甘口文庫 2024/04/20 18:00

振り返りと次回作について

はじめに

ただいま準備中の2作目のお知らせも兼ねて、
1作目の振り返りをしてみたいと思います。


1作目の振り返り



なぜ、絵師さんに頼まなかったのか?

本作のイラストは、AIアプリを使用して作成しています。
画像生成AIについては、昨年の時点でも物議を醸している状態でした。
ただ今後も、画像生成に限らず、様々な分野でAIの進化・利用は進み、
多くの問題を生みつつも、普遍的な存在として生活に浸透してゆくでしょう。

大規模なAI開発競争の始まりという、歴史上の転換点にいると考えると、
遠巻きにするだけでなく、当事者になってみることで、
何ができて何ができなかったか、どのような気持ちが生まれたか……など、
自分事として体験しておくためにも、AIを使用することにしました。

ヒロインの声に VOICEVOXという合成音声ソフトを使用していますが、
こちらも同様に、新しいものを試してみたかったという気持ちがありました。

もちろん、同人活動は初めてのことなので、お金や対人交渉のコストを下げ、
挫折せず作り切るためのハードルを下げる
という側面もあります……。


汝はメイドロボなりや

メはメイドロボのメ M IS FOR MAID-ROBO」というタイトルの通り、
ヒロインは"メイドロボ"となっています……が、これは後付けです。




試行中の状態。意図せずヘッドドレスが発生したことからメイド路線へ。


当初はヒロインの外見設定を考えていませんでしたが、服装を指定する際、
単に「おしゃれな服を着て笑っている女の子」では、キャラクター性が薄い
ということに気づきます(遅い)。

ここで改めて、作品全体の創造性や完成度を高めるために、
作品全体としてのパッケージングを意識するようになりました。

最終的に、属性がわかりやすい、SF的な表現とのギャップが期待できる、
といった点で、「メイド」ロボとなっています。



ざっくりした設定をもとにChatGPTで出力したあらすじ風の文章を加筆修正。


こうして振り返ると、制作の順序に問題があったとは思いますが、
企画の整合性を意識するあまり手が止まってしまうということもありがちではないでしょうか。

今作のシナリオは、ひと風呂浴びている間に頭の中で流れができあがり、
えいやっ、と勢いのまま取り掛かってみることで、何とか書きあがりました。
とりあえず手を付けられるところから進めようというノリも大事ですね。



メ○ガキへの扉

4年前に発売された、サークルでぶりさんの処女作です。

でぶりさんといえば「俺は敗ける。シリーズ」などでお馴染み、
メ○ガキものの大家ですが、こちらのヒロインは大人の軍人さんですね。


実は、メイドロボの前に女性軍人による耳かきを作ろうと考えていましたが、
自分の中でヒロインのキャラクターがはっきりせず、頓挫していました。

シナリオを書く際に、無意識に内容が被ってしまうとまずいな……と思い、
未だに聴けていないのですが、これがでぶりさんの作品を追うきっかけとなりました。

私は10年ほど、ほぼ毎晩、安眠音声や耳かき音声を聴いているのですが、
ここ数年、年間の半分以上はでぶりさんの作品を聴きながら眠りについています。

メイドロボは、音声作品のキャラを学習したヒロインのロボが、メ○ガキやギャル口調で話すという設定なのですが、ネタ元はもちろん、でぶりさんのヒロインたちです。




クール、ギャル、メ○ガキの変化。性格やノリがメ○ガキと被りがちなため、ギャルは難しい。

軍人ヒロインをうまく扱えず、幻の処女作は立ち消えとなりましたが、
メ○ガキ作品を数年かけて繰り返し聴いたお陰で、キャラを頭の中で喋らせやすくなり、シナリオの中で動かせるようになりました

スペシャルサンクスとしてクレジットさせていただきたいくらいですが、
なんのこっちゃ!? と思われてしまうのは明らかなので
この場で密かにお礼を申しあげます。大変お世話になっております。




2作目のお知らせ

耳かきの耐えられない軽さ

6~7月ごろの販売を予定しています。
当初は耳かき作品を中心に作ろうと考えていましたが、
せっかくなら色々やってみようということで、耳かきは軽めのR18作品です。

が、セリフの6割はR18要素の無い内容で、ヒロインの自分語り多めです。
行為に及ぶ時点ですでに1万文字くらい喋っているので、やっとか!?と我ながら呆れました。

ストーリーの組み立てを意識してみましたが、
エッチなトラックだけ聴く(時間があれば後で会話シーンも聴く)という人も
けっこうな割合でいるのでは……という気がするので、不安です。

予告が掲載されるあたりで、もう少し紹介できればと思います。




終わりに

このCi-enの活動内容の説明文で

甘口文庫では、耳かき音声作品を制作しています。
小説や映画などをモチーフにしていく予定です。

などと書いたことで、モチーフのあるものしか作れないような、
妙な強迫観念が生まれてしまいました。自縄自縛です。
後付けで1作目を乗り切ったくせに、何をやっているんでしょうか。

2作目も小説がモチーフになっていますが、やはりシナリオ先行です。
とはいえ、ネタ元に合わせて修正を加え、シンクロ度は高くなったので、
元ネタをご存じの方はさらに楽しめるかもしれません。

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