機世語堂 2024/08/16 18:00

制作進捗20 At End of the Worldと今後の予定

今週は「At End of the World」の更新をすこしと技術練習としてあるゲームを作ってました。

今回の記事はいくつか寄せられていた「At End of the World」の技装備画面でソート機能を実装しないのかという意見に対する、実装をしない理由についても説明します。

今後の予定

ウディコンも終わりに近づき今度こそタクティカビルダーとアールズエージェント・・・と行きたかったのだが、ウディタに触れるうちにあるゲームシステムを再現できないと考えるようになり、実際にそれをある程度再現できてしまった。

それがこちら

所謂ヴァンサバ系のシステム。
これを作ってくうちに次はこのシステムでゲームを作ってみたいという創作意欲がどんどん湧いてきてしまっている。
これを抑えてタクティカビルダーとアールズエージェントに取り掛かるよりは、創作意欲があふれるうちにある程度形にしてしまったほうがよいのでは、と今は考えている。
この予定もまた変更するかもしれないが、とりあえず次週に関してはこの新しいゲームに関して制作していく予定だ。


「At End of the World」でソートを実装しないのか?

いやまぁ実は既に技の欄はソートはされているにはされているのだが、それは一旦おいておいて。

Xでも書いたのだが、要約すると「生半可なソートでは問題を解決できず、かといって高機能なソートを実装するとソート機能自体が使いづらくなる」というのが理由になる。

ただこれだけでは何を言っているのかよくわからないと思うので詳しく説明しよう。

シンプルなソートでは問題を解決できない

このゲームのソートに望まれてるのは、基本的には上にプレイヤーが求めるものが、下のほうに不要なものがある状態にする事だろう。
だがシンプルなソートではこの目的を果たせない。

どんな技が必要かはプレイヤーによって全く異なるからだ。「治癒」を優先したいプレイヤーもいれば「攻撃増加」を優先したいプレイヤーもいる。
さらにはそもそも技のオプションよりベースとなる技の内容を重視する人もいる「渾身王」系統のビルドを組んでる人や消費SPを重要視する人がそうだ。

また高レアリティの技はかなり多機能であり、そのため単一の効果だけでなく、第2第3の優先順があるプレイヤーも多いだろう。例えば「治癒」を重視するが2番目に「活力」も重視するとか。
加えて技の装備状況や戦晶との絡みなどで途中で技の優先順位が変わると言うこともあるだろう。

さらに1つの技が複数のオプションを持つ今作ではお目当ての効果があったとして、それがプレイヤーが求めるものかというとそうは限らない。
例えば治癒を重要視するプレイヤーでも
『「治癒付与」がほしいが「治癒2付与」とかの小粒はいらない「治癒9付与」以外は不要!』
『「治癒4付与」以上なら採用」』
『「治癒付与」があるけどデメリットで治癒が消えるから意味ねぇ!』
『治癒が消えるデメリットがあっても技変質すればいいからほしい』
等、技の選択には様々な要素がからむ。

そもそもアイコンで大まかな効果が技名でわかるようにった現在「治癒付与」程度のオプションを探すならソートなど必要ない。ソートが必要という事はそれ以上のなんらかの思考が絡んでいるのだろう。

こうした事情に対応し、プレイヤーにとって興味がある技を上にもっていくには、プレイヤーがカスタマイズ可能で多機能なソートを実装するしかない。

多機能なソートは使いにくい

では多機能ソートを実装すればいいのかと言えばそうはいかないのがこの問題。まさに「At End of the World」の高レアリティの技が示しているように、多機能なものはえてして使いにくい。

ソートがほしいというプレイヤーのイメージでは恐らくはちょっと操作をしたらパっとソートできる図が頭に浮かんでいる事だろう。しかしソートを多機能化すれば、機能にあわせた色々な設定が必要になるし、その分UIや扱い方も複雑になる。
実際の所はソートを選んだ後に様々な設定をして初めてソートが機能するといった、使いにくいソートになってしまうだろう。

また私はウディタにおけるUや機能デザインの経験がなく、恐らく実装した多機能ソートも機能自体はできても洗練されてないものになるだろう。
そうするとなおさら多機能ソートは使いにくいものになる。フィードバックをもらいながら修正していけばこの点は解決はいずれできるだろうが、残念ながらウディコンの終了は近く、その時間は残されていない。

そもそもソートが必要なのか?

「At End of the World」は特に後半は一つ一つの能力は複雑化するものの、合成や分解をすれば通常プレイの範疇では技の所持数自体はそこまで多くならない。
装備技の数も20と多いが、これも1画面で確認できる。比較したり整理して技の統計をしたいというゲームでもないだろう。

不要な技や、有益な技を見つけたいならソートに頼る必要はない。ではなぜソートがほしいという意見が出るのか?

それは技の内容がわかりにくいからだろう。技名だけで各種技が判別できるかという意味でも、説明をみて技を理解できるかという意味でもそうだ。

だからソートがほしいという意見そのままにソートを実装するよりは、技の内容をわかりやすくしたほうがプレイヤーのためになるというが自分の考えだ。
とはいえその技の内容をわかりやすくする方法というが中々思い浮かばないのだが。

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