投稿記事

teamAimaigo 2023/09/23 00:00

【ゲーム制作】ヒサとヨミ11キャラチップのアニメーションを作るソフト(にせ)

今回は「ヒサとヨミ」のグラフィックとゲームシステムを担当されているにせさんに、キャラチップのアニメーションを作るソフトについて、記事にしてもらいました。
キャラチップ作りに取り組んでいる方、また取り組もうと考えている方の参考になるのではないかと思います。

キャラチップを作る

ツクールのキャラチップのフレーム数は3コマなのですが、ヒサとヨミではキャラクターのアニメーションをプラグインを使用し10コマまで増やしています。
これは頭身を高くし、キャラクターをよく見せたいという思いから来ています。
ただ、10コマのアニメーションを制作するのに全て手書きで進めているととてもじゃないけど制作が終わらないということで、モーション制作用のソフトを使用して作成しています。
割とニッチなソフトも使用していたので誰かの参考になればということで、使ったソフトの使用感を書いていこうと思います。

AfterEffectからSpriteStudioへ


最初のキャラクターはAfterEffect(以下AE)と、Duik Ángela(私が使用していた時はDuik Bassel.2という名前でした)という無料のプラグインを使用して作成していました。
そこから現在はSpriteStudioに移行しています。

Duikはかなり親切なプラグインだったのですが、正面などを向いたキャラクターには不向きそうだなと思ってSpriteStudioに移行しました。
結局spriteStudioでも正面向きの歩行アニメを作るのは難しそうなので、正面歩行アニメ自体をオミットしてしまいましたが、結果的に移行してよかったなと思いっています。

SpriteStudioにしてよかったこと


AEより圧倒的に軽い事です。
PCのスペックがあまり高くないのでこれはとても嬉しい、手軽に修正できる。
またゲームへの使用が大前提として作成されているので、ゲームのキャラクター向けの操作感になっていると思います。

資料自体はDuikの方が多い気がしますが、Duikの日本語の資料は少ないです。
SpriteStudioの方が資料の総数は少ないけれど、日本語の資料が多いという点で助かっています。
(でももっと資料があったら嬉しいなとは思います)

SpriteStudioに移行したときに感じた不便

移行初期に不便に感じたのはDuikにはデフォルトで人体用のボーンが用意されていて、歩行サイクルアニメなどを簡単に実装できたので、それらが無い事が割と不便に感じました。
Duikのデフォルトアニメはカートゥーン風というか、外国のインフォアニメ用のセットアップっぽくて、癖があるので結局作り直す必要はありましたが、とりあえず動かすという目的としてはDuikの方が楽だったと思います。

ただ一度覚えてセットアップしてしまえば、SpriteStudioの方が修正などが容易に感じました。
もともとDuikはあくまでAEのプラグインなのでUI的にややこしい部分も多く、UIが英語だったのもあってモーションを凝ろうとすると結構面倒かつ時間がかかってしました。

Duikでできて、SpriteStudioでできなかったこと

私のspriteStudioの練度が足りないだけかもしれないのですが、DuikでできたけどspriteStudioでできなかったことの一つにスライダーがあります。
スライダーというのはたとえばメッシュ変形で左向きの顔と、正面の顔、そして右向きの顔を作成したら、それをそれぞれスライダーに割り当てることで、スライダーを操作して向きを調整する機能です。
都度メッシュ変形するよりも制御が楽なのですが、これをspriteStudioで実装する方法がなさそう?
もしやり方を知っている人が居たら、コメント欄やTwitter(と言い続ける)などでそっと教えていただけたら大変助かります。

余談、Live2D

最近Live2Dにも少し触れているんですが、Live2Dにはボーンという概念が無いので、やはり立ち絵向きだなと思いました。
歩行アニメなどのアニメーションはボーンがあると格段に捗るように思います。
Spineというソフトはメッシュやスライダーもあり、かつボーンも実装しているっぽいのですがハードルが高くて手を出していません……
でもなんかSpine最強そうだな、という波動を日々感じております。

移行してよかった

結果的に移行してよかった~!と思っております。
ただバージョンアップでスプライトシートの書き出し機能がなくなっていたりするので、キャラチップを作成するのは結構面倒です!
連番で書き出した画像をShoeBoxで並べて、モーションごとに書き出した画像を更にクリスタで配置し、そしてPNGとして保存……
みたいなかなり面倒な手順を踏んでキャラチップを作成しております。

spriteStudioでスプライトシートが書き出せたらもう戻れない……!となっていたと思いますが、spriteStudioにはスライダーが無い事もあり、今後もしかしたら出戻ったり他のソフトに乗り換える可能性も無きにしもあらず……

ちなみにDuikはblender用のアドオンもリリースされているっぽいので無料で使えそうです。
興味のある方はぜひ。

今回の紹介はここまでです。
マップチップづくりは奥が深いですね。


🌕ここまでご覧いただきありがとうございます!
🌕次回更新は10月7日(土)予定です。お楽しみに!
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teamAimaigo 2023/09/10 20:36

【ゲーム制作】ヒサとヨミ⑩ゲームの紹介PVとyoutubeアカウントについて

今回の記事は「ゲームの紹介PVとYouTubeについて」です。

先日の「スーパーゲ制デー」に合わせ、ゲームの紹介PVを完成させました。また、PVの公開に合わせ、YouTubeチャンネルも開設しました。今回はその2つについてお話しさせていただきます。

第1章PV完成!!

「ヒサとヨミ」の紹介PVが完成しました!

世界観へのこだわりや魅力をたくさん詰め込んだPVに仕上げられたのではないかと思います。
OPの一部映像や一部イベント会話が見ることができます。


YouTubeチャンネル

ヒサとヨミは全部で3章からなる物語ですので、今後もPVや紹介の動画を制作していくことになると思います。
そこで! 今回YouTubeチャンネルを開設してみました。

ヒサとヨミYouTubeチャンネル

こちらの記事でも、YouTubeでも、PVを見ていただけると制作の励みになります。ぜひよろしくお願いします。


今回の紹介はここまでです。
次回はにせさんの記事を予定しておりますので、また楽しみにしていただけたら幸いです。

🌕ここまでご覧いただきありがとうございます!投稿予定日より1日遅れてしまいすみませんでした!!
🌕次回更新は9月23日(土)予定です。お楽しみに!
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teamAimaigo 2023/08/26 22:00

【ゲーム制作】ヒサとヨミ⑨進捗動画及びマップの紹介

今回の記事は「進捗動画及びマップの紹介」です。
これまでに撮りためていたプレイ動画や画像とともに、マップのコンセプトについて一部ご紹介したいと思います。以前に紹介したマップも制作が進んだためかなり見た目が変わっているのではないでしょうか?


《水鏡の塔外観》

花畑が続くマップ

水鏡の塔はいびつな形をしているだけではなく、内部の空間もいびつに組み合わさってできています。一見屋外のように見える花畑も、塔の内部なのです。

このマップは、初めてゲームをプレイするプレイヤーが、水鏡の塔が魔法の塔であること、またとても美しい場所であると認識してもらうコンセプトでデザインしました。

どこまでもどこまでも続く花畑には、花が咲いています。どうやら季節は春のようです。

絵画の飾られたマップ

廊下の壁一面に絵画が飾られたマップです。薄暗い雰囲気も相まって美術館のようですね。絵も一枚一枚調べることができます。
絵画の飾られたマップは、水鏡の塔という、いびつな空間の全体像を一目で(このフロアだけで)なんとなく認識できるように考えてデザインしました。


かわいいですね。

噴水のあるマップ

ガラスの大きな窓と窓に絡まる植物が印象的なマップです。このマップには大きな噴水があります。噴水に近づくと水音が大きくなり、離れると小さくなる工夫がされています。

待ち合わせは噴水広場で……ということで、水鏡の塔の噴水にも人がいるようですね。
このマップのコンセプトは「広がり」です。絵画の飾られたマップを含め、屋内のイメージが強いマップが続くため、見通しが良く広がりをもたせることで、プレイヤーの閉塞感を軽減したいと思いデザインしています。

星空のマップ

最後に紹介するのは星空のマップです。
ci-enの記事で何度か紹介してきたマップなのですが、制作が進み、とても美しい星空ができあがりました。コンセプトはズバリ「とにかく綺麗」です。

宙に浮かぶ水面には天の川が映し出されています。もしもこんな風景が実際にあったら、ずっと眺めていたくなってしまうのではないでしょうか。



今回の紹介はここまでです。
紹介したマップ以外にもたくさんの魅力的なマップを制作中ですので、どうぞご期待ください。
また、Twitter(X)では他にも動画や進捗を上げておりますので、ぜひ併せてご覧いただけると幸いです。

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teamAimaigo 2023/08/12 22:00

【ゲーム制作】ヒサとヨミ⑧水鏡の塔のいろいろな生き物

今回の記事はゲームの世界観や物語、そして攻略にも関係してくる重要な要素「水鏡の塔の生き物たち」についての話です。
それでは早速、どんな生き物たちがいるのか見てまいりましょう。

はずかしがりなチョウ

塔の中には不思議なことに花畑があります。美しい花々は見た人たちを楽しませてくれるだけでなく、チョウたちの住処にもなっているようです。

しかし、チョウと言っても「普通」のチョウではありません。
男の子の言う通り彼らは「はずかしがりなチョウ」なのです。魔法の塔にいる生き物たちは、私たちが知っている生き物とは、少し違った生態をしているのかもしれません。

白夜鳩(ビャクヤバト)

みなさんは伝書鳩をご存知ですか? 訓練された通信用の鳩のことです。
「ヒサとヨミ」の舞台である魔法界にも、同じような役割を果たしてきた鳩がいます。それが白夜鳩です。
 白夜鳩には、私たちが知る伝書鳩と大きな違いがあります。それは、「目的地」を記憶させて飛ばせるのではなく、「目的の人物」を記憶させて飛ばすことができるという点です。とても便利なので、古くからの通信手段として今でも重宝されています。

星の木(ホシノキ)

魔法界で育つという果樹です。根から大地の魔力を吸い上げて養分としています。魔法界のいたるところで見られるポピュラーな木ではあるものの、生えている場所の魔力保有量によって生育状況が大きく変わるため、その大きさは様々です。
魔力が潤沢な場所ではものすごく大きな木になるものもあるようです。

ちなみに、魔力が一定数たまると、白く発光する実をつけます。実は非常に甘く美味なんだとか……いつか食べてみたいですね。

ムーンフラワー

夜に美しい花を咲かせるつる性の植物です。
その花の中でも特に月明かりに似た白い色の花は『月光の花』と呼ばれていて、珍しいとされています。
魔法会では薬草としても活用されており、主に熱冷ましや痛み止めの調合時に珍重されているようです。


今回の紹介はここまでです。
物語に登場する生き物について、興味をもっていただけたら幸いです。また、物語自体にも期待していただけたら嬉しく思います。

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teamAimaigo 2023/07/29 00:00

【ゲーム制作】ヒサとヨミ⑦クリスタの素材を使ってマップチップを作る(にせ)

今回も「ヒサとヨミ」のグラフィックとゲームシステムを担当されているにせさんに記事を書いていただきました。
お題はずばり! 横スクロール画面にあったマップの制作についてです。

  • 頭身が違うと素材集めが大変!
    • ツクール素材が使えない?
    • 問題は奥行き
  • 救世主「ClipStudioPaintの3D素材」
    • ClipStudioPaintの3D素材のよさ
    • 3Dも苦手なところ
    • おすすめダイレクトマーケティング

頭身が違うと素材集めが大変!

ヒサとヨミはキャラクターのサイズが、RPGツクールMZのデフォルトサイズ、48×48pxではないので、ツクール用に作られている素材が全然使えません。
しかし、グラフィックを全て一人でやっている手前、全部のモチーフを一から作るとなるとどう考えても時間が足りなくなります。

ツクールの素材が使えない?

はじめはツクールの素材を流用する予定でした。
丁度Unite用のPiXelScaLerが公開されたこともあり、拡大すれば使えそう!と安易に考えていたわけです。
ただ、私の作る素材はドット絵ではないので、ドット絵は浮くのでは……というのが懸念点はありました。しかしツクールの素材は割と細かい描写がされていて、ドット絵でない私のつくるキャラチップと並べても、そんなに違和感なく使えることがわかりました。なんならちょっとイラスト調に寄せるだけで十分使用できるくらいです。


……ところが、問題はそこではなかったのです。



問題は奥行き

ツクールのデフォルト素材は奥行きの圧縮がされていません。
パースの勉強をした人はおそらく聞いたことがあるであろうパースの圧縮。
奥行きは圧縮して描くことで人間の目で見た感じに近づけられ、絵として気持ちよくなるというアレです。
アレがツクールのデフォルト素材にはないのです。

例えば棚の天面がめっちゃデカい。

見下ろし型のマップであれ納得できる描写も、横スクロール画面にした「ヒサとヨミ」の画面ではとても許容できません。
棚は天板を変形させるだけなので変形処理が簡単なのですが、植木鉢なんかは木と鉢を分割して~と作業も結構面倒くさいです。
その上修正が楽な棚系の素材は中身のサイズ感が合わないのでこれはもうツクールの素材はあきらめた方が良いかも……となりました。

救世主「ClipStudioPaintの3D素材」

そんなときに使える素材……そう、それは3D素材です!
blenderももちろん大活躍!なのですが、絵描きや3Dに疎い人にも優しい3D素材……それはクリスタの3D素材です!

ClipStudioPaintの3D素材のよさ

クリスタのアセット素材には3D素材が豊富です。
白黒の素材が多かったのですが、最近はWebToonの台頭によりカラーの3D素材も増えてきています。
これを使用することでblenderを使わずともいい感じのマップチップを作成することが可能になったのです!

クリスタアセットの素材はそんな安くて大丈夫? みたいな格安素材が多く(素材を作るものとしてそれはそれでどうなんだ……という気持ちもありつつ)仮画像などを作るのも楽々。
白黒の素材も、陰影をつけた状態でグラデーションマップなどで色を付ければマップチップに早変わりです!

ClipStudioPaintの3Dの苦手なところ

建物や小物は本当にたくさんの種類があるので、使用していてそんなに困ることはなさそうです。
しかし、クリスタの3Dがあんまり得意じゃないものがあります。それは植物です🪴
クリスタはあまりレンダリングが得意じゃないため、植物みたいな複雑な造形のモチーフは難しいみたいです。

しかし!
安心してください。クリスタには植物系のブラシが山ほどあります!!
絵心が無くてもブラシをさっと線を引くだけで草から花から蔦まで結構色々な植物が描けます。

## おすすめダイレクトマーケティング

ここでダイレクトマーケティングです!
以下はヒサとヨミでも使用しているブラシ達……実は私が作りました。
10秒で水面が描けるブラシ
水彩の雑草わさわさブラシ
蔦ブラシ
桜枝ブラシ

おまけ⭐️意外と素材が作りやすいClipStudioPaint

クリスタは素材が豊富なので、実は意外とマップチップなど作るのに向いているなぁと思っています。
ドットを描くためのツールセットも配布されているのでドット系のゲーム作っている方も使えそうです。
無料体験期間があったり、月額制のプランもあるので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。
月額の一覧がのっているページ


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