうしてもあなたの作品が肌に合わず
辛辣な感想を受けてしまい、傷つく可能性は
否定できません。
対策として作品のクオリティを上げるのは妥当ですが
もう1つの手段に「感想への耐性を身につける」
というのがあります。
つまり、作品に来る感想はこういうものだと
あらかじめ慣れておくことです。そうすれば
たとえ否定的な感想を受けても
「こんなものか、次がんばろう」と早く立ち直り
やすくなります。
そのためにも、いったん軽めの作品を出して
感想をもらうことで慣れておくのです。

2.本当に作りたい作品を完成させる、近道かもしれない

長編派の中には「本当に自分が作りたい作品で
なければ意味がない」なんて人もいます。
単純に否定しませんが、それを拗らせたことで
10年間アイディアを練り続けて発表できない
ケースも存在します。
そしてそういう作品は、悪く言えばアイディアが
古すぎて時代遅れだと言われるかもしれません。
ギャグマンガ日和においても、編集者が長年
アイディアを温め続けた漫画家に「死んだ卵を
温め続けてたようなもんですね」と辛辣な言葉を
吐くシーンがあります。
タイトル通りギャグとして扱われていますが
この言葉が深く刺さった創作者もたくさん
いるそうです。
単純に流行を逃すのはもちろんですが、現代を
舞台にした作品であれば技術の日進月歩や
社会の変革、そして戦争や災害といった
現実の大きな変化が物語を上回ることも
珍しいことではありません。

これを防ぐ、またはダメージを和らげるためには
いったん短編を出すことによってゲーム制作とは
いかなるものかを学び、それにより作品の
制作速度が上昇して10年間も悩む必要はなく
5年くらいで完成するような作品になるかも
しれません。

以上が、私の持つ
「初めての作品は短編にすることを推奨します」の
根拠です。
もちろんさまざまな考えがあるでしょうが
何かの参考になればと思います。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

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