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2024年 09月の記事 (5)

NAO 2024/09/18 03:43

(作:comodo様)【お菓子の国のガトー・ソルシエ】プレイ後感想

シェリアさん(Comodo様)作の

「お菓子の国のガトー・ソルシエ」

を遊ばせていただきました!

こちらの作品は、ふりーむさんや
https://www.freem.ne.jp/win/game/31411

ノベルゲームコレクションさんからDLできます。
https://novelgame.jp/games/show/8606

今回はちょっとだけ、設定ネタバレを含んだ感想になるので
初見で遊びたい方は、ご注意くださいませ。


作者のシェリアさんとは
ストロベルパティの頃からご縁を頂きまして、
お互い「ショタ好き」として、
末永くお付き合いをさせていただいております。

シェリアさんの作品の特徴のひとつとして、
「独特な世界設定」があげられると思います。

他の作者様の作品においても、私の作品においても
「世界設定」というものが存在していますが
シェリアさんの作品は、作品ごとにこの「世界」が全く異なっていて
2018年以降の作品においては、
「世界」と、その世界に結びついた「職業」の物語を
描かれているように思います。

今回私がプレイさせていただいた
「お菓子の国のガトー・ソルシエ」も
「独特な世界」と「職業」のお話でした。

タイトルにもなっている「ガトー・ソルシエ」というのが
今作の「職業」にあたります。

作品の紹介文から引用させていただくと
ガトー・ソルシエというのは……

「心の力でお菓子を作る、お菓子な魔法使い」

とのことです。
魔法使いというだけあって、パティシエのように
コネコネ混ぜ混ぜしてお菓子を作るわけではありません。
例えるならば錬金術のように一瞬で、
お菓子を形成することが出来てしまうのです。

本作は、そんなガトー・ソルシエとして王国御用達のお店を営む
姉弟を中心とした物語です。

はい、お菓子! はいっ、弟!!

私の大好きな要素がこの作品にはあるのです!!

私自身、趣味がお菓子作りということもあり。
誕生したのがストロベルパティですからね。
昔から、お料理やお菓子作りがあるゲームには弱いのです( ˘ω˘ )

ストロベルパティはお店経営SLGでしたが
お菓子の国ガのトーソルシエは、ノベルゲームです。
選択肢無しで、EDまで読み進めるタイプの作品となっておりました。

「遊ぶ」というよりは、「読む・見る・聞く」と
動画で見るボイスドラマのような印象を受けました。

今作はお菓子がモチーフということで、
キャラクターのイラストはもちろんのこと、UIまでとにかく可愛い。
タイトル画面からもう、ワクワクした気持ちにさせてくれました✨

イラスト担当のゆずっぴ様が描かれる繊維さと優しい色遣いが、
作品の雰囲気にとてもあっているように思います。
なにより主役である姉弟のデザインが、本当に可愛い!
ゲームでも二人の表情がころころ変わるので、見ていて飽きるどころか
じーっと凝視してしまうぐらい、イラストが美しいのです( ˘ω˘ )

そして今作の特徴の一つは「フルボイス」という点。

姉弟はもちろんのこと、
サブキャラクターにもしっかりボイスが付いています。

ちなみに、今作の主人公のマヤちゃんは
星ティアの主人公ディアを演じてくださった「巫部える」さんです。
そして、サブキャラクターとして
「控田まりお」さん「黒崎キリト」さん「如月彩葉」さんも
ご出演されていました。

なんだか嬉しくて、ニッコニコしながら聞いちゃいましたね(笑)

今作にご出演されている声優様方は
どなたも素晴らしい演技力をお持ちの方々ばかりなので、
聞いているうちにドンドン物語の世界へと引き込まれて行きました。
ボイスはついてるわ、表情はころころ変わるわ……。
画面の中でこの世界の人達が本当に息づいてるみたいに思えて、
あっという間に、彼らのことが好きになっちゃいました。

今作は「ノベルゲーム」ですので、
物語は各キャラのセリフと主人公の地の文で構成されています。
もちろん、プレイヤーの意志による「クリック(文字送り)」も必要になります。

オート機能でゲームを進めると、先ほども言ったように
ボイドラ動画を見ているような感覚で読み進めることが出来るのですが
私個人としてはやっぱり、
自分のタイミングで読み進める方をおすすめします。

オートになってしまうと、
言葉一つ一つの意味を考える間もなく次に進んでしまうので、
それがとても勿体なく感じました。

フルボイスで紡がれるキャラクターの声を聴きながら
主人公マヤちゃんが優しく語る地の文を、自分の間で読み進める。
そうすることで、より深く物語の中に入り込めると思います。

おそらくシェリアさんご自身も、
プレイヤーのクリックタイミングと言うのを考えられていて。
「………。」で、一度止めた後。
プレイヤーのクリックを待ってから、次の文が出るところがあります。
これがオートだと、ポーンと進んでしまって。
せっかくの間がもったいない。
「………。」の間をプレイヤーも一緒に体験することで
次の出てくるセリフの重さも変わるというものです。

私、正直なところ。
ただ、セリフを貼り付けてBGMを流してるだけの
ADVやノベルゲームが苦手でして。
だったら「小説」でいいと、思ってしまうのです。

「ゲーム」として制作するのであれば、「ゲーム」であってほしい。
ゲームとして使えるものを使って、シナリオを表現してほしい。
そんな風に思ってしまうのです。ゲームバカだから仕方ないの(´・ω・)

なので、「演出」がしっかりしている作品を見ると
めちゃくちゃテンション上がります!!

さっきのクリックの話もそうですが、
今作は「効果音」がとても多く入っていた印象を受けました。

何か音が出るようなシーンではセリフの間に効果音が入っていたりして
シナリオをすごくリアルに見せてくれているなと感じました。

他にも画面が揺れたり、文字が大きくなったりと
細かい演出もしっかり入っていたので「見て」楽しい要素もたくさんあります。
こういうのは「小説」では表現できない「ゲーム」らしい演出ですよね。

イラストと演出の話ばかりしてきましたが、
ノベルゲームのメインはやはりシナリオ……!!

シェリアさん、シナリオもめちゃくちゃ良かったです~~ッ!


シナリオの言葉遣いが全体的に優しくて、
とても丁寧に描かれていたように思います。
不快に思ったり、読みにくいと感じるところは一切ありませんでした。

キャラクターのセリフはとても生き生きとしていて
思わず笑ってしまうようなやり取りもたくさん。
サブキャラクターも含めて、みんな本当に個性的でした。

今作は独特な「世界感」と「職業」なので
開始早々は、「ん?」と、しっくりこないところはあったのですが
物語を読み進めていくうちに、自然な展開でしっかりと説明が入ります。

ひとつの設定を説明するのにも、具体的な説明例が出てくるので
すごく説得力があり、この世界に対する解像度も上がって行きました。

シェリアさんの上手いなと思うところは、
説明をすべて一気にしてしまわないところ。

キャラクターのやり取りだったり、主人公の地の文を通して
少しづつ、プレイヤー伝えていくことで
違和感なくこの世界になじませてくれるのです。

私も「違和感なく世界の説明をする」と言うところは意識していて
星ティアでも、色んな所に世界設定を入れています。
なので、プレイすればするほど、星ティアは解像度が上がる作品なんですよね。
あっ、もちろん1キャラだけでも楽しめると思います\( 'ω')/!

また、今作のモチーフでもあるお菓子。
お菓子を食べるシーンがよく出てくるんですが
お菓子食べた時の感想が具体的で、とても良い!

サブレ生地、キャラメリゼ、アーモンド……

お菓子の特徴を踏まえながら味の説明をしてくれるので
見ているこっちも一緒食べたような気持ちになりました。

おそらくシェリアさんも私と同じお菓子作りが趣味か…
今作を作るにあたって、お菓子のことをリサーチされたと思います。

例えばですが、クッキー食べて。
「うん、すごく美味しい」
っていう地の文より。

「サクリと前歯でかじりつけば、芳醇なバターの香りが鼻を抜ける。
 サクサクと咀嚼するほどに、優しい甘さが口の中に広がって思わず目を閉じた。
 香ばしいアーモンドスライスの食感が良いアクセントになり、
 これはやみつきになりそう……」

……ちょっと、やり過ぎましたが(笑)
言いたいことは伝わったかなと思います。

シェリアさんの書かれる文章には、具体性があって。
なおかつ、誰もが経験したことがあるような表現をしてくれるので
イメージが伝わりやすいんですよね。

イメージが伝わる=感情移入できる=物語に入り込める

だと私は思っているので、
シナリオを書く上ではとても大切なことだと思うのです。

そして、忘れてはいけない。
今作は「乙女ゲーム」なのです。
メインストーリーが良すぎて、つい忘れかけていたのですが。

やることはしっかりやってくれました。

「恋愛」がメインのストーリーではないので、
「恋愛もの」として見ると物足りないかもしれませんが、
フルボイスの良さを前面に押し出し、やってくれましたよ( ˘人˘ )✨


「お菓子の国のガトー・ソルシエ」は
なんだか心がモヤモヤして、元気のでない時にこそ
プレイしてほしい作品だと思います。

物語を見終わった後には、
きっと優しくて穏やかな気持ちになるはずなので。

あと、クッキーが食べたくなります🍪


さて、今回の感想はここまでです!
また今回も勝手に分析して色々と語ってしまいましたが、
あくまでも私個人の考えと意見であることをご理解ください。

シェリアさんは他にもいろいろと作品を公開されているので、
ご興味のある方は、是非遊んでみてくださいね!

シェリアさんのサークルcomodo様のサイトはこちらです。
http://comodo.starfree.jp/


ということで、
シェリアさん(Comodo様)作の

「お菓子の国のガトー・ソルシエ」

のプレイ後感想でした!!


※追記
なんと、9/17で
「お菓子の国のガトー・ソルシエ」公開一周年とのことです!
知らずにプレイ&感想書かせていただいたのですが、嬉しい偶然✨
一周年おめでとうございますーー!!!

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NAO 2024/09/12 04:19

(作:Amicitia様)【けもみみユーフォリア~complete!!~】プレイ後感想

朝比奈依央さん(Amicitia様)作の乙女ゲーム

「けもみみユーフォリア~complete!!~」

を遊ばせていただきました!

ノベルゲームコレクション様より、フリーで遊べます。
https://novelgame.jp/games/show/5698


攻略対象は8人。
今回私は全キャラの
ベストルートを見させていただきました!

実は以前の無印verのけもみみを遊ばせていただいておりまして
その時には、オオカミ君、ワニ君、クマ君、トラ先生、
ルートを遊ばせていただきました。

今回はcomplete版ということで!
新たに登場したトリさん、ネコさんはもちろんのこと、
以前はプレイしていなかった、キツネ君、ウサギ先輩も一緒に
楽しませていただきました!
(オオカミ君とクマ君は、もう一度シナリオ見たくて再プレイした)

遊ぶ遊ぶ詐欺で、なかなか時間がとれず
すみませんでした…ッッ(スライディング土下座)!!

実は依央さんとは、制作について色々ご相談させていただいたり、
お互いに色んな意見を交換させていただいたりと、
乙女ゲー制作仲間として、とても素敵なお付き合いを
させていただいているのです✨

以前、私がめちゃくちゃ落ち込んでいた時には
ものすごく親身になって話を聞いて下さり、
依央さんに頂いた言葉のおかげで、立ち直ることが出来ました。
多分あの時、依央さんがいなかったら
私は制作を続けていなかったのではないかな……
と思うほど酷い状況だったので、
依央さんがいてくれて本当に良かったです。

そんな依央さんと、お話させていただく中で。
ゲーム制作に関する想いとかこだわりとか、制作者魂とか(笑)
たくさん聞かせていただきまして。

今回改めて、「けもみみ」を遊ばせていただいたのですが。
その魅力や面白さを物語のネタバレなしで語らせていただきます。


やはり、まず目につくのは!!
登場するキャラクター達の可愛さですよね!!
タイトル画面から、可愛さカッコ良さが溢れまくっております…!!
何ならもう、このタイトル画面で「あ、このゲーム面白いわ」って思う。

誰一人として似たようなデザインのキャラはおらず、
それぞれのキャラ属性もまったく違うのが一目で分かります。
(制服の着こなしが違うのも、めちゃくちゃ好きぴぃ)

タイトル画面のイラストからすでに「このキャラはこんな感じか…」と
プレイヤーさんに分かるようになってるデザインが素晴らしい。

プレイする前からタイトル画面で「このキャラ好きかも?」と
プレイヤーさんに思わせることって大切だと思うんです。

星ティアのタイトル画面も、メインキャラ10人と
主人公のディアが描かれているんですが、
それぞれのキャラクターの雰囲気がプレイヤーさんに伝わるようにと
ポーズや表情、サイズ感等々、意識して描いております。

今作はcomplete版(完全版)ということなので
無印の時から、色々な要素がアップデートされておりました。

私も久しぶりに遊ばせていただいたのですが、
以前よりも遊びやすくなっている印象を受けました。

プレイヤーさんが、よりプレイしやすいようにと
依央さんが、色々と気にかけてくださったのが分かります。

今作はADVということで、
シナリオを読み進めていき、途中に出てくる選択肢を選べば
かならず、どこかのENDにはたどり着くことが出来ます。

私、以前は乙女ADVもめちゃくちゃ遊んでたんですけど
ときメモタイプの乙女SLGの面白さを知ってしまってからは、
コンシューマーのADVは買わなくなりました。

ただひたすら何時間もシナリオを読む…というのが、
どうにも合わなくなってしまって。

けもみみは、プレイ時間40分ぐらいではあるのですが
実際にゲーム開始してみると、結構なボリュームを感じます。

各キャラのEND数も1つや2つではなく、4,5パターンはあるので
読みごたえはたっぷりです。


だぁがしかしぃ!!!


「けもみみ」は、その40分があっという間に過ぎるぐらい
プレイヤーさんの心も目も引き付ける面白さと魅力があるのです!

まず、キャラクターのセリフメインで展開されるシナリオ。
主人公の地の文での長い語りがほぼなく。
キャラクターのセリフのやり取りにより物語が進んでいくので
とてもリズムよく読み進めていくことが出来ます。

もちろん、主人公の地の文がしっかりと描かれることで
プレイヤーが物語に深く入り込める作品もあります。

けれど私は、主人公の長い地の文がちょっと苦手なので
セリフ中心に物語が進んでいくシナリオ構成は、
正直すごく読みやすくて有難かったです。

実はストロベルパティもスティールブルーも星ティアも、
98%ぐらいはセリフのみのシナリオ。
主人公の地の文が出てくることは、まずありません。

とはいえ、けもみみでは。
セリフだけだとプレイヤーさんに伝わり切れない
主人公の感情や、相手のふとした変化などは、
そっと優しく地の分で説明してくれるのです。
プレイヤーさんの感情を置いて行かないように。
物語の流れを止めることなく、そっと、ふわっと、丁寧に。
足りない要素を補うのが、とっても上手いなと思いました。

例えば、ポンポンと言い合いをするような
セリフのラリーが続くシーンで
主人公の地の文が間に長く入ってしまうと、
そのスピード感が止まります。
あえてそうすることで緊張感など
出すことも出来ると思うのですが、
私個人としては「地の文を入れなくて良いシーン」もあると思うのです。

その言う意味では、けもみみで
「いれなくていい」と思う地の文はありませんでした。

依央さんのことだから、きっとこの辺りのバランスも
考えながらシナリオを書かれたのではないかな。
今度お話する機会があったら、聞いてみます(笑)


「いれなくていい」という話題が出ましたが、
この部分、依央さんは本当によく考えられていて。
キャラ立ち絵表情や、立ち絵の動きなどで表現できるところは
「シナリオでは書かない」のです。

例えば、プレイしていて私がドキッとしたのは、
「キャラの立ち絵が目線を反らした」ところ。

シナリオ上では「そう言って彼は目を反らした」。
のような地の文の説明はないのですが、立ち絵が目を反らしたので
シナリオがなくても、十分にキャラの気持ちが伝わってきました。

むしろ、シナリオがないからこそ、すごいドキッとした。

立ち絵の表情がセリフに合わせてころころ変わる上に、
ちょっとした動き(縦にピョン、横にプルプル等)や、
立ち絵が真っ白になるようなコメディタッチな演出もあったりと
細かく指定されているので「画面全体」を楽しめるんですよね。

ただメッセージウインドウに表示されたシナリオを読んでいくだけではなく。
シナリオ、立ち絵、背景、BGM、画面全部を楽しめる。

星ティアも、イベントシナリオが結構長いので
プレイヤーさんが飽きないように、キャラの表情は
20種類ぐらい用意しました。特別な表情なんかもあります。
制服の見た目も2パターンありますしね。
とくに告白シーンは長いので、スチル表情はキャラによっては30枚ぐらいあります。
アイテムが登場した時は、カットインイラストを入れたりもして
画面を飽きさせない工夫を自分なりにしていました。

(けもみみも衣装パターンがあって、それがとっても良い!
キャラクターの個性も出てるし、特定のイベントでしか
見られない衣装もあったりして細かい!)


やっぱりそれぐらい、
「目で見る」ということを意識して作っています。

ただ読むのであれば、「小説でいい」。
と、私は思ってしまうタイプなので。
ノベルゲーム、アドベンチャーゲーム。
「ゲーム」である以上は「見る」ということを
意識するのも大事だと私は思うのです。

見ることで伝わることは、書かなくていい。

そのバランスが、けもみみはとっても良いので、
私みたいなタイプには、シナリオが読みやすかった。


基本的にシナリオは、主人公の視点で進んでいくのですが
場合によっては、攻略キャラ視点に切り替わることもあります。
攻略キャラの心の声が描かれていたりとか……
主人公からは分からない、キャラの本音が見られるのって
めちゃくちゃ良いですよね!!!

私も相手側の気持ちが分かるのが好きなので、
星ティアでは「夜イベント」として、がっつり入れている要素です。
(遊んでいただければ分かるので、まだの方は是非!)

この辺りでですね。
私と依央さんの好みは同じだなって、改めて確信しました。

けもみみをプレイしながら、
どうしてこんなにシナリオが読みやすいのかな?
と、自分なりに分析してみたのですが。
けもみみのシナリオって、
ひとつのエピソードが短いんですよね。
エピ1→エピ2→エピ3
って言う感じで、短いエピソードが始まっては終わり、
始まっては終わり……と繰り返していくのです。

私はついつい、ひとつの話を
長ーくダラダラと書いてしまうんですが(笑)

けもみみにはそれがなく、本当に見どころだけを
どんどん見せていってくれるので、
「だれたり」「あきたり」する間がない。

つまり、面白いところだけをずーっと連続で見せてくれる。

「おはよう」から始まり「おやすみなさい」で終わる。
同じ毎日を一年間も繰り返すSLGばっかり作ってきた私には
「なるほど……」と、思うようなポイントでした。

短いエピソードの繰り返しとはいえ、
ブツ切れのような感じは全くなく、しっかりと物語は続いて行きます。
その中で芽生える淡い恋心や、キャラクター達の悩みなども、
ちゃんと丁寧に描かれているので、
「あれ?いつの間に好きになったん?」とか
「いや、いきなり落ち込みすぎだろ!」みたいな、
ツッコミもありませんでした。

そう感じたのは、
主人公がプレイヤーの気持ちを置いて行かずに、
寄り添いながら物語を進めてくれるからだと思います。


前回遊ばせていただいた時も面白いなと思ったのですが。
今回改めて分析しながら遊んでみた結果、
すごく色んな所に、依央さんのこだわりがあることに気付きました。

またそれは、私自身もこだわったり意識しているところだったので
私と依央さんの創作観は同じだなって、改めて確信しました。


とはいえーーー!!
これらは私が「けもみみ」をプレイして個人的に感じたことです!
色々とご本人からお聞きしたこともあるのですが、
私が勝手に分析して「すごいすごい!」と言っていることをご理解ください。


私と同じようなタイプの方で、ADVちょっと……と思っている方。
「けもみみ」は、本当に遊びやすい作品なので、
まずはここからどうでしょうか。

キャラクターごとに物語も大きく異なり、END数も豊富です!
予想もしないENDもあったりして、物語展開のふり幅が大きいところも魅力。
乙女ゲームということで、胸キュンイチャイチャラビューン!!も
しっかりがっつり楽しめますよ!!

ちなみに私は、オオカミ君とワニ君派だったんですが。
改めてプレイしたら、クマ君いいなって……思いました。
なんか、こう……オスっぽさがね?すごく良いなって思ったのよね。



ということで、
朝比奈依央さん(Amicitia様)作の乙女ゲーム

「けもみみユーフォリア~complete!!~」


のプレイ後感想でした!!

依央さんは現在、けもみみ最新作を制作中とのことですので
今のうちに今作を遊んでおきましょう(´▽`)9!!

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NAO 2024/09/08 22:02

(作:テトゥルウイスキー蒸留所様)【ショートファンタジー刻と天賦の綺譚】プレイ後感想


えりやぬす先生(テトゥルウイスキー蒸留所様)作の

「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」

を遊ばせていただきました!

こちらの作品は、
第14回ウディコン物語性3️⃣位・総合7️⃣位受賞されています!
おめでとうございます!さすが、先生なのです!!

作品についての詳細は、公式サイトからどうぞ!

https://misty.fem.jp/toki/

この作品ジャンルを
なんて言葉にしたらいいのか分からないのですが
公式サイトによると、

「少女僧侶とギャンブルミニゲーム!
 レトロRPG×ドラマチックアドベンチャー」

ということでございます。

確かに…! 確かにその通りなんですけど!!
こんな短い言葉だけじゃ、言い表しきれない作品だったんですよ!

やっぱり、えりやぬす先生はすんごいのです……。

この作品についての感想を語る前に、
なぜ私が、えりやぬすさんを「先生」と呼ぶかについてなのですが。

私が、ウディタの製作者の中で
一番尊敬しているのが「えりやぬす先生」だからです!

私の作る作品とは、ジャンルや空気感が全く違うのですが。
実は毎回、「先生みたいなゲームが作りたい」と思って製作しています。
ここでいう「先生みたい」というのは。
シナリオやシステムのことではなくて。
(そもそも、あの世界観や物語展開はどう頑張っても私には無理)

先生にはゲーム作りにおいて当たり前だけど、忘れてしまいがちな
「ゲームは何でもやって良い」という、
すごく大切なことを教えていただいたんです。

先生の代表作、すっぽんクエストはもちろんなのですが、
なんというか…以前、かなりぶっ飛んだADVゲーム(笑)を
遊ばせていただいた時に、私はものすごい衝撃を受けました。

思いもしなかった演出の連続!
無限に広がる「ゲーム」というの表現の可能性!
既存の作品にとらわれない、独自の感性!!

その時に

「あ…ゲームって何やってもいいんだ」

という、当たり前のことに初めて気づきました。

たぶん、これを読んでいる皆様には伝わらないと思うのですが
「ゲームは何やってもいい」ということが、私にとっては
本当に衝撃的だったんです。

今までの人生、たくさんのゲームを遊んできました。
自分がゲームを作る時って、無意識ながらに
過去に遊んできたものを「当たり前だ」と思って真似していたのです。

つまり、今まで私がやってたのは、
「ゲームはこうでなくてはならないという固定概念」の元、
その範囲内で自由にゲームを作っていました。

でも、えりやぬす先生は違う。
「ゲームで出来ないことはない」というぐらい、
無限の可能性を作品の中に表現されているのです。

正直、先生について詳しく知っているわけでも。
先生から、いろいろお話を聞いたわけではなくて。

先生の作品を遊ばせていただいた私が勝手に、
「ゲームって何やっても良いんだ!」と、感じただけなのですが(笑)

それでも、先生の作品に触れなかったら。
今の私はいなかったし、星ティアも生まれなかったと思います。

でも、実際のところ。
星ティア、全然、先生みたいには出来ませんでした。
「ゲームとしての形にハマらず、自由に!!」
と思っては見たのですけれど。

結局、ゲームとしての遊びやすさを優先し、
思い切った挑戦が出来なかったことが悔やまれます。

ただ、「もっと自由に!」と意識していたからこそ
出来たこともきっとあって。
それはシナリオや、キャラクターのセリフなんかにも
出てるんじゃないかなと思うのです。

各マップのキラキラした演出とか、
ちょっとした環境エフェクトとか。
ディアちゃんの歩行キャラのモーションが変わるとか。

この辺りは絶対に先生の影響。
視覚的に飽きさせず、画面を魅力的に見える演出を、
私もやりたいと思ったのです。

とくに、すっぽんクエストという作品の演出が
めちゃくちゃ良くてですね……! もう映画級なんですよ!
私はもうもう、この作品のエンドロールで腰を抜かしました。
何が凄いって…あ、このままだとすっぽんクエストの話になるな…。

先生について話すと、つい熱くなってしまうのです。
でも、分かっていただけたかなと思います。
私がどうして、えりやぬすさんを特別に
「先生」と呼んでいるのかがっ!

さて、話を戻しまして。

「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」

をプレイさせていただきまして、
無事にクリアーまで行きましたので、プレイ後の感想を。



………と、プレイするまでは思っていたんですけど。

この作品ですね。
なんの事前情報もないまま遊んだほうが絶対に面白いです!

なので、感想は最小限にさせていただきます!
むしろそれが、面白かった証拠だと思っていただきたい。

公式サイトは拝見させていただいたのですが、
ウディコンの感想などは読んでいません。

第一印象
「シスターがギャンブル漬けになるゲーム」
と、いうイメージのまま始めました(笑)

でもね、それが正解だったと思う。

どんどんどんどん予想外の展開が広がっていき、
時間がたてばたつほどに、のめり込んでいきました。

「えっ、そんなことが!?」
「あっ、そういうことか…」
「なにーー!?」
「ああーっ、このシステムは面白い!」
「こいつ、腹立つッ!!」
「主人公ちゃん、かわゆ過ぎですわーー!!」
「無理無理無理無理、つよーーい!」

と、まあ。
かなり色んな感情が溢れては混ざり合いました。

難しいシステムは一切なく、
非常に分かりやすく操作もしやすい。

かと思えば、プレイヤーの行動により
結果が変わるような展開もあったりして、
「ただ物語に沿っていればいい」というわけではありません。

「その日をどうやって過ごすか」
「どう行動して敵を倒すか」
「どのギャンブルで遊ぶか」

などなど。
結構いろいろ考える必要があったりして、
それが、ものすごく楽しかったです。

私、「プレイヤーが考えて行動するゲーム」がめっちゃ好きなので。
その部分が、私の好みにぴったりでした。

「刻天」は、物語がサクサクと進んでいく上に
キャラクターのセリフが「面白い」「印象的」「魅力的」なので
シナリオだけ見ても、めちゃくちゃ面白かったです。

どんどんどんどん、新しい展開が始まるので
マジで続きが気になって遊び続けてしまいます。

そして!!! イベントシーンなんですが!
出てくるイラストが、ゆるゆるふわふわ動きますッ!
瞬きや口パク、髪の毛サラサラ……などなど。
色んなシーンに合わせて動いてくれるので、
本当に映画でも見ているような気分になりました。

イベントシーンの演出等も相変わらず素晴らしくて……
キャラの動きの一つ一つ見ても、
本当に色々考えて作られているなと思いました。

RPGということで、戦闘があるんですが。
このバランスも、すごく良かった……!!
最初は戸惑うこともありましたが、やり方さえわかれば
ちゃんと戦い方があって、思ったように倒せるととても気持ちがいい。

星ティアにも、ステブルにも戦闘があったのでわかるんですが。
戦闘バランスって、めちゃくちゃ難しいんですよ……( ;ω;)

その中でも、この気持ちよさを出せるバランスに
整えられたのが凄いなと思います。

すっぽんクエストもそうですが、「ゲーム」として見た時に
シナリオ、キャラ、システム、イラスト、演出、BGM、効果音……と、
すべての要素のバランスがとにかく良くて。
どれかひとつが良い、と言うわけではないんです。
「ゲーム」としてすべてのバランスが良い。
これって、とってもすごいことだと思います。

私も、「ゲーム」としてすべてを見た時のバランスを
意識するようにはしています。
今回の星ティアは、とくにそれがイメージ通りに出来たかなと。
ひとずつ見てしまうと「難しい」「つまらない」「やりにくい」など
あったかもしれないんですが、クリアーまで遊んでいただいた時に
「この要素が全部あっての星ティア」と思ってもらえたら嬉しい。


ということで、
「ショートファンタジー刻と天賦の綺譚」について
もっと語りたい気持ちはあるんですが
このゲームは、何も知らずに遊んだほうが絶対に面白いので
ネタバレなしで、作品の魅力をお話しさせていただきました。


ほぼほぼ、やりえぬす先生の話になってしまったんですが(笑)
とにもかくにも! 私の尊敬する方のすごさが伝われば嬉しいです。

えりやぬす先生の創作サイトはこちらから!
現在、新作ゲームを製作中です!
これもまたすごい作品になりそうなので、是非是非ご覧ください!

https://misty.fem.jp/

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NAO 2024/09/06 22:15

(作:Rain Tiara様)【雛菊に忍ぶ恋】プレイ後感想

アメノさん(Rain Tiara様)作の乙女ゲーム

「雛菊に忍ぶ恋」

を遊ばせていただきました!

ノベルゲームコレクション様より、フリーで遊べます!
http://novelgame.jp/games/show/10163

攻略対象は4人。
私が今回遊ばせていただいたのは、
上のイラストにも描かせていただいた
「龍虎伊久磨(りゅうこいくま)」君です。


ストーリーのネタバレなしの感想となりますが、
まったく内容に触れないのは難しいので、
事前情報なしに遊びたい方は、
まず先に遊ばれてから読むことをお勧めします!





「雛菊に忍ぶ恋」ですが、なんと言ってもすごいのが、
3か月で作りあげたADVゲームだということ。

アメノさんとは裏でいろいろとお話していたので、
その製作過程も、ちょこちょこと見させていただいておりました。

一周40分~1時間の短編ゲームではありますが、
シナリオボリュームがなかなか多く、短編とは思えない満足感です。
私は伊久磨君しか遊べてないのですが、×4人分のシナリオを
3ヶ月で書いたのだと思うと、素直にすごいなと思います。
(全製作過程を三ヶ月で終わらせているので、シナリオ自体はもっと短いはず)

もちろん、満足感があるのはシナリオだけではありません。
キャラクターの立ち絵も表情豊かで、
とくに主人公の一音ちゃんがめちゃんこ可愛い。
ちなみに私は、困ったように笑ってる一音ちゃんの顔が一番好き。

今作は、「忍者」がモチーフということで。
主人公やその仲間たちは「忍」として任務に就くことになるのですが。
その時にちゃんと、衣装が「お仕事着」に変わるのがすごく良い。
プライベートな立ち絵と、お仕事の時の立ち絵。
この雰囲気が全然違うので、そのギャップにときめいちゃいます。

さらに物語の中でバトルシーンになると
それぞれ武器を構えた立ち絵にもなるんです!
これがまた、カッコよくて良い!!
この戦闘立ち絵の中だと、烏丸さんの戦闘立ち絵が個人的には好きでした。
いゃあ……なんか迫力あってカッコよかったもので…。
烏丸さんって攻略キャラじゃないんですけどねw
気になる方は、是非ゲームでご確認ください!!

物語も、「忍者」がモチーフということで
生死にかかわるようなシリアスな展開もあるんですが、
日常シーンなどでは、キャラクター同士のコミカルなやりとりがあったり
主人公と相手キャラとの仲が深まっていくキュンと来る展開も、
バランスよく構成されているので、
最後まで飽きずに遊ばせていただくことが出来ました。

主人公と攻略キャラだけの物語ではなく、
キャラクターの横のつながりもしっかり描かれていて、
先輩後輩、幼馴染、親友、上司部下、等の関係性が良いなと思いました。

ちなみに私は、伊久磨君狙いでやっていたですが、
最初は悲しきBADEND……
その後、再び挑戦するも、再度BADEND。
その後も、選択肢までセーブロードでやり直したんですが
どうしても、BADENDになってしまうという……

あれ? 私こんなに乙女ゲーム下手だったかな?

あまりにも失敗するので、アメノさんに
「恋愛ENDの行き方教えてください」とズルして聞きました。

短編ということもあり、
ルート分岐になるような選択肢は多くないんですが
それをことごとく外していたようですね…!!!


その後、無事に伊久磨君ルートを見ることが出来まして!!
イチャイチャラブラブ要素をしっかりと、堪能しました!
もうね! これが見たいがために
私は何度失敗しても諦めなかったわけですよ!
頑張った甲斐はありましたね…!

忍者としての使命、仲間との絆、大切な人への想い。
それぞれがしっかり描かれていたので、
とても満足感のある物語だったと思います。

スチルもたくさん用意されていて、
伊久磨君のカッコいい姿をたくさん見れたのが嬉しい。
短編って、ラストに一枚だけ……と言うのもあると思うし
それでなんの問題もないと思うんですけど、
3ヶ月でこれだけの枚数を描いたのは、本当に頑張られたんだと思う。

物語以外のところで目に留まったのが、
キーウェイトの菊アイコンの、色が変わるところが可愛かった。
こういう細かい所にまで気を配れる制作者さんが、私はとても好きです(笑)

あと、時々カットインで出てくるお料理のイラストがとっても美味しそうでした。
美味しそうな料理のイラストが出てくるゲームは、良いゲームですよ…( ˘ω˘ )
私も、自分の作品で食べ物が出てくる時は、気を付けて描いてます。

シナリオ、立ち絵、スチル、BGM、効果音。
様々な要素がバランスよく組み込まれていたので、
途中で飽きることなく、最後まで楽しむことが出来ました。

私はキャラデザ的にも見た目的にも伊久磨君推しでしたが、
この記事読んでみて気になった方は、
他3人の攻略対象ルートも遊んでみてください!

ひとつだけ、気になったことと言えば。
今回、オリジナルのキャラクターBGMが付いていたとのことですが、
これが伊久磨君のBGMかな?って半信半疑だったので、
オマケモードで、キャライメージ曲が聴けたら良かったな……と思いました!
キャラ紹介ページとかのBGMをそのキャラのにしてくれたらとっても良き。

……という要望を、ひとつだけ書き記しておきます。

折角のオリジナルだから!ちゃんとゆっくり聞きたいと思ったんだっ!
(私が見逃してる可能性もあるので
 もしどこかに聞けるところがあったら、教えてくださいっ)


ということで、
アメノさん(Rain Tiara様)作の乙女ゲーム

「雛菊に忍ぶ恋」

のプレイ後感想でした!!

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NAO 2024/09/04 02:53

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