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Studio・おま~じゅ 2021/06/01 18:55

雑文

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Studio・おま~じゅ 2021/05/01 16:40

クラウドファンディング終了

昨日をもちまして、第二回クラウドファンディングの募集を終了致しました。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。
目標の4倍以上のご支援頂き、結果には狼狽さえしております。
結果は皆様のご期待として受け取らせて頂き、これを力にかえ、「ハルカの国」の制作へ一層励んで参りたいと思います。
どうぞ、これからもよろしくお願い致します。

記念品のお届けとしましては、本日より各方面へデザイン提出、発注をおこない、各所より届いた物に此方で手を加え、発送となります。
二万円でご支援頂いた記念ディスクコースに関しまして、和紙によるケースが発注後より製造とのことで納品に一月以上かかると連絡がありました。申し訳ありません、こちらのコースのお届けは六月以後のお届けになると思われます。
五万円でご支援頂いたブックレット型ケースに関しましては、五月末~六月中旬にお届けすることが叶うよう、工程をすすめてまいります。
製造工程において、遅延が発生しました場合、都度お知らせさせて頂きます。
どうぞ、よろしくお願い致します。

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Studio・おま~じゅ 2021/04/13 16:26

ハルカの国 創作の記 その32

進捗報告

決戦編。
現状、サウンドの演出表を作成中。
シナリオとは別に、サウンド、ビジュアルの演出表をつくる。
本来、シナリオとはこれらをまとめた総演出指定を指すのだろうが、我が輩はサウンド、ビジュアル、ノベルそれぞれにわける。理由はゴッチャになるとわかり辛いから。
それぞれのラインが独立していないと見え辛く、編集し辛い。
BGMやSEの付け方には方法論があり、それに従いつつ一様にならないよう工夫をする。
演出の方法がバラバラではパターンが読み取れないために期待感が生まれず、一様ではマンネリ化する。パターンを意識させつつ、バリエーションを盛り込んだり、あえてパターンをブレイクさせることで、読者の注意力を保つ。それが演出における工夫だと考える。
工夫はすべきだ。
考えるべきである。
考えて、工夫して、結局、テンプレに落ち着く。それもまたよし。奇を衒う表現は好きではないので、あくまで本質のための表現に徹したい。
ただ擦られ過ぎたどテンプレを見るとイライラする。

雑記

返礼品の判子を彫っている。ゴム判だ。難しい。
上手く出来ないので業者に発注しようかと考えた。しかし機械で掘られた判子は綺麗が過ぎて味気ない。
この度は恐らく最初で最後の手作りグッズである。多少苦労があっても頑張ろうと思いなし、シナリオの合間合間に掘っている。削りカスがそこら中に散らばるのは鬱陶しい。
ちなみに後半三部作も同じ仕様の記念ディスクを作る予定。
ハルカの国六部作として自室の棚に並べたら感動するだろうと思っている。そういうのを楽しみに頑張っている。
天狗の国シリーズが完成した暁には同じデザインでパッケージ化し、すらっと並べてみたいものだ。

故あって漫画を読む機会があった。久しぶりに漫画を10タイトルくらい一気に読んだ。
普段、漫画はあまり読まない。と言うより物語をほとんど消費しない。アニメも見ないし、小説も読まない。映画はたまに。
久しぶりに漫画を読んだから面白かった。ああこういう体験だったな漫画を読むのって、と楽しさを思い出した。
同時に漫画を読まなくなった理由も思い出した。

読んだ漫画の羅列。
「自転車屋さんの高橋くん」
絵が可愛い。金髪ピアスの主人公がかっよくて、三十歳のヒロインが可愛い。カラー水彩が素敵。一巻を読んで面白かったが、二巻、三巻には手が伸びていない。何故だろう?

「九井諒子短編作品集」
ダンジョン飯の人。短編って情報処理の勉強になる。この人は人物描写が落ち着いていて良い。過剰な表現がない。自分だったらこうするけどな、という所がけっこうあった。物語を読んで疑問を持つと、何故作者がそうしたのか気になる。この疑問の解消に費やされる労力がいやで漫画やアニメを見なくなったのだったな、と思い出す。

「違国日記」
一、二巻は素晴らしい。人物が魅力的で、シーンや台詞もオリジナリティがある。主要人物の関係がこの物語おけるスペシャリティになっていて、一、二巻のエピソードはそこから生じ、そこに問いかけ、そこに答えようとしていた。またエピソードを表現する繊細な絵の素晴らしいこと。読んでいて涙が止まらなかった。夢中になった。
反面、それ以後が大失速で困惑。なんだこれ? 最初は魅力的だった人物がだんだん崩壊していく。整合性がとれてないのでは? エピソードも話を追う毎にオリジナリティをかいた「そこらへんにありそうなもの」に。最新刊にいたっては萎み始めた物語のテコ入れにか、テンプレなハラスメント問題を詰め込んでる。その問題に対する意識や答えもテンプレで、ワイドショーや新聞を見ているみたい。「らしさ」の押しつけで人々が苦しんでいる的な事を言いたいのだろうが。表現において世間の正しさを繰り返したら終わりでは?
モヤモヤしてたまらず、作者の過去作も全部読む。結果、短編を主戦場とする作家さんだとわかる。これまでの短編作品はどれも高く評価されている。実際、面白い。恐らく、違国日記も一~二巻までの構想はあったのだろう。本当に最初は素晴らしかった。
落差が激しすぎて読んだ後、二日くらい落ち込んだ。好きだった登場人物が苦手になり、「嫌いかもしれない」と心理変化を認めることは体力を必要とする。

「盆の国」
設定が好み。冒頭から何が起こっているかわからない所までが面白い。最終局面に向かうカタルシスには画力が足りなかった気がする。絵が下手、というわけではなく、もっと面白いものを見せて欲しかった。

「女の園の星」
この漫画がすごい2021女性部門一位。間と空気感が秀逸。女子校が舞台で、周りは美少女が溢れているのに描かれるのは教師の男たちのやりとり。右を向いても美少女、左を向いても美少女。美少女でむせ返す。でもみんなモブ。この美少女の無駄使い感が面白かった。ギャグと言うよりはユーモアという感じで、ハイテンションを押しつけてこないのが良い。
第一話で、靴下を半分脱ぎながら爆睡している美少女があまりに素晴らしくて衝動買い。でもこの子もモブだった。面白くて大満足。

「スーパーベイビー」
絵が可愛い。ギャルと真面目文系男子のラブコメ? 男子が意外と肉食系で手を出すのが早くて好感をもてた。草食系はカマトトぶってる感じがして嫌い。女も男も機を見るに敏がストレスなくて好き。ちなみに成人男女の初恋(処女×童貞)ものが嫌いなのでそうじゃない点も良かった。成人した男女の寝るまでの過程をうだうだやられると馬鹿馬鹿しくて見てらんない侍。

「僕の心のヤバいやつ」
繊細な表現が多くて好き。読み返して「なるほど」と思う絶妙な分かり辛さがちょこちょこある。主人公の奥手は苦手ではあるが、「優しい子だな」「頑張ってるな」と思えるので好感がもてる。ヒロインも可愛い。ただ目的は主人公で、彼の成長見たさに追っている。
たまにオッサンには甘ったるすぎてキツい表現もあるが、そこはターゲット層でない我が輩が悪い。「どうもすいやせん」「失礼します」という態度で少年漫画は読んでいる。

漫画は面白い。
けれど「なんで?」と思う事も多い。
創作関係に疑問をもつとそれを解決しないと気が済まない。作者を調べたり、他作品を読んだり、創作背景を調べたり。がむしゃらにあたって納得するまでやめられない。
納得できればいい。けど「そこまで作者は考えていないのじゃないか」と思い至った時はやるせない。やってきたことが徒労にかわり、一気に疲労する。
本当は考えているのかもしれない。此方が答えに辿り着けなかっただけかも。けれど、「答えがないのじゃないか」と思えてしまう不安な表現に出会うことはある。
「きっと何かある」という期待ではなく、「これひっかかる表現だけど何にもないかもしれない」という不安。雑味の感知。これはデザインされたものではなく唯の濁り。バグやミス。
そういうのが続くと納得出来るまで答えを探したいという気持ちが折れてしまう。
久しぶりの漫画体験は「面白さ」と「表現への不安」を思い出させてくれた。
そう言えば自分で創作するようになったのも、「全部答えがある物語」を作りたいからだったなとも思い出した。答えというか、読者の想像を徒労にしないだけの「何か」をちゃんと置いてある物語を作りたかった。
オープンワールドのゲーム。
「すげえ! こんなとこまでいけるんだ!」と興奮出来るのも嬉しい。
誰も行かないような難所へのアプローチ、努力の先に回復薬一個でもあると「よく来てくれたね」と言われたようで凄く嬉しい。
何もないと「重箱の隅つついてんじゃねぇよ」と言われたようでがっかりする。
物語は読者による自身の想像力との対話だと思う。それを無意味や徒労に変えないための努力はしていきたい。
どこまで行っても、どこに行っても何かはあるオープンワールド。そんな物語を作りたいと思った。
思っているだけで出来ているかどうかはわからない。

俺、死にたもうことなかれ

上記の執筆を終えた時点で、病院へ出かけた。
個人病院。咳が止まらないので薬を処方してもらおうと考えたのだ。
朝一、レントゲンを撮ってもらうと右肺に穴が開いているとのこと。脹らんでないとのこと。
写真を見ると、確かに右肺にやる気がない。萎んでいる。
「気胸といって若い人はよくなる」
との説明をうけた。我が輩は若いのか? ふむ。通院する中では若いのかもしれない。
我が輩もネットで調べ、自己症状より診断し、気胸の軽いやつだと考えていたから驚きもなかった。放っておいたら、そのうち穴も塞がって元気になるだろう。
以前、山の上で一度やったことがあるが、その時も自然治癒に成功していたから余裕があった。
だから痛み止めと咳止めだけもらって帰れると思っていたら、雲行きがかわる。
診療を終え、待合室の待機中。
ナースが歩み寄り、「紹介状書くので急性期病院の緊急外来にまわりましょう」と告げてくる。
「ご家族の方、何方かに連絡をとって付き添ってもらってください」

なんで?
軽い気胸くらいで緊急外来にいく必要ある?
行くにしても一人で大丈夫だけど。
しかしナースは頑なに「御一人だと大変だと思うので、ご家族の方に付き添ってもらって」と譲らない。
「何かありましたか?」
と尋ねても「向こうで専門の先生が診察しますので」と濁す。
仕方ないのでたまたま休みだった父親に連絡をいれ、落ち合うことに。
その間、1時間。
気持ちを紛らわすためにCF返礼品用のスタンプ台を買いながら、様々なことが脳裏をよぎる。
え、まさかガン?
若い内のガンって転移が早いからマズいんじゃ。そういや五年ぶりくらいのレントゲンだったしなぁ……。
一番最初に頭を支配したのは、「俺、何か悪いことしたっけ?」という根拠のない因果関係の詮索。
三月中頃に大きな蛾が網戸にとまって、二週間くらい居着き、卵を産んだ。それが珍しくてしばらくは観察した。毎日、毎日、真珠色の卵が増えていくので「ここで産んでも餌ないやろ」と話しかけるが、場所を変えない。さすがにそろそろ孵りそうなので親ごと卵を箱につめ、近くにある鎮守の森に移す。親の方は産卵で力尽きたのだろう、土の上に転がり動かなかった。
「悪く思いなさんなよ」と声をかけて帰ったが、あれが悪かったのか。
しかし自分としては最善を尽くしたはず。
普段、オカルトや超常現象的な因果関係は一切信じないのが、いざとなると真っ先に「そういうこと」に頭が向かう。
なるほど、このようにして風習やアニミズム信仰は出来上がるのか、因果関係という物語性は人間の「パターン学習」という本能と相性が良いのだと感心した。
次に考えたのはやはりハルカの国のこと。
と言うより、返礼品のこと。
これには根が真面目だな、とつくづく感じた。
「もし俺が死んだらCFの返金どうなるんやろ」「遺言で返金のことお願いしとかないとな」「騙したと思われたら嫌だし」なんてことが頭に浮かぶのだ。
死ぬのに騙す、騙されるもないだろうにと思うのだが、「国シリーズへの信頼は傷つけたくない」という思いは強いらしく、「死後のCF返金方法」についてしばらく考えた。
考えようと思って考えたわけでなく、勝手に頭がめぐり、はっとして、「縁起でもないこと考えるのやめよ」と止した。
買い物は集中出来ず、いるものだけ買って車にもどると一人。
また頭が勝手に考える。
ガンだったとしても、せめてハルカの国完成は出来ないだろうか。せめてせめて決戦編まではどうにかならないか。今度こそ、素晴らしいものになる予定なのに。
あんに色々考えた技術を試すことなく終えるのか? 
焦りのような、悔しさのような、腹立たしさのようなものがグラグラっとわく。
同時に、ハルカの国星霜編まで発表出来ていて良かった、という安堵もあった。
ハルカの国を作ってなかったら後悔で死にきれなかったな、という思いと、それにしたって死にたくないな、ハルカの国を完成させたいなという思いと。
同時にパッと頭の中ではじけ、相反する感情がお互いを打ち消し合うこともなくそれぞれに鮮やかなのだ。鮮明、鮮烈なのだ。
走馬灯はこういうのだろうな、と感じた。
リアリティのある死を感じると、脳が生きようとして、一斉にシナプスを発火させる。それで順序もなく、一切合切の我が輩という情動が燃え上がる。
まったく違う感情でさえ、我が輩の生という同一性をもって昇華され、同時に存在することが許される。
死という対立が生まれることで、悲しさも、焦りも、怒りも、満足も、安堵も生という一括りのなかで同質なのだ。
そう思いついた時、死にたくないなとつくづく思った。
こんなにも熱いパッションが俺にはあるのに。生きたいと思う力がこんなにもあるのに。生きることへの愛情がこんなにも漲っているのに。
やりたいことがあるのに。
せめてハルカの国だけは完成させたい。ハルカの国を完成させて、ハルカの国で判断して欲しい。それだったら納得できる。
でもまだ、今は本当の俺じゃない。正当に評価されていない。
ハルカの国が完成しなければ俺は正当な評価を受けられない。
駐車場、車中、一人涙したり、腹をたてたり、願ったり、騒がしかった1時間。長い時間だった。

診察の結果は右胸の気胸が思ったより悪く、出血で血もたまっているので入院しましょうとのこと。命に関わる問題ではなく、ガンでもなかった。
我が輩があまりに安堵していたからだろう、主治医も「びっくりしたよね」と笑っていた。
びっくりさせるような紹介の仕方だったのだ。正直、ビビらせるためにわざとやってねぇかと思ったほど。

緊急入院が決まり、翌日には手術で、二日後退院の強行軍。
全身麻酔にかかるとき、「これを死ぬ瞬間と設定してみよう」と疑似体験を試みた。すると騙された脳が発火して、駐車場の時と同じく、同時多発的に様々な感情が白熱する現状に見舞われる。
人間の脳はいざとなれば総力をあげて働き、あらゆる記憶、あらゆる感情が生への渇望を叫ぶらしい。
走馬灯とは、脳の同時多発的「生への咆哮」が正体のようだ。
ちなみに我が輩は麻酔に強いらしく、執刀医からも「びっくりするくらい早く麻酔がとけた」「術後すぐ意識があるのは珍しい」と褒められた(?)。
正直なところ、手術の後半には聴覚が戻っており、「二例目があるから急ぐよ」「同じ?」「今度は左」「大学生」「男?」という会話が聞こえた。手術中に痛覚が戻りやしないかとビクビクしたものだ。

入院中は二人部屋で、隣は大学生。
我が輩は右、向こうは左の肺に穴が開き、仲良く同じ日に入院し、同じ日に退院となった。会話を交わすことはなかったが、出て行く際、「良かったよね」という思いで頷きあった。向こうさん、手術が余裕だったことを友達や看護士にアピっていたが、我が輩も気持ちとしては同じ。とにかく無事なことが嬉しくて、何か自慢してくてたまらない気持ちがした。
それで退院前の問診では「初めての手術だったから心細かったでしょう、コロナ対策で家族の立ち会いも出来ませんでしたし」と言われたところ「いや。命に関わることでもないですし」と強がった。本当は駐車場で一人「死にたくない」と涙を流したというのに。

入院中、隣の大学生は静かだった。
パソコンを持ち込んで動画編集をしているという話が看護士とのやり取りより聞こえた。もしかしたらYouTuberだったかもしれない。
我が輩は通信量制限でネットにも接続できず、三泊四日、本を読んだり、決戦編のビジュアル演出を考えたり、階段の昇降で運動をしたり。
病棟は高齢者であふれ、急性期病院だからだろう、常時バタバタしていた。うめき声や叫び声、看護士との喧嘩の声の止むことがない。
看護士も相当ストレスがたまるのだろう、「もういやだ!」「ほんともう無理……!」と我が輩の隣、大学生がICUへ運ばれて出来た空きスペースで泣いていたものだ。

朝から晩、夜中を通して何事かを繰り返す声があって、内容は聞き取れないが三つか四つのパターンを繰り返す。
誰かを呼ぶようなパターンと、何かを懇願するようなパターンと、怒鳴るようなパターンと、泣くようなパターンと。
30分くらい続いては消え、また聞こえだす。時折、その声に混じって他の声も呻き出す。カエルの歌のような、ポリフォニックな合唱へと至る。
最初の夜はそれが我が輩の不安を煽ったが、術後は気にならなくなり、むしろその声が聞こえている方が安心した。声は野太く低いけれど、赤子の泣き声に似ている。それを聞きながら、夜の病棟を散歩した。その間、こんなことを考えた。
この度、我が輩は生還する。
けれどいつかは再びここへ戻ってきて、美しい世界とは決別する。
目の前が公園になっていて、土日ということもあり晴天ということもあり、昼には多くの人々が遊んだ。
そういう場所からいつかは決別し、ここへ戻ってくるのだと思うと、不思議にこれからの人生を実感出来た。
ここへ戻ってくるまでやることをやろう。いつかは全てと決別し、ここに戻ってくるのだ。
美しい世界にいる間に、俺はやることをやる。
今までの日常が対象化されたからだろう、中に浸かっていた頃では味わえなかった人生の実感というものを味わえた。
退院を迎え、病院から出るときも、「いつか俺はここへ帰ってくるのだ」と自分に言い聞かせた。この病院ではないかもしれないが、あのうめき声が聞こえる病棟、あちら側にいつかは帰り、そこで終わる。
今から退院し、戻る日常や世界は、一時的な猶予なのだ。
此方側にいられる間に、何事かを成さん。全てと決別するという必然に至る時、納得しなければならない。そのために「やることをやる」のだと心に刻んだ。
隣の大学生ほど若ければ、まだ人生の四分の一も味わっていないと思えたなら、あのうめき声を身近に感じることも、親しみを覚えることもなかったと思う。
34歳。
老いたとは思わないが、人生まだまだこれから、という気持ちでもない。
今が人生なのだ。
今が真っ只中なのだ。
やがて、これを失うのだ。
そう思えたこの度だった。

俺、死にたもうことなかれ。
今はまだ。

この経験が創作に深みを与えてくれることを願っている。
皆様も健康には気をつけられて。

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Studio・おま~じゅ 2021/04/01 11:45

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Studio・おま~じゅ 2021/04/01 11:09

面白いプロットの作り方

次作、決戦編のプロットが完成。
四月よりシナリオ執筆に移行。

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