ドカ食いについて 血糖値スパイク ペットボトル症候群 (おまけ)人工甘味料

ドカ食いダイスキ! もちづきさん
https://younganimal.com/episodes/2243b5e9ae1c6?utm_source=twitter&utm_medium=share&utm_campaign=tw_sh_5194e06f961ab

が公開され、Xで「血糖値スパイク」が話題になりました

今回は血糖値スパイクについて解説していこうと思います

YOUTUBEに動画を上げましたので、YOUTUBEもよろしくです

https://www.youtube.com/channel/UCvjWFyv3GQ7nvzXq5qhTyLQ

血糖値スパイクとは
https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/blood_sugar_spike/
(済生会のサイトより引用します)

ここのサイトを読んでください
でこの動画を終わらせても良いのですが、わざわざリンク先を読みに行く人は少数なので、解説していきます



定義
食後の血糖値が急上昇・急降下を起こし、血糖値が棘状の形を取ることから血糖値スパイク(グルコーススパイク)と呼ばれる


何故問題なのか?
作用機序は端折りますが、
動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中による突然死のリスクが高くなると考えられています。

俗に言う「ドカ食い気絶部」は軽い脳卒中を起こして気絶しているのではないか? と予想されます
健康上、全くよろしくないです


診断方法
現状、健康診断で見つけることはほぼ不可能です

ただし、気になる人は病院で経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行ったり、持続自己血糖測定器(リブレ)を借りて使用することで発見が容易になります


それぞれについて解説すると尺が長くなるので、概要欄から見てください

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
https://sendai-sleep.net/diabetes/diabetes02.html


持続自己血糖測定器(リブレ)
https://fujitodai-clinic.jp/news/14日間持続自己血糖測定器「free-styleリブレpro」の取り扱.html

腕に測定器を付けて24時間2週間継続して測定することが出来ます(センサーは毎日交換)
これを使うと血糖値スパイクを簡単に見つけることが出来ます
生活習慣・食事内容を記録し、どういうときに血糖値が上がっているのか参考にしてください

まずはかかりつけ医で取り扱いがあるか確認してください
インスリン注射をしている患者は保険適応
インスリン注射をしていない患者は機械は無料貸し出しだけど、消耗品のセンサーは実費負担と出てきました(2017年当時)
(解説しようとしたけど、長くなりすぎることに気付いて辞めた)




血糖値を急上昇させやすい飲食物など
高GI食と言われてますが、調理方法も関連していて、早く食べれる形状の物は気を付けるべきだと思います

・糖質過多の食事
・精米
・うどん
・食パン
・粉物
・丼物
・洋菓子類
・早食い
・運動不足
・清涼飲料水(糖質の多い物)→ペットボトル症候群(別動画)


血糖値を上げにくい食品など

・糖質の少ない物(低GIの食品)
・野菜類
・キノコ類
・前菜を食べる(野菜から食べる)
・朝食を食べる(欠食を避ける)

・有酸素運動(30分程度の歩行で可)




血糖値とHba1cの違い

血糖値は今現在の血糖値を指し
Hba1cはおおよそ三か月間の平均血糖値を指すと言われています

そのため、食事の有無で血糖値は変動しますが、Hba1cは変動しません

Hba1cの検査は当店でも実行できます(要予約・1320円 2024年5月現在)


番外
寝る前の食事は脂肪肝や肥満に繋がる
糖質過多で起こる脂肪肝はNASH(非アルコール性脂肪肝炎)と呼ばれる

詳細を知りたい方はリンク先を概要欄に貼っておくので、読みに行ってください
https://o-urakawa.jp/menu/613651#:~:text=γ-GTPが高く、肥満,に取られて下さい。






血糖値の急激な上昇を抑えるためには
・前菜を食べる(100円程度のカット野菜でOK)
・丼物やラーメンは避ける(ほぼ外食出来ないw)
・適度な軽い運動を30分程度(筋肉痛になるのは軽くない運動)

を継続することが大切になる



なお、話題の漫画は塩分・飽和脂肪酸についても
ツッコミどころ満載であるが、今回はその説明は
しない物とします








ペットボトル症候群

定義

ジュースや甘い炭酸飲料、スポーツドリンクなど、糖を含む清涼飲料水(ソフトドリンク)を多く摂取することで血液中のブドウ糖やケトン体が異常に高くなり、著しい喉の渇き、多尿(尿量が多い)、倦怠感(体がだるい)、腹痛、嘔気などの糖尿病と類似した症状が現れ、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。



全国健康保険協会(協会けんぽ)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tottori/cat070/2017042501/2019042401/2019042402/2019070201/


奈良県医師会
https://nara.med.or.jp/for_residents/5911/



これからの時期、頻繁に「水分補給をしてください」と言われますが、かなりの割合で間違った水分補給をしている人が居ます
地味に「水分補給」は難しいです


まず、水分補給が目的の場合、ジュースや炭酸飲料は適しません
これは先に挙げたペットボトル症候群を誘発するためです

ジュースや炭酸飲料には糖質がガッツリ入っている物が多く、500mlで25g以上摂っている場合も多いです
容器に成分表示が書かれており、「糖質」の項目を見れば、100ml当たりの成分が書かれていますので、含有量から一本当たりの糖質量を計算してください

25gの糖質と言うとごはん75g程度になります(一般的な茶碗一杯は約150g)
飲料から糖質を摂っているということを知らない人が多く、知らないうちに血糖値を上げてしまいます

血糖値が上がると血糖値を下げようと働くので水分が欲しくなり、喉が渇きます(糖尿病の典型的な症状)
喉が渇いたので水分を摂りますが、ここで糖質の高い飲料を摂ると血糖値が上がったままになり、更に喉が渇いて水分を欲します

この状況が継続することにより人為的に糖尿病を起してしまいます



水分補給ついでに何時と
カフェイン含有飲料(コーヒーなど)
アルコール飲料(ビールなど)
は利尿作用が強く、摂った水分以上に尿として出す水分が多いため、水分補給にはなりません




スポーツドリンクなら問題無いとガブガブ飲む人も居ますが、
スポーツドリンクはスポーツ中に補うことが前提としてあり、
運動をしていない人が水分補給目的で飲む目的では作られていません

運動時に失われる糖質を補う目的もあり、意外と糖質も入っています
たまに飲む分にはミネラルの補給も出来るので良いのですが、継続して飲んでいると知らない間に糖質過多になる可能性があります


スポーツドリンクを薄めて飲めば良いと言われますが、各メーカーがスポーツ後に必要な水分やミネラルを「吸収しやすい形で」作っているのがスポーツドリンクなので、薄めてしまうと吸収が悪くなり、本来の働きをしなくなります(企業によるかも知れませんが)


水なら問題無いかと言われるとそうではなく、
汗にはNaやCaといったミネラルも出ていきますので、その分の補給も必要になります
水に少し塩を足したり、食事で加減してください

水のみ取ると身体のミネラルが欠乏します



脱水症状を起こしている場合、経口補水液になります
経口補水液は基本、一日1000mlが限度で、100mlを1時間おきに飲むように指導しています
(現実としては一本を一気飲みする人が大半です)

通常であれば一日500mlで十分です

水分補給と簡単に言いますが、間違った水分補給をしている人が非常に多いです


経口補水液も各社で成分が違うので、食事をシッカリ食べた上で足りない分を足すのが前提になります
夏場に食事をするのが面倒で手抜き料理ばかり摂っている人が非常に多く、こういう人が熱中症や夏バテを起こします


最優先は栄養価の高い食事をすること!!







人工甘味料ってどうなの?


カロリーゼロブームもいつの間にか終焉を迎えていました
昨今ではあまり人工甘味料について話題にならないように思いますが、血糖値を取り扱ってきたので、人工甘味料にも触れないといけないでしょう


人工甘味料は何のために使うのか?

・血糖値を上げない目的で、砂糖の代わりの甘味として用いられる

つまり、普段から運動をして、粗食で血糖値を上げない生活を送っていれば人工甘味料は必要ないのである

現代人の生活は

・買い物はネット通販
・小売店には常に食べ物がある
・飲食店の選択肢も豊富
・出かけるのは仕事のみ
・日常的に運動をしない

偏見かもしれませんが、これが多くの現代人の生活習慣でしょう
この生活習慣を辞めて
・自分の足で買い物に行く(自転車や車を使ってはダメ)
・外食せずに自炊する
・畑を耕し農作物を作る

という生活をすれば人工甘味料云々言う必要もなくなるでしょう

現代日本ではとてもこのような生活は不可能ですので、今の環境に合った生活にすると、知らないうちに糖質過多になっています

知らないうちに糖質過多になっているので、食事に使っている砂糖の代わりに血糖値を上げない人工甘味料を使えば良いんじゃね?
ということで開発されました

糖尿病にならなかったら人工甘味料は必要ない訳です

 ・アスパルテーム
 ・アセスルファムK
 ・スクラロース
 ・サッカリン

以上有名な成分が多々あります
サッカリンは発がん性を言われて一時期使用が禁止されましたが、現在では使用されています(当店でも取り扱い有り)

砂糖と比べると歴史も浅く、人工甘味料は食後に独特のエグミが出て後味が悪いという人も居ます
人工甘味料によって糖尿病を悪化させるというアメリカでの論文もありますが、実際のところどうなのか未だに分かっていません
単にアメリカ人が食べ過ぎているのが原因のような気もします



人工甘味料は毒なのか?
頻繁にサイトに出てきますが、

自分が食べ過ぎていることを棚に上げて、添加物に責任転嫁しているだけ

では無いのか?

人が過食している責任を物(添加物)に転嫁しているだけで、仮に人工甘味料が無くなったら別の物に責任転嫁するだけだと思います

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