WOLF RPGエディター(ウディタ)ゲームはSteamに出せるのか?
こんにちは。テイクです。個人でゲーム制作しております。
私テイクは先日「デュエホロ」というゲームをSteamにて初めて販売しました。
その体験をもとに「ゲーム制作で稼ぎたい」方の背中を押す記事を書きたいと思います。
「オレはお金なんていらない!無料でいいから多くの人に遊んでもらえればいいんだ!」その気持ちは非常によくわかります。私も無料がいいのか有料がいいのかいまだに悩んでいます。
ただ一方で「このクオリティで無料なの!?」と思うこともあり、そのガンバリになにか応援できればとも思うのです。
「とりあえず興味はある」いう方は読んでみてください。
WOLF RPGエディター(ウディタ)ゲームはSteamに出せるのか?
結論:出せる
特殊な変換なども必要なくウディタで出力したゲームデータそのままで問題ありません。
なぜこんなことを書いたかというと「ウディタ作品をSteamに出せる」という情報が見つからなかったからです。
ウディタとはノーコードでゲームを作れるソフト(ゲームエンジン)です。
RPGツクールに似ていますが、無料で使え、かつRPGに限らず自由にゲームを作ることもできます。
私はウディタを使ってゲームを作っていて後述する理由でSteamに出すことになりました。
ウディタで制作したゲームはSteamにいくつかあるのですが、どれもパブリッシャーがついており、また、ウディタの作品を出すためにUnityで変換した~というような記事を見つけ、「特殊な加工が必要なのか?」と不安に思いました。
またSteamといえばUnity作品のイメージがあり、特殊な形式で出力しないといけないのでは?とも不安に思っていました。
結論は先に書いた通り、特殊な変換なども必要なくウディタで出力したゲームデータそのままSteamにアップロードできます。
Steamで遊ぶゲームデータはローカルPCにダウンロードされるので、フリゲをダウンロードして遊ぶのと基本は同じです。
ただし、ユーザーはゲームフォルダを開くことなくショートカットでゲームを起動できるため、readmeを読ませる、スクショをフォルダ内に保存してそれを見つけてもらう、フォルダやファイルを操作してもらうというのは難しいでしょう。(厳密には可能ですがライトユーザーはフォルダがどこにあるのか見つけられないでしょう。)
それらが必要なかたはDLsiteがいいかと思います。
あと、F12はウディタではリセットですが、Steamではスクリーンショットです。
「スクショを取ろうとしたらリセットされた」とならないようにF12の機能をオフにしておきましょう。なおF12をオフにするにはウディタプロ版の「ゲームの基本設定」から操作します。
ここではウディタについて述べましたが、他のゲームデータも問題ないでしょう。
SteamでUnityが多く使われているのは事実ですが、Unity以外のゲームエンジン(ゲーム制作ソフト)も数えきれないくらい使われているそうです。
ちなみにゲームエンジンで出力したユーザーが遊べる最終的なゲームデータのことを「ビルド」というそうです。Steamなどでよくでてくる単語なので覚えておきましょう。
ゲームを売るプラットフォーム
ゲームを売るプラットフォームとして2つ紹介します。
Steam
Steamはインディーゲーム市場の最大手といえるでしょう。
海外にも強いのが特徴です。
英語や中国、韓国語などの翻訳をするとより多く売れるかもしれません。
私のゲームは英語に翻訳したところ3割が海外、7割が日本の方でした。
文字数が多いと翻訳にお金がかかるかと思うので予算とご相談ください。
ウディタでは翻訳サポートツールが用意されており(別途有償)、簡単に翻訳用エクセルを作ったりそれをゲームに取り込んで外国語版を作ることができます。
また、ウディタのアップデートによりゲーム内で翻訳の切り替えができるようになりました。その際、ゲームの再起動が必要になるのですがSteamでちゃんと動きました。(ちなみにクラウド保存に対応したゲームで大丈夫でした。)
Steamのデメリットは出展1作品につき100ドル(約1万5千円)かかることです。
少なくともこれ以上売れないと元が取れません。なお、1000ドル(約15万円)売れれば最初の100ドルも返ってきます。
DLsite
DLsiteもゲーム販売ができるプラットフォームです。
出展料がかからないのがメリットですね。
一方Steamに比べると市場が小さい、成人向けの印象が強いといったデメリットもあるでしょう。
それでも全年齢向けで数万件販売しているゲームもあるので狙う価値はあるでしょう。
※私はDLsiteに出品したことないので多くは語れません。
テイクが出したゲーム
参考までに私が出したゲームはどんなものだったのか紹介します。
デュエホロ
ホロライブメンバーのカードでデッキ構築するローグライクカードRPG
2023年のウディコン(ウディタを使ったゲームのコンテスト)で3位をいただき、その作品をもとにホロライブの二次創作ゲームを作りました。
そしてゲーム完成間近というときに「holo Indie(後述)」が発表され、半日悩んだのち応募しました。
holo IndieでのゲームはSteamのみで出すとのこと。ウディタ作品をSteamで出せるかわからないのに応募。「ウディタ作品はSteamで出せないからダメ」と言われる可能性も考えていました。
で、なんやかんやあり、販売に至ったのでした。
ありがたいことに数千本売ることができました!
ホロメンに実況してもらったり、Xでいろんな方にスクショを投稿してもらったりと楽しい日々でした!
holo Indie
ホロライブ⼆次創作ゲーム向けのゲームブランドであり、パブリッシャーのようなものです。
パブリッシャーといっても企画や制作にはほとんど介入せず、製作者が自由に作ることができます。トラブルになりかねない箇所の修正指摘がくる程度です。
なんといってもホロライブという大きな市場に売り込めるのは大きなメリットでしょう。ホロライブメンバーに実況してもらえるかもしれません。
私が個人で発表して無償で配布していたとしてもこんなに多くのかたに遊んでもらえなかったことでしょう。
ホロライブが好きでゲーム制作も好きという方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか!
ある程度のゲームのクオリティと大きなホロライブ愛があればきっと審査も通るでしょう!
ただし、応募が多く、順番待ちしている作品も多いようなのでリリースまで時間がかかる可能性はあります。
ウディコン上位ならチャンスあり!?
有償販売の話に戻りますが、ウディコンで上位が取れる作品(を作れるかた)なら売れると思います。ウディコン上位の作品は非常にクオリティが高いです。
私自身ウディコンで上位をとった作品を改変したゲーム「デュエホロ」である程度売れたので、証明しておきました。
私自身ゲームをたくさん買ってやってみました。
クオリティでいえば、とりあえずDLsiteの作品は超えられると思います。
Steamはさすがにクオリティが高いですがチャンスはあると思います。
ウディコン作品はコンテストの特性上ボリュームが少なめです。有償で出す場合ボリュームが少ないと不評になることがあるのでボリュームを増やす必要はあるでしょう。(やりこみ要素を作るなど)
ちなみにもともとフリーゲームとしてだしていた作品を改めてSteamで有料販売して売れている例もあります。
ただし有償で売る場合ゲームのクオリティだけでたくさん売るのは難しいでしょう。宣伝やマーケティングなども頑張る必要があるでしょう。
またはパブリッシャーをつけてそれらを任せるのも手です。
そもそもまだゲームを作ったことすらない、あまり自信がないというかたは、自分のゲーム制作力が売れるほどのものなのか、自分の腕はどの程度なのかを見極めるためにウディコンに出してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
ウディタ作品をSteamに出すことはできます。
「こりゃ有料だわ」と言われるほどのゲームを作れる方は挑戦してみるのはいかがでしょうか。
【おまけ】成人向けコンテンツになった話
※別に卑猥な話ではありませんが、ちょっとした裏話ということでフォロワーのみにお話しします。
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