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個人開発の記事 (32)

いらにか 2023/03/11 21:32

【学びの咀嚼】にかちゃんのAIイラストをTweetするBot 他

どうも、いらにかです。

前回に引き続き、今回も「学びの咀嚼」です。
道徳的な観点抜きで純粋に学びを咀嚼するので、非道徳な文章で執筆する可能性があります。
なので、記事の一部は有料公開になります。

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いらにか 2023/01/10 18:30

【学びの咀嚼】語順による意識のターゲットスコープ 他

どうも、いらにかです。
1月9日に誕生日を迎えて、おじいちゃんにまた一歩近づきました(遠いけど)

さて。
今回から始まる「学びの咀嚼」は、摂取した学びを自己解釈を含めて整理した雑記です。
たぶん月次でまとめます。

道徳的な観点抜きで純粋に学びを咀嚼するので、非道徳な文章で執筆する可能性があります。
なので、記事の一部は有料公開になります。

■もくじ
語順による意識のターゲットスコープ
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いらにか 2022/10/26 13:51

【近況報告】「脚本から始める創作設計入門(仮)」という本を書いてます

どうも、いらにかです。

今回は執筆中の本の話をしようと思います。

事の発端はこのツイートに添付してある、「はじめに」を書いてしまったせいです。
最初はこんな本あったら面白そうだなくらいのノリでしたが、書き始めたらなんか本格的になってきたので本当に書いてみることにしました。
※コミケは嘘ですが、執筆しているのは本当になりました。

https://twitter.com/happy_packet/status/1584477667725701121?s=20&t=2ux4vzE_rgQMt8erpTItaQ

執筆に至った経緯を雑にまとめてしまえば

  • 実は脚本の利便性と創作設計ノウハウを皆が知らないのでは?
  • そんな状況でMeSをプロモーションしても響かないのでは?
  • ネームやラフ絵や脚本は、品質管理の設計図であることをわからせよう!
    • 品質管理のノウハウを身につければ創作体験は向上できる!
    • ついでに物語構造とかシナリオ創作のノウハウも教えちゃえ!
  • そして品質管理で脚本が便利なことを理解してもらおう!
  • というわけで、本を書こう!
  • 最終的に私がつくった台本テンプレの一部をMeSと親和性良くして、MeSを広めたろ…グフフ…(隠された事実!)

ということです。

ちなみに、現時点ではこんな感じです(一部をチラ見せ)。
※内容は変わるかもしれないので、詳しく読まなくていいです。

あくまで目次も内容も確定したトピックではありません。
レイアウトや見やすさ等はまだ整えていませんが、創作設計において最低限書きたかったことはとりあえず書き出した気がします。
ページによっては文章を詰め込みすぎた気もしますが、未来の私がいい感じに直すでしょう。頑張れ。
創作設計の章で残っている作業は、私が創作設計をする過程の思考をトレースした参考実例集「おいおい、設計の話があまり無いじゃないか!」の節で、不足している創作スタイルを吐き出すことと、全体の体裁を見やすく整えることです。
活用例の章は、創作別に最適化した台本レイアウト(台本構成)の解説が中心の話なので、ブラッシュアップしたレイアウトを用意すれば終わるでしょう。



ここで、ふと嫌なことが頭をよぎりました。

私が伝えたい事は概ね書いた気がしますが、読者が知りたかったことは十分にかけているのだろうか?
創作設計の章は8割くらい完成してるけど、そもそも読者がこの内容で満足してくれるのだろうか?


本書は脚本執筆の入門書ではなく、「設計図として脚本の使い方を考える入門書」という要素が一番強いです。ストーリーを面白くする手法等は、品質管理に関わってくるのでオマケとして書いていますが、一般的に脚本教室等で教えるような書き方についての指導内容はあまり書いていません。
というのも、「そういった基礎は他の本が扱ってるから、そっちを読めばいい」からです。今の時代ならネットにも転がっています。


何でもかんでも書いてしまうと、膨大になって書き終えることができませんし、本当に伝えたいテーマがブレるので、本書はなるべく「私が伝えたい内容」に絞って本の厚みが薄くなるように意識しながら書いています。
こうなってくると、本書の仮タイトル「脚本から始める創作設計入門」も誤解を招きそうなので変更したほうがいいような気もしてきます。
良い着地点がわからなくなってきました。





そこで、ひらめきました。




この問題の本質は「読者が知りたかったことが十分に書けているのか?」です。

つまり、読者の意見を取り入れてしまえば解決するのでは?




まずは本書を、当初の私が書きたいと思っていた内容でアルファ版として手頃な価格でリリースします。内容的には創作設計の章と活用例で台本レイアウト3つくらいかなと。

そのアルファ版を元に、読者の意見や要望をなるべく反映して、完成版としてフルプライス(価格未定)でリリースします。台本レイアウトも増やしたいですね。
この時、アルファ版を購入していた人は、完全版の価格からアルファ版の価格を引いた差分の値段で完全版を購入できるようにします。要は内容の差分にお金を払うスタイルです。
加えて、アルファ版からの更新差分だけを知ることができるよう、改版差分早見表(差分だけ抜き出したもの)も提供します。こうすれば、完全版への知識アップデートは改版差分早見表を読むだけで終わります。めっちゃ楽!!

まとめると

アルファ版:いらにかが伝えたかった内容。早くお届けできる。
  完全版:読者が知りたかったことをできる限り反映した内容。満足度高そう。
      アルファ版の購入者は内容の差分に支払うスタイルであまり損しない。

と言った感じです。

私としては「基礎は他の本を参照するから、いらにかの視点から、もっと研究的かつ実用的なノウハウに注力して書いてくれ」みたいな読者をメインターゲットにしているので、そういう読者に早く届けるためにも、このアルファ版が最適解かなと思いました。
ぶっちゃけ、アルファ版で読者が満足してくれるなら完成版を作る必要もないので。

というわけで、色々忙しいですが、年内を目標にアルファ版リリースを目指します。
マジで冬コミの時期に間に合うかもしれない……(リアルコミケには出れないですが)

もし本の内容に興味がある人は、この記事にいいね!とCi-enのフォロー、Twitterのフォローをよろしくお願いします!!(ユーチューバーみたいな締め方だ)
もし先に内容への意見やリクエストがあればコメント下さい!

それでは、続報をお待ち下さい。
無事脱稿できるように祈っててね。

(๑•̀ㅂ•́)و

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いらにか 2022/08/31 22:44

【近況報告】MeSの進捗【Ver0.3開発中】

どうも、いらにかです。

夏もそろそろ佳境ですね。

https://twitter.com/ira2ca/status/1562328627584593920?s=20&t=VUfhWtuojqp8dNnp3qF9yQ


さて、今日は以前から作っているシナリオ軽量記述言語『MeS』の進捗報告を兼ねて、MeSのアレコレを雑多に書こうかなと思ってこの記事を書き始めました。


MeSって何なのって人は過去記事を先に読むことをオススメします。


■過去記事
【近況報告】シナリオ軽量記述言語のMeSを作っています

■MeSのプロジェクトページ
https://github.com/iranika/MeS

■MeSの仕様とかまとめているドキュメント
https://docs.google.com/document/d/12EHzhasXu9RgVpwRYsbSNeKxrcPz_hFJHPN8WPXpfKo/edit?usp=sharing


MeSの進捗(Ver0.3)

MeSは現在Ver0.3のリリースに向けて作業中です。
MeSは現状、『言語仕様』『パーサー実装』『エコシステム』の3セクションにまたがってそれぞれ開発が進められています。


『言語仕様』はver0.3の仕様が策定されました。
https://docs.google.com/document/d/12EHzhasXu9RgVpwRYsbSNeKxrcPz_hFJHPN8WPXpfKo/edit?usp=sharing


ver0.3では新たなデコレーターとして『字幕用タイミング情報』が追加されました。
これは、将来的にVTTなどの字幕ファイルをMeSから生成することを主な目的としています。


『パーサー実装』は言語仕様ver0.3を元に現在開発を進めている段階です。
主要な機能はほぼ実装済みで、あとはVTT形式のテキスト出力などの実装が残っているくらいです。


そして、Ver0.3リリースの最後の壁が『エコシステム』です。
このエコシステムにはMeS EditorMeS CLIが含まれます。


一般のユーザーはエコシステムを通じてMeSの恩恵を受けることが大半です。
言語仕様とパーサーが機能豊富になっても、MeS Editorがその機能をユーザに提供しなければ恩恵が受けられません。


しかし、MeS Editorをリッチに作り込むことにはリスクがあります。
というのも、常日頃からシナリオを書いている人は「好みのテキストエディタ」が既にあるはずです。
MeSは将来的にVisual Studio CodeとGoogle docsを推奨エディタに位置付けて、その他のエディタでも恩恵が受けられる環境整備をする予定があります。


MeS Editorは元々「MeS記法を試し書きする遊び場」として開発しているので、MeS Editorで本格的に0からシナリオを書く体験は今のところ注力していません。
仮にMeS Editorをリッチに作り込んでも「あのエディタならこれができるんだけど…」といった不満が必ず出始めます。


私がまさしくそうだったので。


そのため、MeS Editorはメインテキストエディタではなく、サブテキストエディタもしくはMeS用の便利な変換ツールアプリとして発展することを目標にしています。


MeS EditorはパーサーがVTT出力できるようになれば、既存の機能を整理してアップデートする予定です。


そもそも、キャラ毎のセリフ文字数集計とかできるのにユーザに機能提供してなかったりするので


ver0.3がリリースされる頃には、Meditorの機能は整理されて少し使いやすくなっていると思います。たぶん。

今のMeSが抱えている課題

そもそも、エコシステムの開発が少し遅れているのは理由があります。
というのは、MeS Watcherというデスクトップアプリの検証開発も同時にしているからです。


もともとエコシステムはWebアプリ(MeS Editor)、コマンドラインツール(MeS CLI)、デスクトップアプリ(MeS Viewer→MeS Watcherに変更)の3つを試作としてつくる計画がありました。


Webアプリは、インストールしなくてもユーザーがさくっと使い始められるので、MeSの入門とカジュアルな利用として。
コマンドラインツールは、MeSが解析したデータをより柔軟に加工したりするための上級者向けとして。


優先度が高かったこの2つは真っ先に開発されました。





で、このMeS Watcherってなんなのか。


簡単にいえば、メモ帳(または他のエディタ)で編集しているテキストファイルが保存されるたびにMeS Watcherアプリの台本ビューが自動で更新されていくやつです。
※台本ビューはMeS Editorに表示される台本っぽいアレです。


Webアプリ開発では、ファイルが変更されるとすぐにそれを反映する『ホットリロード』と呼ばれる機能があったります。
MeS Watcherはテキストファイルを指定すると、ホットリロードによってテキストファイルが更新されたときに自動で再度読み込みます。


これにより、我々はエディタ選択の自由を獲得する機会が手に入るのです!

この課題がようやくクリアできそうなフェーズに入ってきました。長かったぜ。
ただRustで書かれたMeSパーサーの性能を十分に発揮するためにMeS Watcherの開発はTauriというRust製の新しいフレームワークを採用しています。
英語しかないドキュメントを読みながら開発してるので苦しみまくっている……


でもTauriのアーキテクチャはすごく賢いというか、触っていて楽しいです。
この力を習得したとき、また新たなフォースの力に目覚めそうです。


雑記:MeSのハックしやすさ

話が変わって、「MeSってハックしやすいよなぁ」とふと思った雑記です。
MeSはフォーマット(記述形式)の強制力が弱いことが特徴の一つでもあります。

MeSには構文エラーがあまり存在しません。
以下のMeSを例にしてみましょう。



橘は勢いよく立ち上がると机を叩いた

橘「いい加減にしてください!いま優先すべきなのは議論よりも救命指示と統制でしょう!」

周囲は静まり返る

橘「石井さんは消防に連絡してミブチ周辺の被害状況を確認してもらって!課長は地図とってきてホワイトボードに被害マップつくる準備!」

村長「ちょっとーー」

橘「村長は災害対策本部の設置にむけて県と協議!被害状況は村でも収集中って伝えて、今後の体制の話し合いをしてください!」

橘「手が空いてる人は災害時避難先の手伝いに回りつつ被害情報の聞き込み!」

橘が手をたたくと全員動き出した


これは一般的なト書きとセリフのシナリオですが、MeSはこれらのpieceを下記のデータとして解析します。
※一部のデータは...として省略しています


[
    {
        "dialogue": "橘は勢いよく立ち上がると机を叩いた",
        "charactor": "",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "いい加減にしてください!いま優先すべきなのは議論よりも救命指示と統制でしょう!",
        "charactor": "橘",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "周囲は静まり返る",
        "charactor": "",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "石井さんは消防に連絡してミブチ周辺の被害状況を確認してもらって!課長は地図とってきてホワイトボードに被害マップつくる準備!",
        "charactor": "橘",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "ちょっとーー",
        "charactor": "村長",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "村長は災害対策本部の設置にむけて県と協議!被害状況は村でも収集中って伝えて、今後の体制の話し合いをしてください!",
        "charactor": "橘",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "手が空いてる人は災害時避難先の手伝いに回りつつ被害情報の聞き込み!",
        "charactor": "橘",
        ...
    },
    {
        "dialogue": "橘が手をたたくと全員動き出した",
        "charactor": "",
        ...
    }
]

上記の例では、ト書きの部分にはキャラクター情報が付与されていないので""(空白)になっています。

台本ビューでみるとこんな感じ。

これを利用して「キャラクター情報が空白なら、セリフ情報(dialogue)をコメント(comment)に移動させる処理」を行えば、一般的なト書き記法をパースして得られた出力を模範的なMedo形式に修正することが可能です。

逆にエディタや台本ビューを「キャラクター情報が空白なら、ト書きとして扱う」みたいな仕様にしてもいいと思います。
(だって、キャラクターが空白なら他の意味と捉えてもいいでしょ…的な発想)

他にも登場キャラクターがそもそも一人なら「キャラクター情報が空白なら、〇〇に置き換える」みたいにデフォルトキャラクター設定とかも便利です。
(これは今後のMeSパーサーの設定仕様に組み込まれる予定があります)


MeSは「簡素な記述」と「詳細な記述」のどちらもサポートするために、「記述に必須な情報」というものが極端に言えば存在しません。
ある手段を用いればセリフを空白にすることも可能です。

基本的な利用方法がありながら、ハックしやすいところが個人的にMeSのいいところだと思っています。

雑記:MeSから派生して字幕プレイヤーの開発

MeSのVer0.3が字幕サポートを目標にした理由の一つに字幕プレイヤー(Webアプリ)の開発案があります。
(MeSエディタの整理も終わってないのに次々と新しいアイデアに手を出していることは正直褒められたものではないですが)

話が少し逸れますが、私は著作権法や海外の違法アップロードサイトの仕組みとDMCA関連に少しだけ詳しいので相談を稀にもらうのですが、違法アップロードサイトの中には閲覧アプリとして機能が優秀なやつも存在したりします。

特に字幕です。

違法アップロードサイトは法的に許されない存在ですが、一部のユーザーが違法サイト利用に依存する理由のひとつに「正規では得られない機能的メリット」があると考えています。中でも字幕は海外ユーザーにとって結構な依存理由だと思います。
※もちろん、違法サイトの利用を擁護する意図はありません。

「違法サイトをなぜ使ってしまうのか」という心理を紐解き、ユーザを違法サイトから引き離して更生する環境づくりや、そこから得られる予防策を考えることも違法サイト撲滅のひとつだと個人的には考えています。
(倫理観が少しずれている自覚があるので、この発想は避難されるかもしれませんが)違法サイトのユーザーの中には「将来正規顧客になる人」がいるかもしれないので、いかに違法サイトから利益を回収できるかみたいな発想やアイデアも必要なのかなと考えていたりします。


話がだいぶ逸れましたが、そんな事を考えていたときにふと思いました。

**『DLsitePlayってVTTとか字幕ファイルのサポートしてくれないのかな』

まぁVTTファイルのサポートが面倒なのはわかりますが、音声サークルにとっても字幕ファイルをサポートできるようになれば海外の消費者層の獲得も狙えるのでメリットは十分にあると思います。

まぁ、それをDLsite側がやるのは微妙な気がするので「どうにかして音声ファイルと一緒に字幕プレイヤーを同梱できないか」みたいなことを考えていたりします。

DLsitePlayはコンテンツにHTMLをサポートしているので、SPAとして作ればDLsitePlayからも字幕プレイヤーを開いて使うことができる気がします。
(音声の再生はDLsitePlayではなく、独自のプレイヤーになるからDLsitePlayのマイリスとかは使えないし、連続再生とかの機能を独自プレイヤーに組み込む必要はありそうだし、そのあたりのコストが開発者の頭を悩ませているぐるぐる)

まあ、字幕プレイヤーの詳細はともかく、字幕プレイヤー同梱の作品を作る側としては

  • 字幕ファイルの作成
  • 音声ファイルとの同梱

が簡単かつシンプルにできるようになれば、この字幕プレイヤーアプリは重宝するんじゃないかなと。

DLsiteは一部作品で中国語字幕版とかを売ってたりするけど、あれ別作品として登録されているから販売数とかが合算されない(つまり販売数ランキングで上に行きにくくなる)

単一作品で多言語サポートできるのは、メリットあるんじゃないかな。たぶん。
(最悪な発想だけど、違法サイトから自作品の字幕をパクってくるの面白そう……日本の著作権法では翻訳権は原著作者にあるし、二次的著作物の利用について原著作者は同等の権利を有するし、そもそも許諾してないから共有著作物に当てはまるかグレーだから翻訳者に共同著作の権利があるか謎だけど、もし差止請求しようとするとその根拠が著作権法になるはずだし、無難なのは翻訳権の許諾に関する事後契約みたいな示談になりそう……)

字幕プレイヤーを利用する側は、まぁDLsitePlayと同等くらいかちょい低いくらいの機能があればいいと思う。

まぁ、この字幕プレイヤーで売上がどれくらい伸ばせるかの指標がないと、使ってくれそうにないけど。

まぁ、そのうち出来てるといいな…。


終わりに

現状ではMeSに興味を持ってくれている方も、わざわざMeSで記述することの恩恵をあまり感じていないと思います。
それもそのはずで、まだMeSによる執筆ワークフローのようなモデルを紹介していないからです。
(これはVer0.5以降に紹介する予定です)
(年内を目標にしているVer0.5リリース後に本格的なプロモーションを始めようと考えています)


記述する観点で言えば、MeSは複数人がシナリオに関わるときのほうがより効果を発揮すると思っています。
例えばGoogle docs等でシナリオを共同編集しながら、セリフの演技に対して脚本家と音響監督と声優が意思疎通をしつつ、セリフに注釈的音響コメントを記入することができます。
もしくは声優が演技の疑問点を音響コメントとして付与し、それを音響監督にチェックしてもらって疑問を解消することにも役立ちます。
(セリフや作品に対する疑問点などを関係者一同が共有と振り返りができることは大きなメリットです)


他にもいろんな活用場面があるかもしれません。


「MeSをどのように活用してワークフローに取り込むのか」


この利用モデルのノウハウを蓄積して広めることがVer0.5以降の課題の一つになっています。
(現状ではその領域に達していないので、あえて利用促進の広報をあまりしていません)


また、現状の執筆体験で不満がなければ、わざわざMeSを使う理由もありません。


MeSが目指すゴールの一つに「絵コンテレベルの脚本」があります。
脚本はアクター(演者)だけが読むものではなく、演出家や音響監督など多くの人が触れるものです。


「このシーンはどういう感情を表現するべきなのか」


それを脚本家だけでなく作品に関わる多くの人が意思疎通(共有と議論)できることがMeSが目指している「絵コンテレベルの脚本」に必須だと考えています。


少し話がそれますが、ハリウッドではシナリオデベロッパーという職業があり、シナリオライターが執筆したものを実際のメディア(映画やCM等)作品に起こす上でメディア特性を加味して更に良くなるよう開発していくことがあります。


セリフだけ書かれた音声作品のシナリオを、加筆修正してメディア特性を意識したシナリオに仕上げるシナリオデベロッパーが居てもいいかもしれません。
または、物語構造やドラマ演出などに詳しい演出家がシナリオをさらに脚色していくのも面白いと思います。


MeSは脚本を書くシナリオライターの執筆体験を向上することも目標としていますが、脚本の執筆に多くの人が関わることができる環境作りも目標の一つです。


そして、より良い作品を生み出す環境づくりの一助になれたらと思っています。


雑記:それはそれとして

本音を言えば、MeSを足がかりに物語構造重視を強固にしたい野望もあります(ミジンコサイズの野望です)。

もうこれは完全に私的なイデオロギー主張になりますが、2022年8月現在の音声作品にいおいてシチュエーションボイスに該当するものがトレンドを占めている印象があります。

誤解を畏れずに過激な発言をすれば、シチュエーションボイスの多くは「美味しいシーンだけ摂取する行為」です。

いちごのショートケーキでいちごor生クリームだけ食べる行為なんです。

エロ漫画で導入を省いて、すぐに挿入シーンに突入するようなモノなんです。

(ちなみに、私はシチュエーションボイスが嫌いとか悪いと一言も言っていませんが一部の読者がそう受け取れてしまう日本語って面白いよね……)

私の言う物語構造重視とは、このような会話の配置から読者が体験したり勝手に推測したりする感情もうまく使って「読者にどんな思想と感情を届けるのか」も含まれます。
叙述トリックと似ていますが、少し違う概念です。

これらを巧みに使って構造美が感じられる作品が増えてほしい……。
特に催○音声とか……。
(別に少ないわけじゃないのに、こう書くと現状が少ないみたいに捉えられるのも日本語面白いよね……)

物語構造の重視にはイベント展開や会話の配置を含めて緻密な設計が必要になったりします。
将来的にMeSの周辺ツールとして、機能的イベント配置から物語構造テンプレートを出力するメタシナリオ構築支援ツールみたいなものも作りたいとか、色々と妄想しています。

妄想するだけならかかるコスト低いし、機能スコープを大きくしても怒られないので……。
詳細設計と実装が一番コストかかる……。

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いらにか 2022/06/26 19:43

【近況報告】シナリオ軽量記述言語のMeSを作っています

どうも、いらにかです。
今日は現在取り組んでいるMeプロジェクトとシナリオ軽量記述言語『MeS』についての記事です。


Meとは、MeSとは、何なのか。
どんなことを考えているのか。
ざっくりとお話しようと思います。

Meプロジェクトって何なの?

Meプロジェクトは「シナリオ(脚本)の価値と可能性を高める」ことを目的とした実験プロジェクトです。シナリオと台本に関して漠然と感じていた要求と課題を解決するために始まりました。


■要求とか(一部抜粋)

  • シナリオのキャラクター毎にセリフの文字数を集計したい
    • 集計のためにト書きを一時的に削除したりめんどくさい……
    • シナリオをパースして扱いやすいデータにしてくれたら楽なのに……
  • シナリオテキストに組版のスタイルを適用して台本PDFを生成したい
    • 台本用に整形するのめんどくさい……
    • 書くためのシナリオ、読むための台本として区分したらいいじゃん(名案)
  • シナリオテキストをそのままゲームに流用したい
    • ゲーム用のスクリプトにテキストを書き直すのはめんどくさい……
    • 音声作品のセリフをひたすらタイピングするゲーム作りたいんじゃ……
  • etc...

■課題(一部抜粋)

  • シナリオの記述形式は統一されておらず、曖昧で構文解析がしにくい
    • 文字列がセリフなのかト書きなのか判別する基準が曖昧
    • でも人間は何となくわかる……
  • シナリオ(台本)は字コンテとして情報表現が不足している
    • 基本、ト書きにはアクターへの指示、音響への指示等が一緒にまとめられている
    • それが誰への指示なのか、文脈で捉えるしか無い……
  • ノベルゲーム等のスクリプト仕様はプログラム寄りの記述が多い
    • 一次アウトプットとしてシナリオを考えながら直接書くのは少し大変

これらを考慮して、シナリオ記述(特に音声作品の製作向け)の体験と環境を向上させるために試行錯誤しているのがMeプロジェクトです。


現在、Meプロジェクトには以下のミッションがあります。


  • シナリオライターが記述しやすい軽量記述言語の策定(MeS)
  • アプリケーションが利用しやすい共通データ構造の策定(MeDo)
  • MeSをパース(構文解析)してMeDoに変換するライブラリとコンパイラ(Mimey)
  • MeDoから台本を生成するビュアーソフト(Viewer)


MeプロジェクトではMeS構想として

「記述言語」
「データ構造」
「エコシステム」

に領域を分け、役割と責務を分割することで変更の柔軟性を高めています。
※この辺りの構想は語りだすと止まらなくなるので割愛します。


このMeS構想において非常に重要なのがデータ構造です。
シナリオをアプリケーションが利用しやすいデータ構造に変換できれば、シナリオがもっと便利になると思います。以下に例をあげます。


 *シナリオ中のセリフ文字数をキャラクター毎に集計
 *オリジナルの組版を適用した台本の生成
 *ノベルゲームのスクリプトへ変換
 *タイピングゲームのテキストとして利用
 *etc…。


共通のデータ構造があれば、アプリケーションの開発者はデータ加工に注力できるので開発がしやすくなります。もしかしたら、欲しい機能をあなたが自作するかもしれません。


そのためには、

「データに変換できる軽量記述言語」
「共通データ構造」

が非常に重要な存在になります。


MeS構想ではシナリオライターとシナリオに関わる人たちが、より快適に過ごしやすいアクアリウムになることを目指しています。


MeSって何なの?

MeSはシナリオに意味を付加するための軽量記述言語です。
MeSはシナリオを字コンテとしても活用できるようにすることを目標にしています。
また、コシステムのパーサーによって、MeDo形式のデータに変換できるよう設計されています。


MeSの特徴は何と言っても、台詞をデコレーションするようにト書きを付与できる記述方式にあります。


@にか(@はキャラ名を指す)
#場所は駅前(#はト書きとコメント)
$駅前の雑踏の音($は音響指示)
!正面(!はサウンドポジションを指す)
あ、キタキタ。女の子二人を待たせるなんて、失礼だぞ。
 
@こいと
!正面
そういうニカちゃんも、ついさっき来たばかりじゃないですか。
#少しだけ呆れた感じ(デコレーターは後置もOK)

こういう時は待たせた弱みに漬け込んで、ランチを奢らせるのがだな…
#(TBD)名前の指定がない場合は設定した初期値が自動で付与される

こいと「前回もそうやって奢らせてたじゃないですか。今日はだめです」
#名前「せりふ」の形式も使える(糖衣構文)
 
@こいと
それにしても久しぶりですね。この三人で会うのは何年ぶりでしたっけ?
確か、最後に会ったのは富山に海鮮丼食べに行ったときだから、二年ぶり?
#空白行で分割されるので、空白行を入れなければ改行もOK
 

この記述仕様はとても慎重に検討して策定してきました。
(現在の簡略なデコレーション形式に落ち着くまで大変でした……)

MeSのデコレーターによる記法は従来のシナリオ記述から少しかけ離れているため、読みにくいと感じる人が居るかもしれません。その問題についてMeSでは設計指針で対処しています。


MeSの設計指針の一つに、書くための「原稿(MeS)」、読むための「台本(Viewer)」という役割分担(責任分離)があります。
MeSでは、原稿と台本の変換をエコシステム(外部ツール)に委ねることで、可読性における問題は「台本の問題」として原稿であるMeSからは分離しています。


書きやすさと読みやすさの相互交換をエコシステム(ツール)が取り持つことで、「書きやすい原稿」「読みやすい台本」の両立を可能にする仕組みです。
※要は「読みやすくしたかったら、台本生成のツールでよしなにやってね」ということ。


MeSはシナリオライターが「本当にほしかった軽量マークアップ言語」を目指しているので、書きやすさを何よりも重視しています。


■書きやすさを重視した設計の一例

  • キー入力がなるべく少なくなるように意識されている(ARROWキー含めて)。
  • デコレーターは省略してもいいので、セリフだけ記述しても良い
    • 先に会話をバーっと書いてから、ト書きを後から挿入していく書き方もできる
    • 音響コメントは音響担当が後から追加したり、分担もしやすい
  • デコレーターの記号は入力しやすく、ある程度は意味がわかりやすいものを採用した
    • @はTwitterのメンションで名前に使われていて、Shiftキー無しで入力できるので、頻繁に使われる名前デコレーターに採用した
    • $はSに似てるのでサウンドを表していて、etc...
  • デコレーターをセリフの後ろに後置できる
    • 人によって思考順序が違うケースを想定
    • セリフ→動作、動作→セリフと異なるケースでも流れるように書きやすい
  • 糖衣構文で一般的な記述形式をサポート
    • MeSの書き方が合理的でも、書き慣れた記述形式を手放したくないよね
  • MeSはあくまでテキスト情報であること
    • 専用エディタに縛られないことで使い慣れたエディタが使える
    • Googleドキュメント/VSCodeのLiveShare等を使えば複数人同時に編集ができる

MeSはまだまだ発展途上にあるので、これから新しい仕様が組み込まれていきます。

「めっちゃ洗練された素晴らしい記述体験が提供できそう!!」

と個人的にワクワクしていますが、MeSを記述しながら横で台本のプレビューができるような仕組みを提供するまでは、皆さんに実感してもらいにくいと思うので、まだまだ先は長そうです。
※とは言え、実現方法のアイデアはもう思いついていて試作中なので後は試行錯誤あるのみって感じです。

仕様書

MeSの仕様等については以下で公開されています。

https://github.com/iranika/MeS/wiki

現在、MeSは開発途中なので仕様変更が頻繁に発生するかもしれません。
ドキュメントのアップデートはちゃんとしていきたいです。

あとがき

こんな感じでMeプロジェクトとMeSプロジェクトについてお話してきました。
他にも「喘ぎ声テキストの生成」とか色々と計画がありますが、それはまた今度にします。
現在はMeSのver0.2の仕様策定が終わってパーサー(構文解析器)とビューアーの開発を進めています。

お試しで使ってもらえるのはまだ先になりそうですが、年内には公開できたらいいなと思っています。
雨想筍さんの期待に応えたい!!

https://twitter.com/4mo_F_take/status/1539964596655558656

あと、ご意見はいつでもお待ちしています!
TwitterでもCi-enへのコメントでも何でも構いませんが、匿名で投稿したい人にはいらにかのご意見BOXへどうぞ。
https://forms.gle/PNTj3Grc7d7eRA9z9
MeSの次のバージョンに仕様が反映されるかもしれません。


ちなみに……
Meプロジェクトの初期に実験を兼ねて作ったMEditorという試作エディタが公開されています。

https://mimica.iranika.info/#/meditor

これはMeS構想が生まれる前で、記法もMeSとは少し違いますが、原稿と台本の概念を体験してもらうにはちょうど良いかもしれません。


さくっとMeSを試してみたい人のために、今後MEditorのようなアプリを公開するのは良いかもしれないですね。
考えておきます。


以上、Meプロジェクトのご報告でした。


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