使命交錯/Spiral Resonanceー潮騒の章 第一話ー
今回はいろいろとすっ飛ばして始まります
勢いのままにやりたい時もあるよねという話。
唐突に本日の楽曲
ー潮騒ー荒波越えてただ進む/Beyond rough seas
海賊編戦闘マップイメージ
こういう曲は作っていてノリが良いし
個人的に迷わないのでとても楽
潮騒の章 第一話 海の掟
ー南スコリア沖 海賊砦ー
この大陸では幾つもの争いとともに幾多の英雄が立ち上がった
その英雄の中には、綺羅びらやかな王子も、可憐な姫もいる。
そして今回語られる英雄は…
小汚いおっさんだ
「どぁーれが小汚ねぇおっさんだ!!へっくしょい!!」
「親方ぁ、どうしたんスか」
「いや、誰かに噂されたような気がしてな」
ヴァジリオ=アスケリノ=バーロウ
通称”赤髭のヴァルアス”
スコリア共和国の一角バーロウ男爵家の生まれだが
母方の血筋の悪さを理由に廃嫡、放逐された過去を持つ
海賊頭の元で修行を積み、
当代一の海賊団「赤髭海賊団」を結成した
「んで、親方、偵察の方なんスけど」
バーロウ男爵家は突如現れた総督府にすりより
既得権を得ようとしている…とのこと
「かぁーっ!!そんなこったろうとは思うたが、情けねぇ実家!!」
怒りのままに好物のライムジュースを飲み干した
この男、豪快なナリをして、下戸である。
「それと、スコリア家の使いのヤツがいるんスけど」
「は?俺たちにか?」
「いえ、バーロウ家の手のものに打ち落とされかけてたので」
「ふむ、総督府とカンディア艦隊に対抗するために同盟をねぇ…」
「親方、どうします?」
とりあえずこの男、貴族嫌いである
御貴族様の手先とか真っ平御免なのは当然だ、しかし
「余所者に俺たちの海を好き放題されるなんざ、黙ってられねぇわな」
あげく血の繋がった兄弟は侵略に荷担、この手で落とし前を付けねば
「使いの嬢ちゃんや、スコリアの青二才に帰って伝えときな」
ロクデナシのバーロウ男爵家に代わり、俺たち赤髭海賊団が力になるってな
「野郎ども船を出せ!海の礼儀のなってねぇ奴らに挨拶といくぞ!!」
「アイアイサー!!」
海の漢たちの物語の幕が今上がる
豪快な銅鑼の音とともに。
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