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オリジナル小説の記事 (43)

魚雷やさんごっこ 2023/09/23 18:47

イン・ザ・バスルーム

 シャワーでキメの細かい泡を生み出したことに満足した巣鴨は、うきうきと湯船に体を沈める。ボディーソープでしっかりと体に泡をまとわりつかせ、きれいにした体に泡が再度まとわりつく。ふわふわでもこもことした泡をかきわけて湯船に体を沈めると、下半身が暖かい湯に包まれ、上半身が泡に包まれる不思議な感覚に包まれる。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/22 10:33

立てば芍薬

 惑星によるが、地球にあるかつて日本と呼ばれた土地のように季節のある星は存在する。とはいえ、暑いか涼しいか、寒いか暖かいかくらいのはっきりと別れていない所の方が多い。
 暑ければ暑いなりの楽しみ方が、寒ければ寒いなりの楽しみ方があるものだとサロセイル・エカ=メルは笑うのだけれども。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/05 01:10

今年の夏はこれで終わり

 サンク・キタテウェルトの夏は短く涼しい。もとより、三方を山で囲われ、残りの一方だって海に面している国なのだ。ましてや、国境沿いの山にあるサンハ=ユアニルの街になれば、夏といえば短い季節だ。その代わり、冬はひどく厳しく長いのだが。

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魚雷やさんごっこ 2023/09/02 10:59

シャボンとバスルーム

 巣鴨雄大はふ、と目についたパッケージを手に取った。
 ドラッグストアに立ち寄った理由は、日焼け止めが無くなりそうだったから買いに来たついでに、予備の歯ブラシとボディソープの詰め替えを買いに来たのだ。だから、目についたそのパッケージは買い物リストの中には入っていなかった。

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魚雷やさんごっこ 2023/08/07 22:37

アイス・イン・ザ・スカイブルー

 汗が吹き出して止まらない。猛暑日だとか酷暑日だとか、とにかくひどい夏の暑さに優は左目を伏せて汗をタオルハンカチで拭う。目に染みる汗は、いくら拭いても止まりそうにない。
 隣に立つ男・千種川雅貴もまた、顔の横を流れる汗をガーゼ生地のハンカチで拭いていた。無表情ながら、どことなく暑さを嫌がる顔をしているように見える。

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