こんにちは。
暇は無味無臭の劇薬の管理人、柊・オ・コジョです。
新作同人誌「明治・大正期の日本人が見たイギリス(仮題)」の作業が一区切りついたので記事を更新しています。
昨日の段階で同人誌の前半部分、「明治・大正期の日本人が見たイギリス」について20トピック分の整理が終わりました。
とはいっても推敲段階で実際に使うのはこのうち7~8割といった所だと思いますが、現時点ではこれで一区切りです。
今日から――より正確に言うとこの記事のアップを終えてから――する作業は同人誌の後半部分、「明治・大正期の日本人が見たイギリス人」の個所になります。こちらも20トピックで考えていますが、材料自体は前半部分より多いので実際どうなるかは神のみぞ知るといったところです。
前半部分と後半部分は具体的にどう違うのかについてですが、前半部分の「明治・大正期の日本人が見たイギリス」ではざっくりいうとイギリス人と一言も会話しなくても観察できることについて取り扱っています。
例えばイギリスの雰囲気、建築物や公共交通機関、商品や料理などです。これらはイギリス人と会話しなくても当時の日本人が観察できたことで、こういう基準で前半のトピックを集めました。
後半部分「明治・大正期の日本人が見たイギリス人」はそれと異なり、イギリス人と会話をしなければ詳しく知ることが困難なこと、という基準でトピックを集めています。これは「イギリス人の国民性」と言い換えることも可能で、後半部分ではほとんどイギリス人の国民性を扱うことになります。
このような性質上、前半部分は具体的なので大した手間ではないんですよね。例えばイギリスの建築物が古いというのは客観的な事実なので、当時の日本人も人によってそれに対する意見が変わるということはほぼありません。
一方で後半部分、イギリス人の国民性というのは主観性が強くなります。今回扱うのは大体統一的な見解に落ちついている国民性を中心にするつもりですが、それでも細部については人によって結構意見が異なってきます。これをどうまとめるのかというのが今回の同人誌作業における要点で、絵画編や入浴編でも苦心した部分でもあります。
とはいえ本当に大変になるのは推敲段階からなので整理段階はさくさく進めていきたいところです。できれば八月中に後半部分の整理を終えることを目標に頑張っていきたいと思います。
次の更新は後半部分の10トピック分の整理が終了した段階になると思います。
蛇足ですが資料の整理をしていると、現代の日本人はあまり使わない独特な表現を結構見かけることがあるので少し紹介します。
「宵壌の差」(現代的には『雲泥の差』)
「有繁は」(現代的には『流石は』)
「櫛比して」(『隙間なく並んでいる』様子)
「眼界が狭い」(現代的には『視野が狭い』)