好きな時にくっつきたい。
こんにちは。
前回の記事では壁から離れるときにジャンプボタンではなく上下左右の入力を必要とすることで操作に混乱が生まれるという問題点を見つけていました。
この問題点の解決にはひとつ前の段階からの改善が必要なのではないかと思います。
どういうことかといえば、
①壁にくっつく
②壁から離れる
というふうに、壁から離れるには先に壁とくっつく必要があります。
上の動画でも見て取れるようにキャラクターが壁にぶつかると問答無用でくっつくのがわかります。
上ることだけのゲームデザインであればあまり気にすることもないかもしれませんが、左右や下方向にすすむレベルデザインを考えるとこれが邪魔に感じられます。
そしてこれは操作の主導権を弱めているのです。
いきなりですが『マイティーナンバーナイン』という作品をご存じでしょうか。
ロックマンに似たゲームなのですが特定の崖に横から近づくと、崖にぶら下がることができたのです。
ぶら下がっている間は攻撃などのできて当たり前の行動ができなくなります。
しかも崖に近づくと勝手にぶら下がるのです。
個人的にこの『マイティーナンバーナイン』の崖ぶら下がりのアクションが不自由で嫌いでした。
マイティーナンバーナインの崖つかまりと同じ不自由さを壁にぶつかると自動でくっつくことにも感じてしまいます。
そこで改善をしてジャンプボタンでチャージしている時だけ壁にくっつくようにしました。
これにより上るときは前と同じような感覚で操作することができます。
また下るときでも操作の不自由感を感じることはゲームとして妥当だと思えるレベルまでに調整できました。
ジャンプ位置を調整したければジャンプボタンを押すタイミングを遅くし、大きなジャンプをしたければ早くからジャンプボタンを押すことになります。
そしてその場にとどまるという行動が地上と壁のどちらともで一貫性があるということが重要ですね。
壁から離れるときに上下左右を使わないことで離れる時にはジャンプするかそのまま落ちるだけになり選択の幅は狭まりましたが、プレイヤーが混乱することは圧倒的に減ります。
上下左右を使わなくてもくっつくタイミングを調整しただけで前よりも自由に行動できるようになっています。
そしてこのおかげで多様なレベルデザインに対応できる操作へと、前よりは改善されているでしょう。
ただ、まだ壁にぶつかったときの横方向の移動量の保持をどうするか、壁から落ちるときのチャージは保持したままでいいのかなど、改善のために調整する部分は残っているようです。
以上、おしまい。