PCのメンテナンス
はじめ
パソコン。
遊び道具だったり、制作道具だったり、仕事道具だったり。
付き合い方は人それぞれなのだが、少なくとも安い物品ではなく、価格以上の価値が付き合って生まれるだろう。
――という格好付けた前口上はこの辺りで、なんか最近やたらPC壊れる人が周りに多く、普段どのぐらい整備しているのかなぁと思案しつつ、わたしが行っているPCのチェックや整備などを書いて行こうかなと。
わたしの環境
四年半前に買った20万ぐらいのパソコン。
3Dゲームはもちろん、動画制作などより高負荷な作業も耐えられるように、当時最上位から二回りほどランクを落としたパーツで組み上げ、都度パーツは交換しながら10年ぐらいはこれメインで最前線を立ってもらおうという目論見。
BTOで買い、ちょっと他よりは値が張るが、サポートの丁寧さや評判の良さ、パーツのカスタマイズ性から「Sycom」をチョイス。今振り返ってもいい買い物だったなと。
DドライブのHDDをSSDに交換したぐらいで、他はスペック的にも、調子的にも現状変える必要は無さそう。
CPUファンのみちょっと元気が無さそうなので、新しいのを注文しておこうかなと。それぐらい。
運用自体は何でもする。そしてPCに休みは無い。
ほぼ365日エアコンが稼働している中で動き続け、OS更新ぐらいでしかシャットダウンを行わない。
わたしが触っていない時に、特に何か処理しているわけでもないのだがまぁ電源落とすと色々と面倒な上、シャットダウンが電気代やPC寿命に対して一概に良いと言えないので、まぁ付き合っていて楽な方を選んでいる感じ。
PCハードの知識として、取り扱いが簡単なパーツ程度なら交換出来るけど、難しいパーツはまだわからないし、配線に関してもどれがどれとか断言は出来ない。
素人がPC掃除する時に困らない最低限度の知識を付けて、内部見てればわかる程度の、そんな感じ。
メンテナンス
・掃除をしよう
一番はこれ。
内部のホコリが排熱を悪くし、各パーツへ負担を掛けて破壊していくので、PCの性能や使用頻度にもよるが半年に一度程度は内部の掃除をする。
ただこの時油断すると、静電気や衝撃、各パーツへの負担が原因で、掃除したが為にPCが壊れた、ないし寿命が縮み兼ねない。
ちょっと調べたら出て来ることだし、そこまで難しいことは書かれていないので、その辺り勉強して整備しよう。
調べてもわからないとか、怖いから触りたくない?
気持ちはわかるけれど、ホコリがどこかのパーツを壊した時がPCの寿命です。覚悟しましょう。
ついでにPCのホコリが出火元にならないことを祈りましょう。
定期的に業者に頼むことも考えられるけれど、諸々リスクがあるし、出費もバカにならないので最低限これだけでも出来るようになれば、安定してPCの寿命が伸びるはず。
・グリスを塗り替える
わたしも知るのが遅れたんですが、これも大事です。
メインの処理をするCPUに、CPUのファンがついていて熱を逃がすんですが、CPUファンはCPUとくっついていて、その接着部分にグリスを塗り、これが乾くとCPUへの負荷が非常に上がり、不調や故障の原因になります。
数年に一度塗り替えれば十分です。どれだけ使おうと年一ぐらいで余裕かも。
・SSDを使う
厳密にはHDDを使わない、です。
HDDは故障要因が多く、寿命もSSDと比較すると短いです。
値段は張ってしまうものの、昔より大差ではなく、読み込み速度、寿命含めた耐久度、動作音の差を考えるとコスパは良いと言えるのではないでしょうか。
諸々DL販売が増えたり、無料のストレージサービスが多く、現状手元に不要なデータはクラウドに保存しやすい現代では、そこまでSSDの容量も要らないと思います。
ホコリが貯まってCPUが死ぬ、の次にHDDが死んでPCが使えなくなった……が個人的に多いパターンだと思っています。
他のパーツ全然生きてるのに、HDDのためだけにPC買い替え――というのは勿体無いなと。
ストレージに至っては付けるだけならドライバーすら要らないですしね(PC開けたり、固定するにはドライバーは必要)
・デスクトップPCを使う
……身も蓋も無くなって来た?
まぁそうね、この記事だいたいこんな感じです。
デスクトップPCはノートと比べて値段や大きさで比較されることが多いと思いますが、カスタマイズ性やメンテナンスのしやすさも段違いになります。
たとえばメモリ増設すると考えても「デスクトップだとドライバーで開けてぶっさす」で終わるんですが、ノートPCだとそもそも開けるのすら非常に難しく、パーツの交換が事実上出来ないケースも多いと思います。
本来デスクトップPCが大きなスペースやファンで熱やホコリを逃がしているのに対して、ノートPCがそれを行えないことを考えると、基礎耐久力の違いがよくわかるのではないでしょうか。
ホコリやグリスが問題で訪れる寿命に加えて、各パーツの寿命がPC全体の寿命に繋がっています。
余程の理由が無い限りデスクトップPCをおススメします。
・求める性能に対して値段は惜しまない
購入段階での心構えになりますが、同じBTOサービスでも配線が雑だとか、電源ユニットの質が悪い場所があったりします。BTOに関してはまとめサイトが出て来るのでその辺参照で。
値段ではなく評判で買った方が良いと思います……家電量販店? わけのわからない性能のPCが、わけのわからない値段で売られているよ……?
また負荷の高い処理をするのなら、余裕を持った処理を行えるスペックのPCを用意しないと、各所に負担が掛かって寿命が必要以上に減ったり、スペックがアンバランスな場合、劣っている箇所に負担が掛かりそこから壊れることも多いと思います。
・ソフトでパーツの調子を確認
ストレージの調子を確認するのなら「Cristal Disk Info」というソフトや、
他のパーツへの負荷や温度を確認するのなら「Speccy」というソフトもあります。全部フリーソフトです。
前述したストレージの問題に関してはこれらのソフトを見れば一瞬でわかります。
Windowsにある「イベントビューアー」なら、PCが起こしている不調の詳細を確認出来ます。
これらを使って何が原因か、あるいはどこが原因か普段から察知することが出来れば、急にPCが壊れて大変! という自体は早々無くなる……かも知れません。
・室内を整える
PCを扱う室内の環境を良くしましょう。
ホコリっぽいのならPCにもそれだけホコリが集まりますし、温度や湿度が高いとそれだけでPCは危険です。
わたしの家は基本に、ずっとエアコンが行き渡っています。
住居の問題もあるのですが、一番は家電や人間の体調を重視して。
実際周囲の知り合いと家電の状態を比較してみても、どうも安定して長期間動いているようです。
電気代に関しては病院の頻度が下がったり、家電のコスパ向上でなんとか反論出来ますが、環境問題に関しては何も言えねぇ……わたしはわたしの生活守るので精一杯だ……。
おわり
身内のPC探していたんですが、どこぞのコロちゃんのせいで、PCのパーツがどこでも品切れしています。
ここ二年ほどで出たCPUやグラボなどは、まるで処理するソフトの存在しないオーパーツと化しており、ただちょうどいいパーツが不足しているため、どのサイトもこのオーパーツどもを相応の値段で売っていて血の気が引きました。CPU、グラボが品薄なだけで、それらに似合わないほど低品質な電源ユニットが付いている場所もあったり――等々。
色んな作業や、色んなゲームプレイしたりするんですが、四年前に買ったわたしのPCが未だに全ソフト脳死で最高品質設定でプレイ出来るんですよ? 今のゲーミングPC何プレイする用なんだ……。
というわけでPCのメンテナンスに関して記事を書きました。
品薄な現状、用途に対してスペックの足りていないPC買うか、過剰に値段を出して過剰な性能のPC買うしか選択肢が無いので、自他共に手元のPCを丁寧に扱って欲しいなとあらためて。
……最近周囲でPC壊れた報告よく聞くんですが、結局どう対応したんでしょうか。
とても気になり――いや、やっぱ知りたくねえわ。