CANDY VOICE 2020/06/28 21:18

【ねこぐらし。】裏話①〜ミケ猫少女と鈴のオト 序章〜

皆さま、いつも支援頂きありがとうございます!
少しでも「ねこぐらし。」が、聞いてくださる方の癒やしになれば幸いです。

今日は、「ねこぐらし。」の序章を少しだけ公開します。





〜序章〜

主人公は幼い頃に身体が弱く、都会の喧騒を離れて、田舎暮らしの祖父の家に暮らしながら、近くの病院で療養を余儀なくされていた。

祖父はとても世話好きで、野良猫を見つけては大切に育てていた。どこにいても居場所がわかるように、猫には鈴を付ける習慣があり、それがきっかけで主人公もネコ好きとなる。

病室の窓から見える景色はとても穏やかで、夜になると、どこか遠くで聞こえる鈴の音が、とても心地よく、日々、身体が癒やされていくのを感じていた。

ある日、よく病室に遊びに来る女の子と、ある事がきっかけで仲良くなることに。
どうやら彼女は、お父さんがこの病院のお医者さんということもあり、よく遊びに来るようで、主人公のお見舞いに毎日来る、という約束を交わしてくれた。

いつも溢れんばかりの笑顔で話しかけてくれる彼女に、元気をもらう日々が過ぎていく中、ある時を境に、彼女は二度と病室には遊びに来なくなった…。
彼女がなぜ、来なくなったのか…。
それはいずれ知ることになるのだが…。

理由がわからずになんとも言えない感情を味わう主人公。
生まれて初めて恋心が芽生えた瞬間だった。

その後、主人公は身体も癒え、心のどこかであの笑顔を感じながら、家族のいる都会へ戻り、普通の学生生活を過ごすことになる。
そして、いつしか幼き頃に感じた想いも、だんだんと薄れていった…。

今年の夏、祖父が他界。
お葬式に参列するために、久しぶりに祖父の家を訪れる。
幼い頃の祖父との思い出、そして、あの笑顔の残り香を感じたその夜、懐かしい鈴の音に誘われ、野良猫の後を付けていくと、そこには…。

〜つづく〜

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