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CG集の記事 (1)

R-ion/要餅 2024/09/18 19:28

【通り雨のよびごえ】小話&CG集

はじめに

こんにちは。見てくれてありがとうございます。
※この記事には拙作【通り雨のよびごえ】のネタバレが多分に含まれます。プレイ後推奨です。今回はCG集メインなのであっさりめです。

▼ノベコレ
https://novelgame.jp/games/show/10594

▼booth(DL版のみ)
https://kanamemoti.booth.pm/items/6098505

制作のあれこれ

本作を作った理由は率直に言うと虚無すぎたからです。八月を過ぎて一番大きなやらなきゃいけないことが終わり、ものの見事に抜け殻になってしまって…最初の方こそわだ水のアプデとかあれこれ記事とかゲームの感想書いたりとかやること見つけて頑張ってたんですけど、それが終わってしまった途端に虚無になってしまい精神が荒みまくっていました。いや本当はまだやらなきゃいけないことたくさんあるしゲームのプロジェクト(とおあめじゃないやつ)も動かしたいし虚無ってる場合じゃないんですけど…なんか何にもできない時期ってあるじゃないですか…

それが辛すぎて無理やりアイデアを出し掌編を作ろうとした結果がこれです。シナリオの大枠を考えていた段階で本編の核になる演出(メッセージウインドウをスイッチするやつ)を思いつき、そこから勢いで基本システムを組みシナリオを書き始めたのが大体9/6から9/7くらいです。まさかマジで一週間ゲ制をするとは思いませんでした。何度も言いますが過去最短です。次は24時間か…?(やるとは言ってない)

演出の都合上スチル必須な仕様になってしまったので後半はひいひい言いながらスチル描いてました。一日三枚くらいのペースで描いてた気がする。しかも差分が多い…スチルを立ち絵みたいに使ったので仕方ないのですが、差分込みで数えたら50枚くらいありました。(差分無し13枚)こわい。さすがに全部まとめるのはしんどかったのでCG集には2・3差分しか入れてません。まあ全体図が気になる方向けだし…

CG集は最下部、フォロー限コーナーからダウンロードできます。気になる方はぜひ〜!

シナリオについて

本編

「5分で読める話を書こう」というコンセプトで書きました。結局10分くらいになっちゃったけど。約5300字、過去最短です。本当はもうちょっと書きたかったのですが仕様上「話が増える=スチルが増える」だったので泣く泣く断念…エンディングは気に入ってるので本当はもうちょっとキャラに対する理解を深めてから読んでもらいたかったのですが、たぶんこれは制作期間引き延ばしてもいいものはできないな…と思ったのでこのままいきました。

余談ですが最近「とりあえず完成させてから考えよう」という考えが染みついてきたので短編多めなのですが、完成率上がったはいいものの長期制作ができなくなりそうで…でもゲーム出すの大事だからな…実績になるし。でも長編も作ってみたい…という感じで悩み期です。他の制作者様どう折り合いつけてるんだろう。

エンディング

【夕立ち】

おまけにも書きましたが完全に作者のエゴで追加したエンドです。だってあのままじゃふたりとも惨めなままじゃないですか…というわけで全てをぶっ壊してめちゃくちゃにするエンドも用意しました。こっちはエンド名すぐに決まった気がします。突然降ってすぐに過ぎ去る…まさに夕立ちのイメージです。
マルチエンドが許されるゲームという媒体だからこそできたエンドだと思います。小説とか漫画だったら苦情来てる。

正直なところ、映唯だけならこんなことしなくても救えたんです。ちゃんと助けてくれる人と繋がって、しかるべき治療を受けて…という感じに。でもウツリも一緒となるとこれしか思いつかなくて…映唯が本当の意味で幸せになってしまったらウツリ消えちゃうし…どうすればよかったんでしょうね、この状況。まあでも二人とも楽しそうだしいっか…

【天気雨】

おまけに書いた通り、作者的正規エンディングです。もともとこのエンドだけの予定だった。展開は本当に初期の初期からあったのですがテキストに起こすのが地味に大変でした。あと演出考えるのも。個人的に効果音素材をかなり悪趣味な使い方したなぁと思っています。調整ほんとに大変でした。

まあ普通こうなるよね…みたいなエンディングなのであんまり話すことないですね。最後のほうに出てくる「片方が笑うとき、もう片方が泣いてる」というセリフがこのふたりの関係の真理です。没エンド案の「天泣」は天気雨の別名、「片時雨」は片方が晴れているのにもう片方では雨が降っている…という状況のこと。ほかにも「そぞろ雨」などの案がありました。

キャラについて

キャラデザのはなし

▲キャラデザ案。趣味しかない。

今回は「こういう話書こう!」となってからキャラデザをしました。珍しいパターン。最初映唯(ウツリ)はハーフアップだったのですが襟足の調整のために襟足全カットしたら「これでいいじゃん…」となったのでこんな感じに。ほくろは二人を見分けやすくするためです。まつげはあった方が描いてて楽しいのでつけました。決してこの顔の造形のやばい男が好きとか最初はほくろ口元斜め上にしようとか思ってたわけじゃないです。信じて。

ちなみに目が前髪を貫通しているのが映唯、してないのがウツリです。ウツリは表情わかりづらい方がいいかな…というのと、単純に見分けやすくするため。

だいぶシナリオを書いてから「この陰湿な関係、絶対女子の方が書きやすかったな…」と思いましたがこのゲーム自体が「幸薄DKに人生を狂わされるゲームはなんぼあってもいい」という信念のもとに作られているので変えませんでした。癖…

雨水 映唯(うすい はゆ)

いつもの。(どこか冷めてる系感情希薄主人公)最初はもっと口悪かったんですけどいろいろ考えた結果おとなしめになりました。毒は吐くけど。

どうしようもない孤独と閉塞感に晒され続けた結果無気力になり人格分裂を起こした少年です。ウツリという存在がなかったらもうとっくに人並みの感情を失っています。こういう子ってどう救えばいいんでしょうね…樹怪みたいに多少の荒療治が必要なのか、優しくするしかないのか…でもこういう拗らせた子って他意のない優しさも「憐れまれてる」と受け取ってしまうので(経験談)優しくすればいいってもんじゃないんですよね。むずかしい。

はっきりと本編には書きませんでしたが絵を描くのが好きです。美術部。たぶん本当は美大とか行きたかったと思う。でも映唯の住んでるところがだいぶ郊外(少なくとも首都圏ではない)なのと家もあんなんなので諦めてます。でも完全には諦めきれなくて美術の先生に絵を見てもらったりしてる。デッサンとかもそこそこやってます。卓上よりイーゼルで大きめのモチーフを描くのが好き。好きな鉛筆の硬さはHB。練りゴムは細かくちぎって使うタイプです。

ちなみに母親がハマっているのは宗教というよりは「みんなで教えを守って幸せになろう!」的な団体です。信仰心ベースではなくて、メンバー達で心のよりどころを作りあっているみたいな…そんな感じ…(あいまい)

『ウツリ』

雨の日に話しかけてくる存在。
彼の正体はざっくり言うと映唯が自分を守るために捨ててきた感情や普段抑え込んでいる願望に人格がついたものです。イマジナリーフレンドと別人格のあいのこみたいな…

映唯が小さい頃は普通の小さい子特有のイマジナリーフレンド的な感じで仲良しだったのですが、成長するにつれて学校でなじめなかったり家庭のいざこざがあったりして拗れました。映唯が幸せになる(=感情を別人格に委ねなくてよくなる)とウツリは消えてしまうので、映唯の幸せを願うに願えない…という感じですね。一応映唯には死んでほしくないと思ってますし楽しい方がいいと思っています。幸せになられたら困るけど。

初期はもっとつかみどころのないポエマー君だったのですが親しみやすさと書きやすさを加味してこんな感じに。わりと年相応になったと思います。

その他小話

BGMは『音楽の卵』様のピアノ音源が好きなので今回使わせていただきました。本当はクラシック縛りしたかったのですがなかなか難しかったので断念。クラシック好きな方が周りに結構いるイメージなのでちょっと遠慮しちゃったのもある…有名すぎると逆に使いづらい現象、あると思います。作者はホルストの「木星」が好きなのですが壮大すぎて絶対使えないな…となっています。

画面デザインは灰色みのある緑青(ターコイズブルーみたいな…?)と薄い水色のグラデーションを白と黒で締めるイメージでいきました。あともやもやしたテクスチャとか水彩風の加工とか。短期制作ながらけっこうこだわった気がします。さすがにセーブロードは用意できなかったです…二周目スキップは初めて実装したのですが、いい感じになってよかった…

さいごに

ここまで見てくださりありがとうございます。CG集は下のフォロー限コーナーからダウンロードできる…はず…(この形式やったことない)何か不備があったら教えてください。
活動報告記事は…たぶん無理そうです…でもうれしいお知らせはけっこうあるのでお祝い絵描けたら出る…かも…?という感じです。暇なときにでもゆるーくお付き合いいただけたら幸いです。

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