今回の素材集のコンセプト
今回の素材集、16bitと言ってますけど、要は16bitの家庭用ゲーム機のことです。
自分が中学生くらいまではTVゲームが好きで、その当時自分が持ってたのがスーファミでした。
まあ好きと言っても、ほとんどRPGしかしてなかったのですが。
当時のメジャーなゲーム機で思い浮かぶのは、ファミコン、スーファミ、PCエンジン、メガドライブ、ゲームボーイといったところでしょうか。
ただその中で16bit機ってどれだろうと思って調べてみると、スーファミとメガドライブだけでした。PCエンジンはメガドライブより同時発色数が多いのに8bitだった…意外。
それはともかく今回の素材集、意識しているゲーム機はスーファミ…ではなく、メガドライブです。
前回制作して、今公式DLCとして販売している「8bit レトログラフィック - オールインワン素材集」は、「誰でも簡単にファミコンぽい画面づくりができる素材集」というコンセプトで作ったわけですが、ファミコンってほとんどのオブジェクトを基本3色で表現しなきゃいけないので、制約がめちゃくちゃ厳しかったです。そこを工夫する楽しさというのもありましたが。
じゃあ、その16bitバージョンということでスーファミなのか…というと、逆にスーファミは使える色がめちゃくちゃ多いし、同時発色数も256色ということで、これは8bitフルカラーというやつです。
ファミコン縛りで作っていた自分からすると、青天井と言って過言ではないですね。
たぶん作っても制約の範囲内で特に工夫する必要もなくできてしまうので、実質制約がないと言ってもいい。
では、それに対し筐体にデカデカと「16bit」の文字が輝くメガドライブはどうかというと、使える色は512色で、同時発色数は15色+透明色のパレット4つと背景色1色で最大61色です。
結構少ない。
ファミコン素材の次なるターゲットとして申し分ないショボさです。
ファミコンに比べれば格段に表現の幅は広がりましたが、実際やってみると結構工夫の必要が出てきます。
例えば、フィールドを歩く4人のキャラですが、全員共通の1パレット(15色)だけで表現されています。
この4人には緑色などは使われていませんが、メイン用のキャラ素材はこの他にも全部で32人作る予定なので、それらすべてこの1パレットで表現する予定です。
フィールドのほうは、実は1パレットでは表現しきれなくて2パレット使いましたが、そのうちの1パレットはメインキャラ用のパレットと共通なので、例えば、この画面にウインドウ1パレットと他の歩行キャラや乗り物1パレットなど表示させても、全部で4パレットで収まって、メガドライブの同時発色数内に納めることができます。
それでも「8bit レトログラフィック - オールインワン素材集」もそうですが、素材の使い方によってはかなりゴージャスな画面になるので、あくまでも素材の使用者が意識して工夫しさえすれば、同時発色数内の画面作りができる、という素材集を目指すつもりです。
それがこの素材集全体のコンセプトですね。