【Wodistant】ウディタ開発補助ツールをVer1.4.0.0へ更新
ウディタでのゲーム開発効率を上げるためのツールである
WodistantをVer1.4.0.0に更新しました!
今回は追加機能が多いためバージョンを1.4まで上げています。
※最新版の取得はツール内のアップデート機能か公式サイトからダウンロードしてください。
デバッグウィンドウからコモンイベントを開く
ゲーム中に出力されたログからログが出力された場所を開く機能が追加されました!
緑帯のエラー発生時もログが出力されるため、エラー箇所を開くためにもご利用いただけます!
該当のログ行をクリックした状態で【F12】キーを押すと開けます。
※Wodistantをウディタに接続中の状態でゲームが起動されているときだけ機能しますのでご注意ください
ゲーム外からゲームを操作するデバッグ操作サーバー実装
デバッグ操作サーバー
デバッグの効率化機能として、ゲーム外から変数を書き換えたり、コモンイベントを呼び出したりなど、各種操作を行える機能を実装しました!
特定のシーンにワンクリックでジャンプしたり、特定のフラグをON/OFFするなど
今までは自分でゲーム内にデバッグメニューなどを実装して動作させる必要がありましたが、これからはWodistant側で直接実行できるようになります。
スクリプトコードを書いて細かく制御することも可能です。
以下はウディタのサンプルゲームを自動でクリアするスクリプトを書いて、
自動でクリアさせてみた例です。
本機能は例えば以下のような用途で使用することを目的としてます。
- 特定のフラグ変数を操作するなどのデバッグ用途で変数値変更
- 特定のシーン(マップやストーリー進行状態等)にワンクリックでジャンプする
- バグの再現調査で特定の行動を何度もプレイしたいときに
自動プレイできるようにして再現するか調査する
ゲームをデバッグするときに最初にいつも同じような操作をしている場合は
スクリプトで操作を書いておくと、以降はワンクリックで操作を自動化するなど効率化できます。
本機能は下記で起動できるので作業の効率化にお役立てください。
- 上部メニューの【ツール(T) -> ゲーム用デバッグ操作サーバー(D)】
※利用方法については起動したウィンドウの【使い方】ボタンを押すことで確認できます。
スクリプトで行える制御
下記に現在スクリプトで行える制御を箇条書きで記載しておきます。
今後のアップデートで機能が増えたり、改善されたりする可能性があります。
※詳細は起動したウィンドウの【スクリプトマニュアル】ボタンから確認してください
- コメント文
- 変数操作(代入/加算/減算/乗算/除算/剰余/論理積/論理和/排他的論理和)
- コモンイベントの呼び出し(コモン名で呼出、数値引数5つ、文字列引数3つまで設定可能)
- ウェイト実行
- 基本入力(決定/キャンセル/サブ/↑←↓→のキー実行)
- キー入力(キーコード)
- マウス入力(左/右/中クリック/ホイール/マウス座標設定)
- 条件分岐(分岐数制限なし、比較方法:同じ,以外,以下,未満,以上,より大きい)
- ループ処理(回数付きループ、条件に一致し続ける限りループ、ループ中断)
- 場所移動(主人公を指定マップの指定座標へ移動、通常/精密座標指定可能)
- スクリプト実行(指定の名前のスクリプトを実行)
指定のコモンイベントの呼び出し元を一覧化する機能
指定のコモンイベントを呼び出している箇所を全て検索して一覧化する機能が実装されました!
一覧化はCtrl+Shift+Gで起動できる検索機能を自動で利用する形で一覧化されます。
コモンイベントエディタ上で以下のいずれか起動可能です。
- 【イベント挿入/予約】コマンドを選択した状態で【F11】キーを押す
- 該当コマンドのコモンイベントを呼び出している箇所を一覧化します
- 呼び出し元を調べたいコモンイベントを開いている状態で【Shift+F11】キーを押す
コモンイベントプレビュー機能でイベントコード/コマンド名の取得対応
【Ctrl+P】で起動できるコモンイベントプレビュー機能で
ウディタのコモンイベントエディタと同様に下記が取得できるようになりました!
【Q】キー:イベントコマンド名
【W】キー:イベントコード
コモンイベントを複数開いて作業したいときにより便利に活用できるようになっています。
コモンイベントランチャーをマップイベントエディタでも利用可能
コモンイベントエディタ上でしか利用できなかったコモンイベントランチャーが
マップイベントエディタ上でも動作するようになりました!
従来はコモンイベントのメモ欄に【[Wodistant]<CommonEventLauncher>】という文字列を含めておくとコモンイベントランチャーとして扱われました。
この機能自体は従来のままですが以下のように拡張されています。
- マップイベントエディタのみで起動する場合は以下をメモ欄に含める
- [Wodistant]<CommonEventLauncher(Map)>
- コモンイベントエディタのみで起動する場合は以下のいずれかをメモ欄に含める
- [Wodistant]<CommonEventLauncher>
- [Wodistant]<CommonEventLauncher(Common)>
- 両方で起動する場合は以下をメモ欄に含める
- [Wodistant]<CommonEventLauncher(All)>
コモンイベントエディタ用とマップイベントエディタ用で分けるか両方で使うか選択できるようになっています。
ユーザーカスタムウィンドウ系の改善
起動したカスタムウィンドウの最前面表示の切り替え対応
以前までは常に最前面表示でしたが、今回からは最前面をOFFにできるようになります。
カスタムウィンドウのスクロールバー対応
ウィンドウ内に配置された配置物が表示領域外にある場合は
自動的にスクロールバーが表示されスクロールできるようになりました。
カスタムウィンドウの位置/サイズ/選択ウィンドウの記憶
カスタムウィンドウを起動した際に表示位置と表示サイズが記録され
前回閉じたときと同じ状態で表示されるようになりました。
また、選択して開いているカスタムウィンドウも記憶されます。
おわりに
今回の更新で利便性の高い機能を多く実装されました。
デバッグウィンドウのログからコモンを開ける機能は緑帯エラーが発生したときに使えるので誰でも使う機会が訪れてお手軽に使える機能だと思います。
デバッグ操作サーバー機能はウディタでの開発に慣れた人向けの機能ですが、
使いこなせるようになるとデバッグがかなり効率よく行えるようにはずです。
この機能は最低限の機能をひとまず放り込んだ状態なので今後のアプデでも機能改善を積極的に行うつもりです。
要望等があればお気軽にフィードバックいただければと思います。
また、前回のアプデ記事でも記載しましたが
Wodistantの公式Discordサーバーを公開しました。
https://discord.gg/ByP8fuHjf2
上記URLから参加いただけるので、ウディタユーザーの方はお気軽にご参加ください。
ウディタユーザー間の交流の場としても使えます。
(元ウディタ勢の方もご自由にどうぞ)
ウディタのコミュニティが各所に分散しているイメージなので
中心的な場として利用できるようになればと思い交流の場としても提供しています。
作業通話や雑談、相談などご自由にご利用いただければと思います。
今後も自分のゲームを作りながらWodistantの更新は行う予定なので
引き続きよろしくお願いいたします。