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オリジナル小説の記事 (43)

魚雷やさんごっこ 2023/10/06 00:07

メレンゲ、シロップ、そしてゼリー。またの名を、

「先日読んだマンガにあったのですが」
「ん?」
「焼いたマシュマロが美味である、とありましたが事実なのでしょうか」
「あー……まあ、たしかに美味しいかな」

 あたしはあんまり焼いたことないけど。そう言いながら優は、最後に焼いたのは、たしか小学校の林間学校だっただろうか、と思い出す。あのときだって、カレーを作ったときの余った火で焼いたはずだ。あれはおいしかった……ように思う。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/28 23:00

カフェがよく似合う人

 わたしの趣味は喫茶店やカフェを巡ることだ。SNSで噂のところだったり、街角に置かれているフリーペーパーを頼りに新規開拓をせっせと行うのが趣味だ。新しく気に入った店を見つけては、ちょうどいい大きさのノートに住所をメモしたり、ショップカードをもらってノートに貼り付けたりしている。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/26 09:47

それは昔も言われていたかもしれない

 トアは人気のある動画配信者だ。だからといって常に引きこもっているわけではないし、動画配信者同士の繋がり以外にも友人はいる。統一管理機関が人間として健全な精神性を持つために友人関係は必要である――そう規定されてから、人々には幼少期から友人となるべき人がふたり与えられていた。トアもその時の友人たちとは縁を切ることなく、長く今まで友人として接してきた。そのうちの一人は長く病魔に悩まされ、脳以外を機械化させて延命することになったりしたが、基本的にはどちらもいわゆるヒトの体をしている。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/25 13:15

ハロー、ネバーランド

 先日から、マクシミリアン=イルデブランドとヴォルフガング=ブラッドフォードの二人の家の近くに、風変わりな人物達が暮らし始めた。
 その人物達は、いつぞや異世界から訪れたカナとユウタのような、国境沿いに存在するサンハ=ユアニルの街どころか、サンク=キタテウェルトの首都であるアミダ・サミゼの街でも見ない格好をしているのを遠巻きに見たくらいだ。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/24 00:32

ファンタジスト・ロマネスク

 若い竜が新たに本を書き始めた。
 そう自宅までわざわざ足を運んでくれた壮年の竜――竜の壮年も若輩も老年も、ヨナグ族からすれば分からないのだが――から聞かされたマクシミリアンは、そうか、と頷いた。たしかに他の竜語(ドルンノード)の翻訳者よりは竜たちから人気のあるマクシミリアンだが、自分を翻訳者として選んでくれるとは限らないから、その報告に対しては興味の薄い、さっぱりとしたものだった。

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