NAO 2024/09/12 04:19

(作:Amicitia様)【けもみみユーフォリア~complete!!~】プレイ後感想

朝比奈依央さん(Amicitia様)作の乙女ゲーム

「けもみみユーフォリア~complete!!~」

を遊ばせていただきました!

ノベルゲームコレクション様より、フリーで遊べます。
https://novelgame.jp/games/show/5698


攻略対象は8人。
今回私は全キャラの
ベストルートを見させていただきました!

実は以前の無印verのけもみみを遊ばせていただいておりまして
その時には、オオカミ君、ワニ君、クマ君、トラ先生、
ルートを遊ばせていただきました。

今回はcomplete版ということで!
新たに登場したトリさん、ネコさんはもちろんのこと、
以前はプレイしていなかった、キツネ君、ウサギ先輩も一緒に
楽しませていただきました!
(オオカミ君とクマ君は、もう一度シナリオ見たくて再プレイした)

遊ぶ遊ぶ詐欺で、なかなか時間がとれず
すみませんでした…ッッ(スライディング土下座)!!

実は依央さんとは、制作について色々ご相談させていただいたり、
お互いに色んな意見を交換させていただいたりと、
乙女ゲー制作仲間として、とても素敵なお付き合いを
させていただいているのです✨

以前、私がめちゃくちゃ落ち込んでいた時には
ものすごく親身になって話を聞いて下さり、
依央さんに頂いた言葉のおかげで、立ち直ることが出来ました。
多分あの時、依央さんがいなかったら
私は制作を続けていなかったのではないかな……
と思うほど酷い状況だったので、
依央さんがいてくれて本当に良かったです。

そんな依央さんと、お話させていただく中で。
ゲーム制作に関する想いとかこだわりとか、制作者魂とか(笑)
たくさん聞かせていただきまして。

今回改めて、「けもみみ」を遊ばせていただいたのですが。
その魅力や面白さを物語のネタバレなしで語らせていただきます。


やはり、まず目につくのは!!
登場するキャラクター達の可愛さですよね!!
タイトル画面から、可愛さカッコ良さが溢れまくっております…!!
何ならもう、このタイトル画面で「あ、このゲーム面白いわ」って思う。

誰一人として似たようなデザインのキャラはおらず、
それぞれのキャラ属性もまったく違うのが一目で分かります。
(制服の着こなしが違うのも、めちゃくちゃ好きぴぃ)

タイトル画面のイラストからすでに「このキャラはこんな感じか…」と
プレイヤーさんに分かるようになってるデザインが素晴らしい。

プレイする前からタイトル画面で「このキャラ好きかも?」と
プレイヤーさんに思わせることって大切だと思うんです。

星ティアのタイトル画面も、メインキャラ10人と
主人公のディアが描かれているんですが、
それぞれのキャラクターの雰囲気がプレイヤーさんに伝わるようにと
ポーズや表情、サイズ感等々、意識して描いております。

今作はcomplete版(完全版)ということなので
無印の時から、色々な要素がアップデートされておりました。

私も久しぶりに遊ばせていただいたのですが、
以前よりも遊びやすくなっている印象を受けました。

プレイヤーさんが、よりプレイしやすいようにと
依央さんが、色々と気にかけてくださったのが分かります。

今作はADVということで、
シナリオを読み進めていき、途中に出てくる選択肢を選べば
かならず、どこかのENDにはたどり着くことが出来ます。

私、以前は乙女ADVもめちゃくちゃ遊んでたんですけど
ときメモタイプの乙女SLGの面白さを知ってしまってからは、
コンシューマーのADVは買わなくなりました。

ただひたすら何時間もシナリオを読む…というのが、
どうにも合わなくなってしまって。

けもみみは、プレイ時間40分ぐらいではあるのですが
実際にゲーム開始してみると、結構なボリュームを感じます。

各キャラのEND数も1つや2つではなく、4,5パターンはあるので
読みごたえはたっぷりです。


だぁがしかしぃ!!!


「けもみみ」は、その40分があっという間に過ぎるぐらい
プレイヤーさんの心も目も引き付ける面白さと魅力があるのです!

まず、キャラクターのセリフメインで展開されるシナリオ。
主人公の地の文での長い語りがほぼなく。
キャラクターのセリフのやり取りにより物語が進んでいくので
とてもリズムよく読み進めていくことが出来ます。

もちろん、主人公の地の文がしっかりと描かれることで
プレイヤーが物語に深く入り込める作品もあります。

けれど私は、主人公の長い地の文がちょっと苦手なので
セリフ中心に物語が進んでいくシナリオ構成は、
正直すごく読みやすくて有難かったです。

実はストロベルパティもスティールブルーも星ティアも、
98%ぐらいはセリフのみのシナリオ。
主人公の地の文が出てくることは、まずありません。

とはいえ、けもみみでは。
セリフだけだとプレイヤーさんに伝わり切れない
主人公の感情や、相手のふとした変化などは、
そっと優しく地の分で説明してくれるのです。
プレイヤーさんの感情を置いて行かないように。
物語の流れを止めることなく、そっと、ふわっと、丁寧に。
足りない要素を補うのが、とっても上手いなと思いました。

例えば、ポンポンと言い合いをするような
セリフのラリーが続くシーンで
主人公の地の文が間に長く入ってしまうと、
そのスピード感が止まります。
あえてそうすることで緊張感など
出すことも出来ると思うのですが、
私個人としては「地の文を入れなくて良いシーン」もあると思うのです。

その言う意味では、けもみみで
「いれなくていい」と思う地の文はありませんでした。

依央さんのことだから、きっとこの辺りのバランスも
考えながらシナリオを書かれたのではないかな。
今度お話する機会があったら、聞いてみます(笑)


「いれなくていい」という話題が出ましたが、
この部分、依央さんは本当によく考えられていて。
キャラ立ち絵表情や、立ち絵の動きなどで表現できるところは
「シナリオでは書かない」のです。

例えば、プレイしていて私がドキッとしたのは、
「キャラの立ち絵が目線を反らした」ところ。

シナリオ上では「そう言って彼は目を反らした」。
のような地の文の説明はないのですが、立ち絵が目を反らしたので
シナリオがなくても、十分にキャラの気持ちが伝わってきました。

むしろ、シナリオがないからこそ、すごいドキッとした。

立ち絵の表情がセリフに合わせてころころ変わる上に、
ちょっとした動き(縦にピョン、横にプルプル等)や、
立ち絵が真っ白になるようなコメディタッチな演出もあったりと
細かく指定されているので「画面全体」を楽しめるんですよね。

ただメッセージウインドウに表示されたシナリオを読んでいくだけではなく。
シナリオ、立ち絵、背景、BGM、画面全部を楽しめる。

星ティアも、イベントシナリオが結構長いので
プレイヤーさんが飽きないように、キャラの表情は
20種類ぐらい用意しました。特別な表情なんかもあります。
制服の見た目も2パターンありますしね。
とくに告白シーンは長いので、スチル表情はキャラによっては30枚ぐらいあります。
アイテムが登場した時は、カットインイラストを入れたりもして
画面を飽きさせない工夫を自分なりにしていました。

(けもみみも衣装パターンがあって、それがとっても良い!
キャラクターの個性も出てるし、特定のイベントでしか
見られない衣装もあったりして細かい!)


やっぱりそれぐらい、
「目で見る」ということを意識して作っています。

ただ読むのであれば、「小説でいい」。
と、私は思ってしまうタイプなので。
ノベルゲーム、アドベンチャーゲーム。
「ゲーム」である以上は「見る」ということを
意識するのも大事だと私は思うのです。

見ることで伝わることは、書かなくていい。

そのバランスが、けもみみはとっても良いので、
私みたいなタイプには、シナリオが読みやすかった。


基本的にシナリオは、主人公の視点で進んでいくのですが
場合によっては、攻略キャラ視点に切り替わることもあります。
攻略キャラの心の声が描かれていたりとか……
主人公からは分からない、キャラの本音が見られるのって
めちゃくちゃ良いですよね!!!

私も相手側の気持ちが分かるのが好きなので、
星ティアでは「夜イベント」として、がっつり入れている要素です。
(遊んでいただければ分かるので、まだの方は是非!)

この辺りでですね。
私と依央さんの好みは同じだなって、改めて確信しました。

けもみみをプレイしながら、
どうしてこんなにシナリオが読みやすいのかな?
と、自分なりに分析してみたのですが。
けもみみのシナリオって、
ひとつのエピソードが短いんですよね。
エピ1→エピ2→エピ3
って言う感じで、短いエピソードが始まっては終わり、
始まっては終わり……と繰り返していくのです。

私はついつい、ひとつの話を
長ーくダラダラと書いてしまうんですが(笑)

けもみみにはそれがなく、本当に見どころだけを
どんどん見せていってくれるので、
「だれたり」「あきたり」する間がない。

つまり、面白いところだけをずーっと連続で見せてくれる。

「おはよう」から始まり「おやすみなさい」で終わる。
同じ毎日を一年間も繰り返すSLGばっかり作ってきた私には
「なるほど……」と、思うようなポイントでした。

短いエピソードの繰り返しとはいえ、
ブツ切れのような感じは全くなく、しっかりと物語は続いて行きます。
その中で芽生える淡い恋心や、キャラクター達の悩みなども、
ちゃんと丁寧に描かれているので、
「あれ?いつの間に好きになったん?」とか
「いや、いきなり落ち込みすぎだろ!」みたいな、
ツッコミもありませんでした。

そう感じたのは、
主人公がプレイヤーの気持ちを置いて行かずに、
寄り添いながら物語を進めてくれるからだと思います。


前回遊ばせていただいた時も面白いなと思ったのですが。
今回改めて分析しながら遊んでみた結果、
すごく色んな所に、依央さんのこだわりがあることに気付きました。

またそれは、私自身もこだわったり意識しているところだったので
私と依央さんの創作観は同じだなって、改めて確信しました。


とはいえーーー!!
これらは私が「けもみみ」をプレイして個人的に感じたことです!
色々とご本人からお聞きしたこともあるのですが、
私が勝手に分析して「すごいすごい!」と言っていることをご理解ください。


私と同じようなタイプの方で、ADVちょっと……と思っている方。
「けもみみ」は、本当に遊びやすい作品なので、
まずはここからどうでしょうか。

キャラクターごとに物語も大きく異なり、END数も豊富です!
予想もしないENDもあったりして、物語展開のふり幅が大きいところも魅力。
乙女ゲームということで、胸キュンイチャイチャラビューン!!も
しっかりがっつり楽しめますよ!!

ちなみに私は、オオカミ君とワニ君派だったんですが。
改めてプレイしたら、クマ君いいなって……思いました。
なんか、こう……オスっぽさがね?すごく良いなって思ったのよね。



ということで、
朝比奈依央さん(Amicitia様)作の乙女ゲーム

「けもみみユーフォリア~complete!!~」


のプレイ後感想でした!!

依央さんは現在、けもみみ最新作を制作中とのことですので
今のうちに今作を遊んでおきましょう(´▽`)9!!

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