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2021年 09月の記事 (1)

広川なつき 2021/09/20 22:22

鑑賞記録 2020年12月-1

そういえば前回書いたことに記憶違いがあって、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』を観るために原作の漫画も読んだと書いたけど、順番が逆だった。映画を観る前に、たまたま原作の『鎌倉ものがたり』を読む機会があったんだよね。それで、これを実写映画化するのは難しくないか?と思ったことで興味を持って、映画版を観てみたという順番だった。
原作はどちらかというと日常物のコミカルな短編集という感じで、なかなか長編として構成するのは難しそう。それで実際、映画版を観てみると……原作と同じように、オムニバスの連続ドラマとかにするならもっとうまくまとまりそうだけど……というか、実際そういうテレビ番組の総集編を観ているような気分になった。エピソードひとつひとつは面白いんだけど、みたいな感じでした。

怪談本『「弩」怖い話2 ~Home Sweet Home~』

これは本当に怖いし名作。怪談集なんだけど、ほとんどが同じ人の体験した話で、本当に負の因縁が続くような嫌な話。話の空気感そのものが禍々しいような、怪談としてはすごい完成度と言ってしまっていいというか、、、
これだけ異様なことが続くと、いっそ次に何が起こるか気になってしまうし、だから怪談とか読んでるんだよね。

映画『フッテージ』

今月のホラー映画。すごく面白かった!
まずあらすじを読んだだけで嫌すぎる内容で面白そう。
あらすじから受けた印象は邪悪で呪われたような心霊的な話なのかと思いきや、実際に観てみると実はホラーというよりもどちらかというとミステリー的な要素の強いストーリーから始まって、最初はちょっと期待してたのと違うな、って思った。
でもこの、ミステリー要素を基点に進んでいくこと自体が面白いポイントで、主人公が事件を追っていくうちに、超常的な呪われた存在が関わっていることに気がつき始め、段々と禍々しいホラーになっていく。なんか、アメリカの怪談ってこんな感じなのかも、って思う部分があった。悲惨な事件に悪魔が関わっているのかも?という感覚そのものにリアルさというか、卑近さのようなものを感じたというか、、、
とにかく良いホラー映画。
まず何より、映像的な忌まわしさだけでも、本当に見てはいけないものを見るようなホラー的な味わいが心に来た。あとフッテージ(映像)が流れるシーンで、いちいち怖いBGMが流れるのがすごい好きで、実際に映像の核心部分が映される前から既にBGMだけで、絶対やばい!と思わされるのが嫌すぎて良い。
ストーリー的にちゃんと納得のいく悲劇だったのも良かった。

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